米Intelは4月4日 (現地時間)、同社がビジネス向けデスクトップ・プラットフォーム「Intel vPro」で提供しているIT管理機能などを、「Intel Centrino Pro」ブランドを通じてノートPCに拡張することを発表した。

Intelのモバイルプロダクト・グループのバイスプレジデントであるMooly Eden氏は「Intel Centrino Proプロセッサテクノロジは、ノートPC向けブランドとして浸透しているCentrinoに、Intel vProプロセッサテクノロジのメリットを追加するものだ」と説明する。vProは、アクティブ・マネジメント・テクノロジやバーチャライゼーション・テクノロジを核に、ITマネージャーがリモートから効率的かつ合理的にPC管理を行える環境を実現する。Centrino Proの追加によって、「IT部門はデスクトップとノートPCの両方を安全に管理できるようになり、セキュリティへの脅威、所有コスト、リソース分配、アセット管理などの問題に、無線環境を含めて対応可能になる」としている。

Centrino Proは、2007年第2四半期の提供開始を予定しており、ベースとなる最初のモバイルプラットフォームは次世代Centrinoの「Santa Rosa」(開発コード名)になる。Santa Rosaは、CPUがCore 2 Duo、チップセットがGM/PM965という構成。無線LANの802.11nドラフト仕様に対応するほか、グラフィックスの機能および性能が改善される。またPCI ExpressバスにNANDフラッシュによるディスクキャッシュを置くことで、起動の高速化や信頼性の向上を図るTurbo Memoryがオプションで用意される。

Centrino Pro向けに対応ソフトウエアやソリューションを提供する企業として、Altiris、CA、Cisco、Credant Technologies、Hitachi、HP、Microsoft、LANDesk、Trend Microなどが挙げられている。幅広いサードパーティのサポートにより、「Intel Centrino Proプロセッサテクノロジを導入したビジネスは、その管理機能がもたらす時間やコストの大幅削減の可能性をすぐに実感できるだろう」(Intel)。3M、BMW、FujiFilm、ING、Johns Hopkins、Pioneer、Verizonなど、すでに200以上の企業が同テクノロジの導入を進めているという。