いつも仕事に追われていて、気がつけば納期ギリギリ……。皆さんはこんな経験、ありませんか? 手帳を活用して予定を管理しようと思っても、優先順位の付け方に悩んで結局挫折……。これもあるあるではないでしょうか。
この連載では『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』(明日香出版社)から一部を抜粋し、プロジェクトマネジメントの手法を取り入れたスケジュールと段取りの組み方を学んでいきます。
今回は第7章「習慣とテクノロジーで進化する時間管理」の中から「仕事の成果は、情報収集後の『パクる力』で決まる」というテーマを取り上げます。
以下、『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』から抜粋します。
AIを味方に付けよう
あなたは、情報収集を効率よくできていますか?
質のいい情報を短時間で収集する力は、仕事の成果を左右する大切なスキルです。
今ではネット検索やAIを活用すれば、多くの情報は短時間で手に入ります。しかし、本当に重要なのは、集めた情報をどのように活かすか、つまり「パクる力」です。
まず「ネットやAIの情報は信頼できない」と思う人がいるかもしれませんが、そうした先入観は、情報収集の可能性を狭めてしまいます。本来は、人から得る方法も含め、正確な情報を得るためには、複数の情報源を確認するなどの工夫が必要です。
ネットやAIは、正しく活かせば、強力な助っ人になります。
例えば、複数のキーワードや条件付きで検索したり、画像検索をしたりすることで目的に合った情報にたどり着きやすくなります。また、対話型AIを活用して情報を要約して、効率よく把握することができます。最終的には自分で活用するかどうかを判断します。
情報活用のための「パクる力」
次に、集めた情報をどう活かすか、『パクる力』について考えてみましょう。
この言葉は「TTP」の「徹底的にパクる」からきています。この「TTP」は、トリンプ・インターナショナル・ジャパン元社長の吉越浩一郎さんが考案した概念です。ポイントは「いいことは積極的に取り入れる」ということです。もちろん、「そのまんまパクる」のではありません。自分流にアレンジしていくことが大切です。
「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」という言葉があるように、学んだものを自分のものにする創意工夫が求められます。
大切なのは、ネットやAIを使い、人と話し、良いアイデアを取り入れ、自分流に活かして成果を出すことです。どんな方法で情報を集めても、最終的にそれをどう活用するかを決めるのは自分自身です。続けることで、実行力が養われ、仕事の成果は確実に上がっていきます。