提携戦略と著作権問題
YouTubeは現在、"オーディエンス"ことユーザー、提携パートナー(コンテンツ作成者)、広告主の3種類にサービスを提供している。中でも、コンテンツプロバイダとの提携は大きな戦略のようだ。現在、英BBCなどのTV局がYouTube内でチャンネルを提供しているが、このようなブランド化チャンネルに対するコンテンツプロバイダの関心が高まっているという。たとえばフランスで7月にスタートする自転車ロードレースのLe Tour de Franceは今年、YouTube内にチャンネルを開設し、その日のハイライトビデオを毎日掲載するという。YouTubeでは提携企業にツールを提供、これを利用することで自分たちのWebサイトと同じようなサイトを簡単にYouTube内にオープンできるという。「これにより、新しいオーディエンスを集めることができ、広告のチャンスも広がる」と説明している。
このほか、デジタル指紋などの技術を提供するなどして、コンテンツのセキュリティに配慮する方針も明らかにした。このデジタル指紋は現在実験中で、このほかにもコンテンツ管理技術を開発中という。また、地域によるアクセス制限を設けることも可能で、コンテンツプロバイダに「選択肢を提供する」という。訴訟問題にも発展している著作権問題については、「各国の法規制を尊重していく」とコメントした。