太陽光発電パネル企業おすすめ7社をランキング!選び方も解説◆専門家監修

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太陽光発電パネルを設置するするなら、戸建て住宅やビルの屋上など、それぞれのケースに合わせたものを選ぶ必要があります。

しかし、数多くの企業が太陽光発電パネルを出しており各製品の特徴や強みも様々なため、「どの企業を選べばいいか分からない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

マイナビ編集部

本記事では太陽光発電パネルで人気のおすすめ企業をランキング形式で紹介します。

他にも、太陽光発電パネルの企業の選び方太陽光発電設置前に知っておくべきことも紹介するので、ぜひエコエネルギー導入の参考にしてください。

この記事3つのポイント!

太陽光発電一括見積りサイト利用者が選んだおすすめサービスTOP3

solar partners no1
tainavi no2
griene no3

太陽光発電一括見積りサイトランキングTOP3は、太陽光発電メーカーの利用者に向けておこなったアンケート結果を集計し、マイナビ編集部が独自のロジックで作成したものです。(クラウドワークス調べ 2021/11/18〜2021/12/1 回答者45人)

※本記事は専門家の監修のもと作成しています。

本記事の監修者

比連崎 実/Webマーケター

大学院卒業後、システムエンジニアを経てマスコミ業界に勤務。約8年間、関東や東海、近畿地方のテレビ局で気象キャスターを経験。現在はWebマーケターとして、住宅会社を中心としたコンサル業務にあたる。Instagramを活用した集客を得意としており、「家を売るためのInstagramマーケティング」などのセミナーにも多数登壇。

目次

太陽光パネル企業ランキングTOP7

今回、どこの太陽光発電パネルの企業に人気があるのかアンケートを集計しました。その集計結果を元に人気の太陽光発電パネル企業TOP7をランキング形式で紹介します。

スクロールできます
順位1位2位3位4位5位6位7位
サイト名シャープ

 
京セラ

 
パナソニック

 
サンテック

 
カナディアンソーラー
Qセルズ
トリナソーラー
製品数15製品13製品以上
(一部産業用も可能)
6製品2製品4製品7製品3製品
価格帯約10~30万円約6~35万円約6~35万円約20~27万円オープン価格オープン価格オープン価格
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

※紹介するランキングは編集部独自のロジックで集計した結果から人気度を算出した内容に基づきます。

以下では、各企業の特徴や代表的な製品、太陽光パネルのタイプ・製品数・発電出力展開・変換効率・価格帯・付帯サービスを紹介します。

発電出力製品1枚あたりの発電能力。発電出力が高いほど発電量も多くなる。目安として、70W~250W程度の製品が多い。

変換効率(発電効率)太陽光パネルが太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する割合。発電効率が高いほど発電量が多い。目安として、変換効率が20%を超えると高性能と考えられる。

・変換効率が高い:価格は高い傾向。小スペースで多くの電気を生み出したい人におすすめ。
・変換効率が低い:価格は安い傾向。充分な設置スペースがあり、低価格で抑えたい人におすすめ。

1位:シャープ株式会社(国内企業)

シャープ株式会社
※画像引用元:シャープ株式会社公式サイト
会社名シャープ株式会社(SHARP)
設立年1935年
資本金50億円
対応拠点全国

大手家電メーカーのシャープ株式会社では、高い自給自足力を誇る太陽光発電パネル×蓄電池×AIコントロールサービスを組み合わせたセット使いを特に売りにしています。

パネルや蓄電池などを統一し、より電力を効率的に活用するシステムは電化製品に強いシャープだからこそと言えます。

代表的な製品|ブラックソーラーゼロ

・縦横自由配置による高い容量力が特徴。
・電力損失を抑えるハーフセル技術や温度変化による変動効率が高い点なども魅力。

シャープの太陽光パネルの主な展開は以下のようになっています。

タイプ
  • 切妻屋根向け(置型)
  • 寄棟屋根向け(置型)
製品数15製品
出力展開120~435W
変換効率15.3~22.3%
価格帯約10万~30万円
付帯サービス
  • システム機器保証(10~15年)
  • モジュール保証(20年)
  • 周辺機器保証(15年)

シャープはこんな人におすすめ!

