NECは21日、同社のCSRに関する2006年度の取り組みと成果をまとめた小冊子「NEC CSRダイジェスト2007」を発行した。地球温暖化対策や情報通信インフラ構築など、7つの重要テーマごとに分かりやすくまとめられているほか、同社のCSRに対する取り組みの中期目標と今年度目標を明示しているのが特徴。内容に関してはこちらからも見ることができる。
NECでは、CSR活動の目標として「安全・安心なユビキタス社会の実現」を掲げており、この目標の実現に向け、以下の7つのテーマについて重点的に取り組んでいる。
- 信頼性の高い情報通信インフラの構築
- セキュリティの多面的な確保
- デジタル社会の恩恵を全ての人に
- 地球温暖化への対応と環境保全
- リスクマネジメントとコンプライアンスの強化
- 顧客との信頼関係の構築
- 働きやすい職場づくりとグローバルな人材育成
今回のダイジェストによれば、1の「信頼性の高い情報通信インフラの構築」においては、次世代ネットワーク(NGN)における品質確保、2の「セキュリティの多面的な確保」においては、シンクライアントシステムによるセキュリティ強化などに取り組んでいることが分かる。また、3の「デジタル社会の恩恵を全ての人に」のテーマでは、簡易型マイクロ波通信システムの発展途上国への普及や、視覚障害者向け音声案内システムの開発などへの取り組みが紹介されている。
また、14日に発表された「NEC環境アニュアルレポート2007」でも紹介されていたCO2削減への取り組みや、リスクマネジメントの強化などについても詳細に述べられている。さらに、今回から中期目標を一覧明示することで、今後のCSRへの取り組み推進をPDCAのサイクルで管理できるようにしている。