経済産業省は7月1日、事業者を対象にした15%の電力の使用制限を開始した。これに伴い、一般家庭に対しては、節電を促す「家庭向け節電サイト」を開設した。同サイトでは、節電のキャンペーン「家庭の節電宣言」を実施し、昨年比15%の電力削減を達成した家庭は「達成賞」として協賛企業が提供した商品に応募できる。

家庭向け節電サイトでは、節電キャンペーンのほか、家庭で取り組める節電対策の紹介、東京電力エリアの電力使用状況の表示(5分おきに更新)、ユーザーからの節電アクションの投稿受付、ブログパーツの提供などを行っている。

「家庭の節電宣言」に応募するには、「マイページ」に登録する必要がある。登録が終わると発行される「参加証書」は参加賞として、協賛企業が提供する商品やイベント参加のクーポンとして利用することが可能だ。

参加賞の具体的な内容としては、ケーズデンキ/コジマ /上新電機/ビックカメラ/ベスト電器のLED電球の5%割引、リーガロイヤルホテル東京・京都・大阪・広島・新居浜のレストラン・バー10%、エプソン品川アクアスタジアム水族館半額券などがある。

「家庭の節電宣言」に登録すると参加賞がもらえる

マイページに登録した後、東京電力管内の家庭は、東京電力のサイト「TEPORE」の「電気のご使用量自動反映サービス」に登録を行う。同サービスでは、東京電力の検針後に、電力の使用量結果が自動的に反映・表示される。

昨年同月の実績よりも15%の電力量削減を達成すると、達成月の約1ヵ月以内に達成賞応募の知らせがメールで届く。東北電力管内については7月下旬以降にサービスが開始される予定だ。

達成賞の対象期間は7月1日から9月30日までで、「7月分達成賞」「7~8月分達成賞」「7~9月分達成賞」と3回の達成賞のチャンスがある。

「家庭の節電宣言」の達成賞の概要

現在、達成賞に協賛している企業は、NECビッグローブ、エプソン販売、シャープ、上新電機、ケーズデンキ、コーセー、コジマ、セブン&アイホールディングス、東芝、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなど。各企業が提供している達成賞の例としては、次のようなものがある。

企業名 商品
シャープ 「プラズマクラスターイオン発生機(IG-B200)」、「LEDシーリングライト DL-C201D」
東芝 「ピークシフト機能搭載テレビ 19P2」、「ピークシフト・節電ボタン対応PC dynabook Qosmio T751/T8CW」
セブン&アイホールディングス 電子マネーのポイント、商品券など
ヤマダ電機 ヤマダ電機でご利用できる商品券3万円分

達成賞でもらえる商品の一部

経済産業省は電力の供給予備率が3%未満になる可能性がある場合は、計画停電の実施されるおそれがあるとして、「電力需給逼迫警報」を出すとしている。企業に比べると、家庭で削減できる電力量ははるかに小さいかもしれないが、1軒1軒が節電に取り組むことで、計画停電を回避したいものだ。