東芝メディカルシステムズは7月10日、医用画像のクラウドサービス「Healthcare@Cloud」の新たなサービスとして、時間と場所を問わずスマートデバイスで医用画像を参照できる技術を開発したと発表した。

同サービスでは、院内のPACSに保管された医用画像を緊急時に院外で参照できるため、専門医が不在の夜間や休日および出張中に、遠隔地より治療判断支援を行うことができる。この時、参照した画像はタブレット端末に保存しないため、安全に質の高い医療サービスを提供できる。

また、クラウドを導入する施設は、その運用方法もさまざまである。同サービスは必要な時に必要な画像のみをデータセンターに一時的に保存することで、ランニングコストを低く抑えることが可能。無理なく導入できるよう、利用目的に合わせた定額料金設定としている。

さらに、同サービスは、厚生労働省、経済産業省、総務省のガイドラインに対応しており、国内データセンターの利用、個人情報漏えい防止を実現するために医療情報の暗号化や匿名化などのさまざまな技術対策およびISO27001/ISMSに基づいた運用管理を実施している。

今後は、クラウド技術を用いた医用画像の外部保存サービスや参照サービスに続いて、データセンターに保存された画像データを遠隔読影サービスや地域医療連携に応用するなど、医療機関が安心して利用できるセキュアなヘルスケアクラウドサービスを順次展開していくとコメントしている。

医用画像のクラウドサービス「Healthcare@Cloud」のイメージ図