NECは6日、赤外線カメラモジュール「HX0830M1」の発売を開始した。物体の熱を検知し、暗闇でも撮影できる。外形寸法は38×38×65mm、重さは約150g。侵入者監視や視覚補助などの用途で利用できる。

本モジュールの解像度は320×240ピクセル、温度分解能は約0.075度(K)。非冷却型赤外線センサのほか、センサの駆動や読み取り、映像信号処理、電源供給を行うための回路を備えている。また、NTSC/PALのアナログビデオ出力とデジタルビデオ出力の両方を装備している。そのため、電源および映像出力端子、操作ボタンを接続するだけで、容易に動作させることができるという。画質自動調整、電子ズームなどといった機能も備えている。なお、モジュールの制御はRS-232-Cインタフェースから行う。

本モジュールの非冷却型赤外線センサには、同社が開発および製造した「HX0830」を用いており、センサ単体でも購入できる。製造は同社の府中事業場および相模原事業場で行っている。

同社では今後、解像度640×480ピクセルの非冷却型赤外線センサを搭載したモジュールの製品化も予定しているという。