  • 家をオール電化にしたい人
  • 同ブランドで統一して効率を高くしたい人
  • 大手企業のしっかりとしたアフターサービスを希望する人

2位:京セラ株式会社(国内企業)

京セラ株式会社
※画像引用元:京セラ株式会社公式サイト
会社名京セラ株式会社(KYOCERA)
設立年1959年
資本金1千150億円
対応拠点全国

京セラ株式会社は長年太陽光発電を開発・研究してきたノウハウがあり、長期間能力を保つ高い品質力が特徴です。

元々公共・産業向けに広く展開してきた実績もあり、品質追求にはこだわりが高く、機器製造~施工~メンテナンスに至るまで京セラ提携社が一貫して請け負います。

代表的な製品|ルーフレックスエコノルーツ

ルーフレックス:日本の住宅屋根に対応したサイズ展開あり。様々な屋根に対応している製品。
エコノルーツ:従来製品より軽量化を目指した製品。住宅への負担が少なく瓦屋根などに使用可能。

京セラの太陽光パネルの特徴をまとめると以下のようになります。

タイプ
  • 切妻屋根向け(置型)
  • 寄棟屋根向け(置型)
  • 屋根材一体型
  • 陸屋根(置型)
  • 折板設置(置型)
  • 地上設置(置型)
製品数13製品以上
(一部産業用も可能)
出力展開49.5~410W
変換効率19.2~23.2%
価格帯約6万~35万円
付帯サービス
  • 機器保証(15年)
  • 自然災害補償(15年)
  • 出力保証(20年)

京セラはこんな人におすすめ!

  • 品質が高い太陽光パネルが欲しい人
  • 様々な設置場所へ対応したものを探している人
  • 色々なリスクに備えたアフターサービスを受けたい人

3位:パナソニック株式会社(国内企業)

会社名パナソニック株式会社(PANASONIC)
設立年1935年
資本金2,590億円
対応拠点全国

パナソニック株式会社は、太陽光発電の事業で40年以上の歴史とノウハウを持っています。その技術力を活かした独自の高品質太陽光パネル様々な屋根に対応した高い施工力が魅力です。

さらに業界トップクラスを謳う保証サービスは5項目にも及び、利用者に寄り添った高いサポート力も高いと言えます。

代表的な製品太陽電池モジュール「Modulus(モデュラス)」

「HIT(ヒット)」の後継シリーズで、HITを上回る高い発電量と品質が特徴
・パネルの組み合わせにより、屋根の面積を活かした効率的な配置が可能

パナソニックの代表的な製品といえば「HIT(ヒット)」ですが、生産終了が発表され、2022年12月21日からはModulus(モデュラス)が登場しました。

パナソニックの太陽光パネルの特徴をまとめると以下の通りです。

タイプ
  • 切妻屋根向け(置型)
  • 寄棟屋根向け(置型)
製品数6製品
出力展開70~255W
変換効率14.8~21.0%
価格帯約6万~35万円
付帯サービス
  • モジュール保証(25年)
  • モジュール出力保証(25年)
  • システム機器瑕疵保証(15年)
  • 機器瑕疵保証(15年)
  • 自然災害補償(15年)

パナソニックはこんな人におすすめ!

