スバルの「レヴォーグ レイバック」は、ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースとするグランドツーリングカー的な要素が濃厚なSUVだ。2023年10月に発売となったモデルで、スバルのSUVラインアップでは珍しく(?)都会的な雰囲気を漂わせている。このクルマ、実際のところ売れている? スバルに聞いてきた。
販売台数は累計1.3万台超、レヴォーグと同等の売れ行き
「レイバック」はステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースに開発したSUVタイプのクルマだ。レヴォーグが持つ「先進安全」「スポーティー」「ワゴン価値」の3つの価値にSUVの自在性をプラスし、上質さも追求した1台となっている。「土の香りがしないSUV」を狙って日本市場向けに開発したというレイバックは、スバルのSUVラインアップでは異色の“都会的”なモデルとなっている。
「レヴォーグ レイバック」のグレードは「Limited EX」(399.3万円)の1種類。最高出力130kW(185PS)、最大トルク300Nmを発生する1.8Lの水平対抗直噴4気筒ターボエンジンを搭載するAWD(全輪駆動)だ
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2024年12月には「Limited EX」をベースとした特別仕様車「Black Selection」を新たに設定。インテリアは本革シートやブラックルーフ&ピラートリム、ドアアームレストなどをブラックに統一。エクステリアではブラック塗装の18インチアルミホイールやドアミラー、ラスターブラック塗装を施した「LAYBACK/シンメトリカルAWD」リヤオーナメントなどを採用することで上質さの向上を狙った。価格は424.6万円
スバルによると、レイバックの販売台数は2023年10月25日~2024年12月31日の累計で1万3,989台。同期間におけるレヴォーグとレイバックの合計販売台数に占めるレイバックの割合は49%に達したという。レヴォーグと同じくらい売れている状況からは、レイバックがスバルの新商品としてしっかりラインアップに定着している様子が見て取れる。レイバックの販売計画は月間850台だ。
スバルの広報によれば、同社に対しては以前から「レヴォーグで足の高い(SUVタイプの)モデルが欲しい」という声が寄せられていたという。レイバックはどうやら、スバルユーザーの積年の要望に応える1台として受け入れられているようだ。