ICEsoft Technologiesは10日(カナダ時間)、ICEfacesの最新版となる「ICEfaces 1.6.0」を公開した。ICEfacesはJavaで開発されたAjax対応フレームワーク。JBoss Seam 1.2.1 GAと連携してラピッド開発を実現する「SeamGen」への拡張などを実現しているという特徴がある。
ICEfacesはJBoss Seamの機能を活用し、Ajax/JavaScript、JavaServe Faces、EJB 3.0、Java Portlets、BPMなどの機能を統合する役割を果たす。Ajaxアプリケーションを開発するためのフレームワークであるが、ICEfacesの開発チームがJBoss Seam開発チームと密に連携をとり、開発を進めている点は注目に値する。
1.6.0には多くのソースコードサンプルが含められているため、開発の際の参考にできる。1.6.0における主な特徴は次のとおり。
- Liferay Portalとの統合
- Spring Web Flowとの統合
- Glassfish、SAP NetWeaver 2007、Webtide Jettyなど新しいアプリケーションサーバサポートの追加
- OperaおよびOpera Mobileサポートの追加
- Apache MyFaces Tomahawkコンポーネントサポートの追加
- 新しい折りたたみ可能なパネルコンポーネントの追加
- Enterprise Production Suite(EPS)のオープンソースソフトウェア化
- JavaServe Faces 1.2のサポート
- IDEツールインテグレーションのバンドル
- Open Ajax Hubへの対応
Webアプリケーション開発の負荷低減を目的として開発がはじまったJBoss Seamだが、ICEfacesはそうしたJBoss Seamの試みを具現化したフレームワークと言える。JBoss Seamを活用することで種々のテクノロジーの統合が実現されている。Webアプリケーション開発の際には採用したいプロダクトだ。