  • スタンダードだけど高品質なパネルが良い人
  • 品質保証がより長いものを望む人
  • より多くの手厚いサポートを受けたい人

4位:サンテックパワージャパン株式会社(本社:中国)

サンテックパワージャパン株式会社
※画像引用元:SUNTECH公式サイト
会社名サンテックパワージャパン株式会社(SUNTECH POWER)
設立年1967年
資本金4億5,000万円
対応拠点全国160ヵ所

サンテックは、太陽光発電システム事業の専門企業です。親会社は中国に本社を置く無錫サンテックパワーで、中国最大の太陽光発電事業を展開しています。

開発力に優れており、国内に大規模な開発拠点を配置して製造・技術サポートを行っています。

代表的な製品屋根上太陽光発電システム(サンクリスタル)

・屋根の置き型のみに対応しており、大きく高い出力パネルで発電量が高い
・ZEH(ゼロエネルギーハウス)にも対応

サンテックの太陽光パネルの特徴をまとめると以下の通りです。

タイプ屋根向け(置型)
製品数2製品
出力展開265~375W
変換効率19.6~20.6%
価格帯約20万~27万円
付帯サービス
  • 出力保証(12年で90%)
  • モジュール出力保製品瑕疵保証(10年/15年)
  • 自然災害補償(10年)
  • 定期点検(設置1年目~以降4年に1度)

サンテックはこんな人におすすめ!

  • 住宅に合わせた設置プランを提案して欲しい人
  • 高い節電力を兼ね備えた家にしたい人

5位:カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社(本社:カナダ)

カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社
※画像引用元:カナディアン・ソーラー公式サイト
会社名カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社(CANADIAN SOLAR)
設立年2009年
資本金2億9千7百万円
対応拠点全国300ヵ所以上

カナディアンソーラーは、カナダに拠点を置く太陽光発電メーカーです。

企業としては比較的新しいにもかかわらず、全世界160ヵ国以上にクリーンなエネルギーを展開している実力の高さが魅力と言えます。

代表的な製品TOPHiKu6シリーズ、HiKuシリーズ

・様々な屋根の配置に対応してくれる
・出力・変動効率共に能力が高い

カナディアンソーラーの太陽光パネルの特徴をまとめると以下の通りです。

タイプ屋根向け(置型)
製品数4製品
出力展開270~460W
変換効率20.4~22.5%
価格帯オープン
付帯サービス
  • 製品保証(25年)
  • モジュール出力保証(25年/30年)
  • システム保証(10年/15年)
  • 自然災害補償(10年)

カナディアンソーラーはこんな人におすすめ!

  • 屋根に合わせて大規模に設置したい人
  • 実力があるパネルが欲しい人

6位:ハンファQセルズジャパン株式会社(本社:韓国)

ハンファQセルズジャパン株式会社
※画像引用元:Qセルズ公式サイト
会社名ハンファQセルズジャパン株式会社(Hanwha Q CELLS)
設立年1984年
資本金86億9,850万円
対応拠点全国

Qセルズは、全世界390ヵ所に拠点を持つ、韓国資本のエネルギー事業・輸出事業の企業です。

日本拠点では太陽光発電システム事業をメインに、長年開発してきた技術を駆使し、日本の気候に合わせたパネルや周辺機器を展開しています。

代表的な製品Q.TRON(キュー・トロン)、Q.PEAK(キュー・ピーク)

・独自のQ.ANTUM DUO Zのテクノロジーを採用し、無駄を少なく高出力を実現
・見た目にこだわったブラックタイプも展開

Qセルズの太陽光パネルの特徴をまとめると以下の通りです。

タイプ屋根向け(置型)
製品数7製品
出力展開265~430W
変換効率20.4~21.3%
価格帯オープン
付帯サービス
  • システム保証(15年)
  • 出力保証(25年)

Qセルズはこんな人におすすめ!

  • 様々な気候に対応するパネルを探している人
  • 見た目にも美しいデザインを好む人

7位:トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社(本社:中国)

会社名トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社(TRINA SOLAR)
設立年1997年
資本金1億円

トリナソーラーは、2010年から日本支社を展開している中国の大手ソーラーパネル企業です。全世界で100ヵ所以上で展開しており、高い開発・生産力を誇っています。

さらに製品も品質重視で厳しい製造プロセスを経たものにこだわっています。

代表的な製品Vertex S(バーテックス・エス)シリーズ

・エネルギーが損失するのを防ぐ独自技術により、出力400Wを超える高出力と高変換効率を実現
・過酷な気候条件でも高い性能を発揮

トリナ・ソーラーの太陽光パネルの特徴をまとめると以下の通りです。

タイプ屋根向け(置型)
製品数3製品
出力展開390~405W
変換効率20.5~21.1%
価格帯オープン
付帯サービス
  • 出力保証(25年/30年)
  • 製品保証(10年/12年)

トリナソーラーこんな人におすすめ!

