銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは、アフターの後、ホステスと一緒にタクシーに乗り込んで「家まで送っていくよ」と張り切るおじさん。
朝まで続く時間外労働にウンザリ
アフターはホステスにとっては時間外労働、サービス残業のようなものです。よって、パパっとお寿司をつまむなり、軽食をとるなりして1~2時間程度で解散するのが正解です。
朝までカラオケ! とかだともう最悪です。楽しいのはおじさんだけで、早朝5時まで吉幾三とか聞かされてるこちらとしては「もう寝ようよ」が本音です。
カラオケもお開きになって、さてさてやっと帰れる~、と思ったら「家まで送るよ」とギラついた顔で言われてさらにゲンナリ...なんてこともまれにあります。
「家まで送るよ」をホステスが嫌う理由
「家まで送るよ」をホステスが嫌う理由はおそらくですが主に3つ。
(1)タクシーの車内でまで仕事をしたくない
車内では静かにウトウトしていたいですよね。ところがおじさんが同乗するとなるとそうはいきません。
昔、お兄ちゃんと妹という設定を楽しみたいおじさんに「お兄ちゃんにチューは?」と迫られ、「兄弟はチューしないよ」と答えたところ、車内の空気が最悪なことになったことがあります。
(2)おじさんに自宅住所を知られたくない
当たり前のことですが、恋人でも家族でもない男性に居住地を知られるのは恐怖です。
自宅からかなり離れたコンビニの前などでタクシーから降りて、タクシーが見えなくなるまで見送って、それからやっと安心してダッシュで帰宅しているホステスが大半だと思います。
(3)タクシー代がないのはちょっと……
繰り返しになりますが、アフターは時間外労働、サービス残業のようなもの。よって、お客様が残業代としてタクシー代を多めに渡すのが暗黙のルールです。
「家どこ?」とか聞かなくていいのでさっさと1万円札を出しましょう。
「部屋で珈琲でもいかが?」なんていう展開は期待しない方がいい
中には「部屋で珈琲でもいかが?」といったような展開を期待しているおじさんもいらっしゃるでしょう。しかし、そのような期待をしても結局ガッカリするだけじゃないでしょうか。
10回中10回ともまっすぐお帰りいただいております。わざわざ遠回りしてまで我が家の方まで出向いていただいたところ、恐れ多いのですが。
大人しくホステスにタクシー代を渡して気持ちよく解散した方が1億倍スマートです。