インターネットアンケートサービス「gooリサーチ」を共同で提供するNTTレゾナントと三菱総合研究所は22日、「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーを対象に行った「第7回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」の結果を公表した。
同調査は、インターネット利用ユーザーのブロードバンドコンテンツの利用状況について、最新の実態を把握することを目的に定期的に行っているもの。今回は、eラーニングの利用動向について、7月2日 - 9日の間、10代以上の 「gooリサーチ」登録モニターおよびgooユーザーの男女を対象に調査を行い、4万4,011名から有効回答が得られた。
調査の結果、eラーニングの利用経験者は、全体の18.6%。うち4.6%が「現在利用している」、14.0%が「以前利用したことがある」と回答した。職業別では、利用経験率が最も高い層は「会社経営者・会社員」で27.3%。
また、eラーニング利用者がこれまで利用したことがある分野では、「IT」が最多(42.3%)。次いで、「語学(英語)」「自社業務スキル」が多かった。
主に利用したeラーニングサービスの提供形態について、eラーニング利用経験者のうち50.9%が「会社内(イントラネットなど)で提供されているeラーニングサービス」と回答。とくに、会社経営者および会社員の6割以上が「会社内のeラーニングサービス」と答えた。
eラーニングの利用効果について、利用者の7.8%が「かなり効果があった」、44.4%が「やや効果があった」と回答。合計52.2%が効果について肯定的な回答を示した。
また、eラーニング利用時のモチベーション維持に重要なものとして、「所属企業からの強制力(業務命令など)」が最も高く35.6%。次いで、「資格取得との連動」「学習内容を即座に業務で実践できる」、「報酬(モノ・お金・名誉)」などが続いた。
今後のeラーニングの利用意向について、「自分から進んで利用する予定」と回答した割合は、未経験者の2.1%に比べ、利用経験者では37.0%と高かった。しかしながら、利用経験者のうち49.6%は「会社・学校などの指示により、利用する可能性はある(自分から進んで利用する予定はない)」と回答しており、eラーニングの利用拡大には、まず利用経験者を増やし、会社などによる何らかの後押しも必要であることが伺える。