  • 高品質な太陽光パネルを探している人
  • 出力が高い太陽光発電システムを導入したい人
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最適な太陽光発電パネルの企業の選び方

最適な太陽光発電パネルの企業の選び方

ここでは、数ある太陽光発電パネルの企業の中から絞り込むための選び方を4つ紹介します。

①太陽光発電パネルのkW単価

太陽光発電パネルの価格を見るときは、kW単価に着目しましょう。各企業の見積もりには必ずkW単価が記載されておりはずです。

計算式

kW単価 = 太陽光発電パネルの導入にかかる総費用 ÷ 発電量(kW)

太陽光発電パネルは、材質とサイズによって価格が変動します。しかし、そこだけを見て太陽光発電パネルを選んでしまうのはおすすめできません。

パネルが安くても、発電量が低ければ、損をする恐れがあるためです。

価格を見るときは、このkW単価がなるべく低く、発電量が高いものが理想的です。目安としては3~4人世帯の家では、4.5kW程度発電できたほうが良いとされます。

②設置環境で長期運用できる耐久性

太陽光発電パネルは、長期運用に耐えられる耐久性があるものを選ぶことも重要です。

基本的に太陽光発電の設備の寿命は以下のようになっています。

  • 太陽光発電パネル…20~30年
  • パワーコンディショナー…10~15年

この寿命は設置環境により変動します。そのため、設置場所や年数に耐えうる材質、影響を受けにくいものを選ぶのがおすすめです。

地域によっては積雪や塩害なども懸念されるため、そのような影響への対策をしている企業を選ぶとよいでしょう。

【専門家の回答!】最新パネルを購入した方がよい

太陽光パネル-選び方-専門家-解説
マイナビ編集部

太陽光パネルの耐久年数の基準として「最低これくらい持つものが好ましい」などはありますか?

高島さん

基本的にどのメーカーでも同じくらい持つと予測しています。
ただし、発電量の劣化がメーカーによって異なってくるので、基本的には最新パネルを購入したほうがいいです。

③太陽光パネルの種類の豊富さ

様々な形状の太陽光パネルをより多く扱う企業を選びましょう。実際に設置する場所に合わせて、より効率的に設置できる種類があるかを確認してみてください。

戸建てやマンションなどの屋根といった設置場所は、太陽光パネルをうまく組み合わせ、より多く設置することで発電量を高めることができます。

サイズが小さいものや、三角形など、種類が豊富であるほうが隙間なくパネルが設置できます

④アフターサービスの充実度

太陽光発電では定期的なメンテナンスが必要です。そのため企業選びでは、どんなアフターサービスがあるかにも注目しましょう。

例えば、以下のようなアフターサービスがある企業がおすすめです。

  • 相談専用窓口…故障などの相談・修理の依頼ができる専用窓口
  • 訪問定期点検…専門業者が定期的に訪問し、点検するサービス
  • 自然災害補償…火災・自然災害で設備に故障があった場合の補償サービス
  • 屋根漏水補償…雨などの漏水が原因で設備に故障があった場合の補償サービス

上記は一例で、これ以外にも企業によって様々なサービスがあります。一般的な傾向としては、大企業のほうがサービスが充実しているといます。

企業が大きいほど倒産リスクが低いため、長期間でも安心して太陽光パネルが利用できるでしょう。

比連崎さん

自身が望む設置条件を価格や長期運用、アフターサービスなどと照らし合わせながら選ぶようにしましょう。

太陽光発電を検討するなら
  • 太陽光発電に興味があるなら、まずはどれくらいの費用がかかるか調べるのがおすすめ!
  • 費用を調べるときは、必ず1社ではなく複数社から見積りをとって比較しよう!
  • 一括見積もりサイトを利用することで最大100万円も初期費用の節約が可能!

