米AMDは7月25日 (現地時間)、Opteronプロセッサ・プラットフォームでサポート可能なDIMM数を拡張する「Socket G3 Memory Extender (G3MX)テクノロジ」を発表した。IC企業のIDTとInphiとの提携で開発され、順調に進めば2009年に、次世代アーキテクチャ投入とともにOpteronプラットフォームに組み込まれる。

CPUの64bit化で利用できるメモリー領域が大幅に広がったものの、搭載できるDIMM数は依然としてシステム・デザインの制限を受けている。例えば現行のOpteronプラットフォームの場合、DIMM×4のチャネルが2つという構成だ。G3MXはチャネル数を増やしてメモリー・フットプリントを拡張する。これにより「大規模データベース処理、またはマルチコアと仮想化(バーチャライゼーション)技術の導入など、今日のエンタープライズ・クラスのサーバに求められるパフォーマンスを引き上げられる」としている。またAMDは、G3MXがDDR3メモリー仕様をサポートしている点も強くアピールしている。

Server/Workstation部門担当のコーポレート・バイスプレジデントRandy Allen氏は「より高速なメモリーアクセス、そして複雑化する最新のアプリケーションおよび環境におけるパフォーマンスの向上を、顧客にとって手軽でコスト効率が高い方法で実現するために、メモリー技術のエキスパートと共に開発を進めている」と述べる。