米NVIDIAは7日、米国で開催中の2010 International CESの会場にて、2個のARM Cortex-A9を含む8個の独立プロセッサを内蔵し、40nmプロセスで製造される新世代の「Tegra」を発表した。特にモバイル時のWeb閲覧をターゲットとし、高解像度なタブレットPC向けに適したSoC(System-on-a-Chip)とされている。

開催中のCESにて新世代「Tegra」を発表するNVIDIAのCEO、Jen-Hsun Huang氏

新Tegraでは、Web閲覧が快適に行なえるほか、1080pビデオのストリーミングや、Adobe Flash Player 10.1のアクセラレーションにも対応している。バッテリの長寿命化も特徴で、搭載機器は1回の充電でHDビデオなら16時間以上、音楽なら140時間以上もの再生が可能になるとされている。

2個のARM Cortex-A9を含む8個の独立プロセッサを内蔵

動作周波数が最大1GHzのARM Cortex-A9プロセッサをデュアル搭載するほか、2D/3Dグラフィックス・プロセッサやエンコード/デコード・プロセッサなど、あわせて計8個の独立プロセッサを内蔵する。パフォーマンスは前世代比で4倍としており、かつ消費電力は500ミリワットと非常に少ない。

なお、この新型Tegraは既に量産が開始されており、ASUSやMSIといった有力メーカー各社がタブレットPCなどの製品投入を明らかにしている。

新世代Tegra既に量産出荷中で、各社が近日中の製品投入を予定