太陽光発電一括見積りサイト利用者が選んだおすすめサービスTOP3

紹介するランキングは、太陽光発電メーカーの利用者に向けておこなったアンケート結果を集計し、マイナビ編集部が独自のロジックで作成したものです。(クラウドワークス調べ 2021/11/18〜2021/12/1 回答者45人)

4位以下のサイトはこちらの記事で紹介しています。

太陽光発電一括見積もりサイトおすすめランキング5選!【2024年最新】口コミや注意点も紹介◆専門家監修

太陽光発電パネルの設置前に知っておくべきポイント

太陽光発電パネルの設置前に知っておくべきポイント

ここまでの情報を踏まえて「太陽光発電の導入を前向きに検討したい!」という人には、設置前に知っておいて欲しいポイントが4つあるので、ここで紹介します。

①太陽光発電パネルにかかるトータルのコスト

太陽光発電パネルにかかる費用をトータルで把握しておきましょう。ここでは、初期費用とランニングコストを経済産業省の資料をもとに見ていきます。

初期費用は26.7万円/kW

住宅用太陽光発電設備の初期費用は、2022年の平均で26.7万円/kWで、内訳は太陽光パネルが約60%、工事費が約25%を占めています。この金額は年々下がっています。

太陽光発電の設置費用の遷移

“出典:経済産業省令和5年度の調達価格等に関する意見」p.22″

ランニングコストは年間4,670 円/kW

上記の初期費用に加えて、ランニングコスト(運転維持費)もかかります。

その金額は、最新の試算で年間4,670円/kWです。この費用をどう捻出するのかも考えておきましょう。

項目単価
(5kWの設備を想定)
金額
(20年間使用の場合)
頻度
定期点検3.5万円3.5万円×5回=17.5万円3~5年に1回
パワーコンディショナーの交換29.2万円29.2万円20年に1回
合計32.7万円46.7万円

“出典:経済産業省令和5年度の調達価格等に関する意見」p.23をもとに編集部で作成”

このようにパネルの購入費はもちろん、設置費・維持費などをトータルで計算すると、決して安い買い物とはいえません。無理のない資金計画を練ることが大切です。

次の記事では太陽光発電の設置費用の相場について紹介しています。

②太陽光発電パネルの設置に使える補助金・助成金

太陽光発電を設置する際に利用できる補助金・助成金が国や都道府県・区市町村で用意されています。

これらの補助金等は、最近では省エネ仕様で自宅を新築をサポートすることを目的としたものが主になっています。

マイナビ編集部

自宅の建設費だけでも相当高額になりますから、太陽光発電の費用をサポートしてもらえると、経済的な負担が大きく軽減されるでしょう。

補助金等は毎年変更されることと、着工前に申請することが条件になっているものが多いため、常に最新情報を確認する必要があります。

太陽光発電と蓄電池の最新の補助金について、詳しく知りたい人は以下の記事もおすすめです。

なお、パナソニックの「全国の補助金がわかる」で、全国各地の補助金・助成金情報を検索することができます。

③太陽光パネルで発電した電力は売電できる

太陽光発電パネルで発電した電力を自宅で使ったうえで余剰電力が出た場合、その分を電力会社に売却=売電することができます

この余剰分が10kW未満か、10kW以上になるかで売電の仕組みが変わってきます。

  • 余剰分が10kW未満:家庭向けの固定価格買取制度(FIT)が自動的に適用
  • 余剰分が10kW以上:余剰分だけではなく、太陽光で発電したすべての電力が売電可能(全量売電)

一般的な屋上に設置する太陽光発電の出力平均は約5kW程度と言われているため、屋根だけにパネルを設置するような場合、ほとんどが固定価格買取制度の対象になるでしょう。

