2月7日(米国時間)に米国でアメリカンフットボールリーグNFLのプレイオフ最終戦となるスーパーボウルが開催されるが、その第3クオーターにGoogleがテレビCMを入れる模様だ。同社CEOのEric Schmidt氏が6日(同)に「明日スーパーボウルを観るのを待ちきれない。第3クォーターの広告を見逃さないで欲しい ("ありえないことが本当に起こった"と言われた)」とツィートした。
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スーパーボウルは、1秒あたりのCMの価格が世界でもっとも高いイベントとして知られる。テクノロジ産業では1984年にAppleがRidley Scott監督による「1984」を放映したのが有名。同社は、その2日後にMacintoshを発売した。
今年のスーパーボウルのCMラインナップは、すでにCBSから発表されており、テクノロジ産業からはIntel、Flo TVなどが名を連ねている。Googleの名前は見あたらないが、Federated Media PublishingのJohn Battelle氏によると、Googleが当日まで非公開にするようCBSに依頼したそうだ。同氏はまた、Googleが「Parisian Love」を放映すると伝えている。同ビデオは、パリに留学した学生が現地のカフェでフランス人女性と知り合い、文化の違いに四苦八苦しながらもつきあい始め、ついには結婚するまでのストーリーを検索ボックスだけで表現している。
スーパーボウルのCMというと、ビール、ソフトドリンク、ファストフードが常連だが、今回はPepsiが早々に撤退を表明して話題になった。景気低迷の影響もあり、数十秒のCMに巨額を投じるよりも、ソーシャルネットワーキングなどを利用したマーケティングに予算を費やした方が効率的という考えが広まっている。Pepsiもネットを利用したマーケティングプロジェクトを優先する。そのような中、オンライン広告をけん引するGoogleがスーパーボウルCMに登場すれば、やはり"ありえないこと"になる。噂が本当ならば、スーパーボウルCM提供の意図も話題になりそうだ。