米国Sun Microsystemsは、モバイルアプリケーション向け開発キット「Sun Java Wireless Toolkit」のバージョン2.5.1 早期アクセス版をリリースした。Sun Java Wireless Toolkitは、Java MEアプリケーションの開発に必要な機能を提供するライブラリ/ツール群。JSR 185の「Java Technology for the Wireless Industry(JTWI)」仕様と、JSR 248の「Mobile Service Architecture(MSA)」仕様に準拠したデバイス上で動作するアプリケーションの開発をサポートする。

今回のリリースにおける一番の特徴は、Linux向けのエディションが用意されたこと。開発環境のすそ野が広がったことで、開発者や開発手法の幅が広がると期待される。そのほか、APIの改善やバグ修正なども施されている。

インストーラはSunのWebサイトからダウンロード可能。インストールは、ウィザードに従って進めれば完了する。

Sun Java Wireless Toolkitの実行にはJDK 5.0以上が必要になる。また、OSは、Windows XPとX86アーキテクチャ上のUbuntu Linux v6.xのみ動作が保障されている。ただし、Ubuntu Linux v6.x向けを利用する場合には、必須ライブラリがいくつか存在するのでSunのWebサイトで確認してほしい。

なお、携帯電話上のメディアにおいて利用される音声コーデック「AMR(Adaptive Multi-Rate)」を取り扱う場合には、さらに以下の環境が必要となる。

詳しくは、インストール後にdocsディレクトリから参照できるユーザガイドの第8章を参照してほしい。