SAPジャパンは3日、9月15日付けでアドビ システムズの現社長であるギャレット・イルグ氏が代表取締役社長兼CEOに就任することを発表した。SAPジャパンの現・代表取締役社長兼CEOの八剱洋一郎氏は同社役員を退任、イルグ氏への引き継ぎ期間中は同社のシニアアドバイザーを務めるという。

日本IBMを退社後、日本テレコム、ウィルコムなどの社長職を歴任し、その卓越した経営手腕とグローバルでの豊富な経験を買われて、昨年9月1日にSAPジャパンのトップに就任した八剱氏。社長就任後も日本市場において順調な経営を続けていたが、わずか1年での退任となった。

一方、SAPジャパンの新社長に就任するイルグ氏は、2005年からアドビ システムズの社長として、同社を指揮してきた人物。アドビ以前はBEA SystemsやReuters、三菱電機などで営業の要職を務めてきた。日本語にも堪能で、SAPアジアパシフィックジャパン地域のプレジデント兼CEOであるジェラルディン・マクブライド氏は「ギャレットは、日本市場で培ったこれまでの豊富な経験と知識をもとに、SAPジャパンを成功に導きすばらしい結果を生み出してくれると確信しています」とコメントしている。

SAPジャパンをわずか1年で去ることになった八剱洋一郎氏

アドビからSAPへ活躍の場を移す新社長のギャレット・イルグ氏