「鉄道の車掌から、ITエンジニアへ転職」――店舗のデジタル化を支援するサービスを展開するSTORESに務める永尾優典さんは、一瞬耳を疑うような異色の経歴を持つ。列車に乗務し、発進・停止の信号確認や、旅客に対して乗降の案内などをしていた車掌さんが、なぜ“ITエンジニア”という職業を志すようになったのだろうか。

本連載のタイトルでもある「どうして、私(あなた)がエンジニアに?」という質問を抱え、永尾さんに直接話を聞きに行った。本稿を読み終えた後、未経験者でもIT業界で活躍できるということを理解してもらえるはずだ。もしくは、彼の好奇心と行動力に圧倒され、しばらくは放心状態になるかもしれない……。

  • 駅員からITエンジニアに転職した(現在はSTORESに勤務する)永尾優典さん

    駅員からITエンジニアに転職した(現在はSTORESに勤務する)永尾優典さん

乗客から3回殴られたが“天職だった”駅員時代

三重県出身の永尾さんが新卒で入社したのは東海旅客鉄道(JR東海)。名古屋駅に配属され、最初の3年間は駅員として窓口や改札口、ホームなど、駅の各所で切符の出札や乗り越し運賃の精算などを行っていた。

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