米NVIDIAは1日(現地時間)、ネットブック向けに、新世代となる「NVIDIA ION」を発表した。IntelのAtom向け最新プラットフォーム「Pine Trail」をサポートする。ASUS、Acer、Lenovoらが搭載製品のリリースを予定している。

従来のIONは、Atomプロセッサと組み合わせるチップセットとして提供されていたが、新世代IONでは、Pine Trail世代のAtomがGPU内蔵型となった関係で、単体の外付けGPUとして提供される構成となった。Pine Trailが標準でIntel Atom(Pineview)+Intel NM10 Expressのところ、今回のIONではIntel Atom(Pineview)+Intel NM10 Express+ION GPUという構成をとる。

Pine Trail対応の新世代「ION」

接続はPCI Express x1を利用し、Intel NM10 Expressと繋がる。主なGPU仕様は、DirectX 10.1をサポートし、シェーダプロセッサ数が16基(12型ネットブックまたはデスクトップ向け) or 8基(10型ネットブック向け)、グラフィックスメモリは最大512MBのDDR3、映像出力はHDMI/DVI-D/DisplayPort/D-Sub。

左が従来のION、右が今回の新世代IONのブロックダイアグラム

新世代IONの概要。PureVideo HDにも対応している

NVIDIAによる性能比較。Next-Generation IONが今回のIONのスコア

ほか、先日発表された同社最新のGPU切り替え技術「Optimus Technology」に対応。これにより、ゲームやメディアコンテンツ再生、CUDAなどのGPU Compute利用時に、Atom内蔵GPUからIONへと自動で切り換えが行なわれ、消費電力を抑制しながらGPU処理能力を大幅に向上させることに成功しているという。

GPU切り替え技術「Optimus Technology」に対応

内蔵/外部GPUをシームレスに切り替えることで、省電力と性能を両立