トヨタ自動車の「2000GT」といえば言わずと知れた名車だが、いかんせん生産台数が少なく、今では現存している個体が希少な存在となっている。なかでも、オートマチックトランスミッション(AT)車は生産台数20台弱と超レアなモデル。今回は実物に遭遇することができた。
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日本産クラシックカーが世界的な人気に?
2026年2月21日~22日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックモーターショー「ノルタルジック2デイズ」(N2d)には、日本のみならず海外でも人気の日本車と、これから海外でも人気が出そうなクルマたちが集結していた。今回はその中からトヨタ自動車「2000GT」を取り上げてみたい。
ちなみに、なぜ今、古い日本車の人気が海外で高まっているのかというと、厳しい車検制度によって良好なコンディションが保たれていることや、クルマをモノとして大切に扱うという日本的文化を象徴する内外装の美しさなどが自動車ファンの間で認識されてきているとともに、映画『ワイルドスピード』やゲーム『グランツーリスモ』に登場したことによる高性能な日本車への憧れ、アメリカの「25年ルール」による「JDM」(Japanese Domestic Market)ブームなどが背景にある。
トヨタ2000GTとは?
トヨタ2000GTは言うまでもなく、「日本初のグランドツーリングカー」として1967年に登場した伝説の1台だ。単なるクルマとしてではなく、「芸術品」としての価値が高く、世界中のコレクターが手に入れることを願っているモデルである。
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ジャガー「Eタイプ」を参考にしたといわれるロングノーズ・ショートデッキの美しいボディが搭載するのは、「クラウン」の6気筒エンジンにヤマハ発動機製のDOHCヘッドを搭載した2.0L直列6気筒DOHCエンジン。最高出力150PSを発生し、最高速度は220km/hをマークしたという。
その高性能に合わせて搭載したのが4輪ディスクブレーキやマグネシウム製ホイールで、いずれも日本初の最新技術だった。
車両価格は238万円で、当時の大学卒初任給の約10倍。1970年までの総生産台数は337台だ。
映画『007は二度死ぬ』にボンドカーとして登場したことで世界から注目されるモデルになったのだが、その時の2000GTは、主演のジェームス・ボンドを演じたショーン・コネリーが高身長だったため、クーペの屋根を切り取ったオープンモデルだったというのは有名な話。
N2dの「ビンテージカーヨシノ」ブースに展示されていたのは、昭和45年(1970年)製の後期モデルだ。美しいホワイトボディを持つこの個体は、10年前に同社がフルレストアを施したもの。希少な2000GTの中でも20台弱しか生産されていない、超レアなATモデルだ。
美しいウッドパネルのダッシュとセンターコンソールには「PRND2L」のストレート式ATシフトレバーがあり、2ペダルのブレーキペダルには当時のトヨタ製ATである「Toyoglide」の文字が刻まれている。価格は当然「ASK」だ。














