中国インターネット協会はこのほど、2007年上期中国インターネット市場データ発表会と2007年度中国インターネット大会開催に関する新聞発表会を同時開催した。中国インターネット協会は信息産業部などいくつかの国家部委の委任を受け、同協会主催の「2007中国インターネット大会」を9月24日-26日までの予定で開催する。

中国インターネット協会 DCCI インターネットデータセンターは、広告、映像、検索などの分野を含む2007年上期の中国インターネット市場における重要データを発表した。発表されたデータには、同市場における全体動向と部分データ、発展の特性、ネットワーク広告市場の発展動向、検索エンジン市場の一部データと市場分析、ネットワーク映像受信テストの一部データと発展方向などが含まれている。

データの示すところでは、2007年上期の中国における個人ユーザーのネット消費総額は1,618億1,100万元に達し、下期には、この数字が2,023億300万元に達すると予測されている。また、ネットワーク広告分野においては、2007年の同広告市場の全体規模が103億3,500万元に達するとされている。

検索エンジン市場の成長は著しく、上期の営業収入は前年同期比で72.63%増となった。上期市場全体規模は金額ベースで11億5,000万元に達し、2005年の市場規模の1.1倍になる。下期には市場規模で対上期35.6%増になるとも予測されている。今年通年では検索エンジン市場規模が27億1,200万元に達すると予測されており、前年同期比で72.63%増となる見込みだ。

ネットワーク映像も、インターネットユーザーの主要コンテンツとなっている。DCCI インターネットデータセンターが発表した最新データによれば、中国インターネットユーザーが利用する映像コンテンツを出所別にみると、77.95%の利用者がパソコンを通じてサイトへアクセスすることにより映像コンテンツを入手しており、この割合は通常、家庭用テレビを通じて映像コンテンツを利用する割合(60.59%)を大幅に上回っている。

ネットワーク広告市場の動態からは、中国のインターネット市場が大きな転換期を迎えていることがみてとれる。DCCIの市場動態観測によれば百度、随視、点視、好耶、MSN中国、全衆、新浪、捜狐などが市場でしのぎを削っており、それぞれ大規模な事業を展開している。ネットワーク映像広告の成長が顕著で、下期に成長速度が対前年比90.5%に達すると見られている。映像コンテンツは、ユーザーへの訴求効果が高く、大きな広告効果が期待できるため、ますます多くの広告主がネット映像広告の利用を検討し始めているようだ。