NECは、財務基盤を強化するため国内・海外合わせて募集向けに5億3750万株、第3者割り当て増資向けに3750万株を新たに発行し、約1340億円の資金調達を図ると発表した。

これにより、発行済み株式総数は、26億473万株あまりとなる。実際の発行価格の決定は、11月18日から11月20日の間に行われる。

NECでは、これらによって調達された資金のうち、400億円をクラウドサービス基盤整備のための開発投資に、200億円を次世代ネットワークの開発投資に、200億円をグリーンテクノロジー分野の設備投資に、残りを有利子負債の返済に充てる予定だという。

グリーンテクノロジー分野の設備の投資としては、神奈川県相模原市のNECおよびNECトーキンの生産設備が予定されている。

相模原市のNECトーキンでは、自動車向けのリチウムイオン電池の生産が行われており、その電極部分の生産設備に充てる予定だという。