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レクサスのEV戦略は? トヨタ陣営の急先鋒、異形ハンドルのRZは自然な運転感覚

MAR. 27, 2026 08:00
Text : 原アキラ
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カーボンニュートラルの達成に向けては、あくまで「マルチパスウェイ」の全方位戦略を掲げるトヨタ陣営にあって、レクサスは電動化の急先鋒とも言える存在だ。同ブランドではEV(電気自動車)にどう向き合うのか。異形ハンドル採用の「RZ」にも乗ってみた。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

    レクサスのEV戦略を考える(本稿の写真は撮影:原アキラ)

レクサスの現状とEV戦略

レクサスブランドの母体であるトヨタ自動車では、各国、各地域のエネルギー事情やユーザーのニーズに対応可能な多様な選択肢を提示する「マルチパスウェイ戦略」を掲げてカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを進めている。

その中でレクサスは、ブランドのあり方を根本から変える「レクサス・エレクトリファイド」というビジョンの過渡期にあり、特に電動化技術を追求することで新しいデザインの創造や走りの進化を目指し、愛知県・下山の新たな開発拠点で研鑽を続けているという。

2026年は「次世代EVの導入年」と位置付け、昨年の「ジャパンモビリティショー」(JMS2025)に出展したコンセプトモデル「LF-ZC」の市販バージョンの発表や新プラットフォーム「ギガキャスト」技術の採用などを予定している。

トヨタグループの中での立ち位置として、レクサスはEV専業ブランドへの転換を真っ先に進めていく予定だ。2030年までに全てのカテゴリーでEVのラインアップを完成させ、2035年にはグローバルでEV100%販売を実現するとしている。

直近の技術的ハイライトとしては、前後モーターの駆動力を瞬時に制御することで正確かつ最適な接地感をもたらす四輪駆動制御システム「DIRECT4」、ハンドルの操作とタイヤの曲がり方を(機械的につなげず)電気信号で制御する「ステア・バイ・ワイヤ」(異形ハンドルの導入)、航続距離や充電時間といった従来のバッテリーの弱点を改善する高性能リチウムイオンバッテリーの採用、全個体電池の実用化に向けた取り組みなどがある。

新型「RZ550e “Fスポーツ”」で高速コーナーに挑戦!

レクサス製EVの現在地を探るべく試乗したのは「RZ550e “Fスポーツ”」だ。

「RZ」は2023年、ブランド初のバッテリーEV専用車として登場した「RZ450e」から販売がスタート。その後は航続距離の長い「RZ300e AWD」やBEVスポーツの新提案「Fスポーツパフォーマンス」などを追加して、商品の幅を広げてきたという歴史がある。

今回の「RZ550e “Fスポーツ”」は2025年末に登場したばかり。RZのハイパフォーマンス・フラッグシップグレードという位置付けだ。プラットフォームを刷新するとともに、航続距離を伸ばしながら最高出力も引き上げ、その上でステア・バイ・ワイヤやインタラクティブ・マニュアルドライブといった新しい技術を盛り込んでいる。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

    レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

ボディは全長4,805mm、全幅1,895mm、全高1,635mm、ホイールベース2,850mm。搭載するパワートレインは前後とも167kW(227P)/268Nmを発生する2モーターの「DIRECT4」で、システム合計出力は300kW(408P)と強力だ。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

76.96kWの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで、航続距離は旧型から130km以上も長い733kmを実現。マイナス10度の厳しい環境下でも常温と変わらない充電速度を発揮するプレコンディション機能を盛り込んだ。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

実際にヨーク型ハンドルを握って走り出すと、前に向かって走っている限りは、その操舵感にすぐに慣れてしまう。ロックtoロックの操舵角は片側200度で、手を持ち替えることなく両端まで回すことが可能。車速に応じてギア比を変えることで、低速での取り回しと中・高速での自然なフィールを両立している。大小のコーナーが続くグランドライブのコースでも、けっこうなスピードで駆け抜けることができた。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

ちょっと厄介なのは、バックで駐車する時。慣れないと切り過ぎてしまうので、右へ左へと蛇行してしまった。

シフトダイヤル横のMモードボタンを押せば、「インタラクティブ・マニュアルドライブ」が楽しめる。8速まで選択でき、コーナー手前の減速時に「−」(マイナス)のパドルを引くと、まさにマニュアル車のごとくエンジンブレーキのようなショックが都度発生する。

さらに設定で「アクティブサウンドコントロール」を選べば、パドルのアップダウンに応じて擬似エンジン音(正確にはエンジンとはちょっと異なるオリジナル音だが)が聞こえてくるので、走りのリズムがつかみやすいのだ。これは楽しい。ただ、パドルが小さいので、そのすぐ下にある両側のレバー(ライトとウォッシャー)を間違えて引いてしまいそうになるのはご用心。

  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」
  • レクサス「RZ550e “Fスポーツ”」

「RZ550e “Fスポーツ”」の価格は950万円。試乗車は67.1万円相当のメーカーオプションを装備していて、トータルでは1,017.1万円となっていた。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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