参考文献:固定価格買取制度とは

全量売電をするには多くの太陽光パネルが必要

全量売電の場合、もし電力に不足が生じたら、不足分の電力を電力会社から購入し、補充することになります。

しかし、余剰分を売るよりも高く売電できるため、仮に不足分の電力を買うことになったとしても、利益率が高くなることが見込まれます。

ただし、10kW以上の出力を出すには、屋根以外にも車庫や庭など、敷地などをフル活用して、より多くの太陽光発電パネルを設置する必要があります。

最新の売電価格

政府の固定価格買取制度による売電価格は毎年変動します。毎年資源エネルギー庁の公式サイトで発表されるので、チェックするようにしてください。

売電価格

“出典:資源エネルギー庁固定価格買取制度 買取価格・期間等」”

10kW以上の太陽光発電を設置したい人は、次の記事も参考にしてください。

電力会社への売電制度(固定価格買取制度)や売電期間終了後(卒FIT)の対策については、次の記事で詳しく解説しています。

④太陽光発電などエネルギー政策の最新動向

先ほど紹介した補助金・助成金や売電価格など、太陽光発電の制度は国や自治体の政策によって大きく変わることがあります。

特に、最近注目されているトピックとして、住宅への太陽光パネルの設置義務化があげられます。これについては、東京都で大きな動きがあったので、ここで概要を紹介しておきましょう。

東京都に太陽光発電の設置義務化の動き

東京都は、中小建築物への太陽光発電設備の設置などを義務付ける新しい制度を創設する方針案を発表しました。

New system for compulsory solar power generation in Tokyo

“出典:東京都環境局建築物環境報告書制度」”

義務化の対象となる建物には住宅も含まれます。

ただし、個人(個別の建物ごと)への義務づけではなく、年間2万平方メートル以上の建物を建築する大手事業者が対象(50社程度)となる見込みです。

また、すべての建物を一律に義務化するものではなく、日照条件や住宅購入者の意向なども考慮して、柔軟に決められる仕組みを検討しています。

この制度の正式な開始日程は未定ですが、令和4年12月の都議会に条例改正法案を提出し、都議会での議決後、令和7(2025)年4月施行を目標に動いている様子です。(2024年5月29日時点)

東京都の新しい方針は、国や全国各地の自治体に大きな影響を与えることが予想されるので、今後も最新の動きに注目する必要があるでしょう。

詳しくはこちら

比連崎さん

補助金や助成金など、コストに関わる内容は、必ず設置前に調べておくようにしましょう。

気になる企業の太陽光発電パネルを設置する流れ

気になる企業の太陽光発電パネルを設置する流れ

最後に太陽光発電パネルを実際に設置する流れを紹介します。太陽光発電までの流れを予習して、設置までの計画を練りましょう。

  • 太陽光発電の施工企業で見積もり
  • 太陽光発電のための各種手続き
  • 工事を行い太陽光発電を開始

①太陽光発電の施工企業で見積もり

まずは最初に太陽光発電が可能であるかどうか知るためにも、複数の施工企業で見積りをしましょう

マイナビ編集部

すでに建っている住宅の場合、パネルの設置は家の構造に依存します。つまり、必ずしも太陽光発電を導入できるとは限りません。

そのため、太陽光発電が可能か知るためにも、施工企業に見積りをしてもらうことが必要なのです。さらに企業によってはどのように設置し、どの程度の出力を得られるのかは変わってきます。

また、補助金・助成金の利用を考えている人は、この段階で担当部署に相談することをおすすめします。契約・着工後は申請不可となることもあるためです。

太陽光の専門家監修!太陽光発電一括見積もりサイトおすすめランキング

太陽光発電一括見積もりサイトおすすめランキング5選!【2024年最新】口コミや注意点も紹介◆専門家監修

「複数の業者を比較して、質の高い業者に依頼したい」「評判が悪い業者に騙されたくない」という方に向けて、実際にサービスを利用したことのある方に行ったアンケート結果をもとに、太陽光発電一括見積もりサイトをランキング形式で紹介!

