日本でクルマに乗るなら、コンパクトSUVあたりが丁度いい。それが証拠に、各社が競って小型SUVを売り出している。街にあふれる小さなSUVの中で、きらりと光る個性を主張したいのなら……アルファロメオ「ジュニア」を検討してみるしかない!
今回はマイルドハイブリッド車(MHEV)の「ジュニア イブリダ」に試乗してきた。グレードはプレミアム、価格は483万円だ。
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外観は唯一無二
「ジュニア」には電気自動車(BEV)の「エレットリカ」とMHEVの「イブリダ」がある。プジョー「e-2008」やジープ「アベンジャー」などと同じく、電動車用のプラットフォーム「EMP」を採用するコンパクトSUVだ。
ジュニア イブリダは全長4,195mm、全幅1,780mm、全高1,585mm、ホイールベース2,560mmとコンパクトなボディに1,200ccの直列3気筒エンジンを搭載。そこに最高出力21.7PS、最大トルク51Nmのモーターを組み合わせる。システム合計最高出力は145PS、最大トルクは230Nmだ。
最大の魅力は洗練されたイタリアンデザインだろう。フロントグリルのロゴに真っ先に目が行くが、アスリートをイメージしたという曲線を多用したエクステリアシルエットも非常に流麗で、他のブランドではあまり見かけない形だ。
車内に乗り込んでみても、随所にアルファロメオらしさが見て取れる。シートは中央に赤いラインが入っており、ハンドルのモノトーンのブランドロゴが静かにアピールしてくる。インパネ周りも奥行きがあり、凝った造形で所有欲を満たしてくれる。
センターコンソールにはスマホのワイヤレス充電スペースがあり、利便性が高い。ボタン式のシフトチェンジは直感的で操作しやすい。着座位置はセダンやハッチバックより高めで、前方を含めた左右の視界も良好。車体感覚もつかみやすい。
狭い路地でも扱いやすい
エンジンをオンにしても、発進はモーターで行われるためエンジンはかからない。極めて静かだ。アクセルを踏み込むとすぐにエンジンがかかり、心地よいサウンドとわずかな振動が伝わってくる。ハンドルが軽くて非常に取り回しがいいというのが最初の印象だ。
まずは高速道路に向かって、アクセルをベタ踏みしてみたのだが、びっくりするほどの瞬発力はなく、安心感のある加速感といった感じ。ただ、高速道路への合流時には、ハンドルをしっかり握っていないと左右にブレることもあった。直進安定性はまずまずといったところだ。
次に坂の多い住宅街を走った。ハンドルの軽さもあって、道幅が狭いところでも非常に運転しやすい。切り返しが必要になりそうな路地にも進入してみたが、難なく通り抜けられた。縁石などの段差に何回か乗り上げたが、カラダに伝わってくる振動も少なく、快適だった。
少々気になる点も挙げておこう。具体的な場所は避けるが、ゴムパーツが剥がれかけていたり、インパネのプラスチック部分(手や足が触れない部分)のつなぎ目が歪んでいたりする箇所をいくつか見かけた。多くの人が乗り降りする試乗車であり、クルマは消耗品だということを考慮したとしても、細部の作りが若干、甘いのかも? 購入時には細かい部分もチェックしておく必要があるだろう。
ジュニア イブリダ プレミアムの価格は483万円。エントリーグレードの「コア」なら435万円だ。イタリアのプレミアムブランドのSUVがこの価格で買えるなら満足感が高い。
なにより、街ですれ違うことがほとんどなく、他のクルマと被らないというところが絶対的な魅力になる。欧州車のSUVを検討しているのなら、一度は乗ってみることをオススメする。











































