「美容医療に興味はあるが、何から始めればいいのかわからない」──40代男性からよく聞かれる悩みだ。やみくもに施術を重ねるのではなく、年齢や肌状態に合った“入口”を選ぶことが重要だという。ゴリラクリニック 銀座ANNEX院院長の太田博之医師に、40代男性が最初に検討すべき美容医療と、医師自身が実践しているケアについて聞いた。
40代男性が最初に検討すべき美容医療は?
──40代男性が美容医療を始める場合、まず何を検討すべきでしょうか。
太田医師は「悩み次第ではある」と前置きしつつも、多くの人に共通してすすめられる施術として、ピーリングとエレクトロポレーションの2つを挙げる。
「ピーリングとは、酸性の化学性物質を使用して表面の汚れや角質を取り除き、肌の生まれ変わりを良くします。一方、エレクトロポレーションは、電気の力を使って有効成分を肌の奥まで届ける治療です。」
この2つを組み合わせる理由について、太田医師はこう説明する。
「この施術の組み合わせは、美容医療の王道の肌メンテナンスです。肌質改善や、ツヤのある肌でいたいという男性にはおすすめの施術となります」
医師が実際にやっている美容医療ケア
──太田医師ご自身は、どのようなケアをされていますか?
まず、毎月必ず行っている治療があるという。
「毎月必ずやる治療は、ピーリング+光治療+エレクトロポレーションです。これはシミ改善と肌質改善になります」
定期的なメンテナンスで、肌のコンディションを安定させるのが目的だ。
そして3カ月に一度、たるみ改善とシワ予防のため、HIFUとボトックス。ときに肌悩みに応じて治療を追加するという。
「たまに、ハイドラフェイシャル+ポテンツァという治療をします。ハイドラフェイシャルは毛穴の汚れを取ってくれる治療で、ポテンツァは針と高周波を使用し、毛穴の開きを抑えてくれる治療です。毛穴の開きや黒ずみが気になるようになってきたら、やるようにしています」
“やりすぎ美容”と“ほどよいケア”の境界線
──美容医療は「やりすぎ」が心配という声もありますが、どこがラインでしょうか。
「基本的には、ペースを守った施術をおすすめします」
具体的な目安として、次のような頻度を挙げる。
- 光治療(シミ治療):1カ月ごと
- ポテンツァ、ダーマペン(毛穴・ニキビ跡治療):1~2カ月ごと
- HIFU(たるみ治療)、ボトックス(シワ予防):3~4カ月ごと
さらに、すべての人が同じペースで良いわけではないとも付け加える。
「肌状態によっては、あえて期間を空けて施術を行うこともあります」
40代男性の美容医療は「引き算の発想」で
太田医師の話から見えてくるのは、40代男性の美容医療に必要なのは“盛る”ことではなく、整え、維持することだという点だ。
最初から多くを求めず、肌の土台づくりと適切なペースを守ること。それが結果的に、自然で清潔感のある印象につながるのだろう。

