IBMと浪潮軟件がこのほど、「SOAイノベーションセンター」を共同設立すると発表した。また、IBM中国開発センター(CDL)、IBM中国SOA技術戦略・協力部(BPTSE)と浪潮軟件が協議に共同署名し、浪潮軟件のSOA技術をベースとするラボ建設を支援することとなった。

同センターは中国初のSOAイノベーションセンターとなる。浪潮軟件の実体実験室として、SOA関係の企画、執行、監督管理などを担当すると同時に、基準の策定、人材の養成、市場マーチャンダイジングといった全方位サービスも担当していく。今回の提携にはSOAをベースにするソフトウェア開発、戦略サービス管理、ソリューションコンサルティング及び人材養成などの内容が含まれており、浪潮軟件のSOA対応能力を高め、浪潮の業界における先進的な地位を更に強固なものにするとみられている。

IBM副総裁で大中華区ソフトウェアグループ総経理のBete氏は、「SOAはIBMの戦略の中心。当社は独立系ソフトウェア開発メーカーとの協力を重視し、協力パートナーの成長に力を入れている。これはIBMのSOA戦略が中国に根を下ろすうえで重要な推進力である。同時に、我々がローカライゼーションを指向し、現地の協力パートナーと共に成長することへのコミットを表すものでもある」と語った。

浪潮グループ董事長兼CEOの孫丕恕氏は、「我々は2007年に、主に煙草業界応用開発技術センターのミドルウェアプラットフォームでSOA技術を応用した。浪潮軟件はSOAのソフトウェア設計理念の導入を通じ、中国の情報化建設に信頼できるソリューションと開発プラットフォームを提供していく。我々は将来更に多くの業界分野においてその応用が広まること、浪潮のSOAソリューションがより多くのユーザーを支援し、彼らの業務の効率性と革新性を高められるよう期待している」と述べた。