第二回中国デジタル出版博覧会のプレス発表会において、中国出版科学研究院が『2005~2006中国デジタル出版産業年度レポート』を発表した。

同レポートは中国初とされるデジタル出版産業に関する年度レポートで、中国デジタル出版産業について、初めて全面的に総括しているという。内容も、インターネット、電子図書、ネットゲーム、携帯電話出版など多岐にわたり、調査範囲も中国大陸、台湾と香港地区を含んでいる。

同レポートは、2005から2006年度にかけて、中国のデジタル産業は飛躍的な発展を遂げ、重要な転機が訪れたとする。同時に、「デジタル出版」の概念が広く一般に認められた年度でもあり、さらにはデジタル出版産業チェーン、デジタル出版が産業としての規模をなしてきた年度でもあると位置付ける。

レポートは、2006年末までに中国のデジタル出版産業全体の収入が200億元近くに達すると予測。その内、ネットワーク広告収入が46億元、インターネットマガジン収入が4億元、電子図書(e-Book)収入が1.5億元、ネットゲーム収入は55.2億元、オンライン音楽収入が1.2億元に達するとしている。携帯電話出版については、2006年末までに着信メロディ、携帯電話ゲーム、携帯電話アニメだけの収入で80億元に達すると予測している。

このレポートは新聞出版総署の研究テーマであり、中国出版科学研究院が調査研究を担当、北大方正、清華同方、中文在線、中国出版工作者協会遊戯工作委員会、中国人民大学、さらには香港、台湾の専門家や学者らの協力も得て完成したもの。当該レポートは、すでに中国書籍出版社から出版されている。