オリンパスは18日、2002年から開始したERPシステムの導入を軸とした国内IT基盤の再構築を完了したと発表した。今後は、2006年に策定した経営基本計画のIT戦略に基づき、グローバルな経営情報システムへの拡大や海外現地法人とのERP連携を進めていくとしている。
同社では、2002年の会計システムの業務統合(ERP)化を皮切りに、2003年に業務プロセス改革とIT改革を推進するためのプロジェクトが発足。その後同プロジェクトに基づき、人事システム、修理サービスシステム、医療・産業・ライフサイエンス事業の販売物流システムを順次稼動させてきた。
会計・人事システムではSAPのERPパッケージを導入したほか、医療・産業・ライフサイエンス事業向け修理サービスシステムには、CRMパッケージを採用。このほかにも、個別パッケージを連携させた倉庫管理・輸出ドキュメント作成システム、各子会社や生産拠点へ各種マスタデータを供給するマスター基盤なども構築した。
今年5月には、映像事業用販売物流システムを稼動させると共に、これら各システムの情報を統合化する情報基盤を構築。ERPシステムの導入を軸としたグループ会社を含めた国内IT基盤の整備・再構築を完了した。