さらに、専門家に聞いた太陽光発電一括見積もりサイトを利用する際の注意点や、質の高い業者を見極めるポイントも紹介しているのでぜひご覧ください。

②太陽光発電のための各種手続き

太陽光発電の企業を選び、契約が進んだら、電力会社と経済産業省の手続きを行う必要があります。

太陽光発電の活用と余剰電力を買い取ってもらうためには、両方への申請が必要です。具体的な申請内容は以下の通りです。

書類名内容申請者申請先
系統連系申請余剰電力を売電するために申請する書類
  • 契約者本人
  • 代理人
    (施工企業、販売店)
電力会社
事業計画認定申請再生可能エネルギーを使用することを申請する書類
  • 契約者本人
  • 代理人
    (施工企業、販売店)
経済産業省

申請の際は、住宅や土地の証明書類などを用意する必要があります。太陽光発電の規模や状況により書類内容は変わってくるため、公式サイトなどで確認するようにしてください。

また、申請受理までは2~3ヵ月かかることが一般的なため、早めに手続きを進めておきましょう。

③工事をおこない太陽光発電を開始

申請が済んだらいよいよ設置です。太陽光発電パネルの工事は以下の流れで行われます。

  • 架台を建物に取り付け
  • 太陽光発電パネルの設置・配線
  • パワーコンディショナーと周辺機器工事
  • 電機測定検査
  • 工事終了
  • 引き渡し(支払い)

これらの工事は3~4日程度かかります。検査が行われて問題なく機能すれば、エコエネルギーを自宅で使えるようになります。

比連崎さん

複数の見積もりを取るだけでなく、過去の実績などを加味した上で信頼できる施工業者を選ぶようにしましょう。

※以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
経済産業省:発電設備を設置するまでの流れ

まとめ

太陽光パネルといっても、屋根に平置きするのに強いタイプ、屋根・屋上の不均等な配置に強いタイプなど企業ごとに様々な特徴があります。

そのため、どんな住宅に太陽光発電を設置したいのか、どの程度の出力を求めているのか、希望をハッキリさせておくことが大事です。

マイナビ編集部

太陽光発電は条件により発電量やコストなども変わってくるため、明確なエネルギーの利回り計算を把握しておくことも忘れないようにしましょう。

特に利回りを左右するのが工事費です。どの業者に頼むかで費用が大きく異なるため、必ず複数の業者に見積もりを取りようにしてください。

複数業者への見積もりは、本記事で紹介したソーラーパートナーズタイナビなどの一括見積もりサービスを利用するとよいでしょう。

太陽光発電は、初期費用として一定の金額がかかるので、導入する前に本記事で紹介したポイントを参考に、入念に検討するようにしてください。イメージを固めて、理想のエネルギーハウスをつくりましょう。

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4位以下のサイトはこちらの記事で紹介しています。

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本記事の監修者

比連崎 実/Webマーケター

大学院卒業後、システムエンジニアを経てマスコミ業界に勤務。約8年間、関東や東海、近畿地方のテレビ局で気象キャスターを経験。現在はWebマーケターとして、住宅会社を中心としたコンサル業務にあたる。Instagramを活用した集客を得意としており、「家を売るためのInstagramマーケティング」などのセミナーにも多数登壇。

本記事の監修者 株式会社EX-World 代表取締役     髙島 岳彦

太陽光や蓄電池等の専門家。2017年より某外資系パネルメーカーに所属し年間1000件以上の太陽光を販売しトップセールスを記録。これまでの知見を活かしたYouTubeが業界NO,1の再生数を誇り、2021年に開業。現在は一般の方向けに自社で販売〜工事を請け負う。Youtubeチャンネル

※「マイナビニュース太陽光発電」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
東京都環境局
経済産業省


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この記事を書いた人

マイナビニュース太陽光発電編集部は、太陽光発電の設置、補助金、運用における流れに関する様々な情報をわかりやすくお届けします。

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