LIXIL製トイレの特徴と代表機種
トイレリフォームの際にどうやって製品を選べば良いのかなど疑問が浮かんでくると思います。
この記事ではLIXIL(INAX)のトイレにリフォームする前に知っておきたいことを紹介します。
LIXIL製トイレの特徴
ここではLIXIL製トイレの特徴として他社製品と大きく異なる機能について紹介します。
- 掃除がしやすくキレイ長持ち
- プラズマクラスターイオンで除菌・消臭
- 女性に優しいキレイノズル
従来の便器は経年で汚れが付着して掃除をするのが大変ですが、LIXILの便器は掃除が容易にでき、日頃のお手入れの手間が少ないとされています。その理由は次の2つが挙げられます。
- アクアセラミック
- お掃除リフトアップ
アクアセラミックは、LIXIL製のトイレの表面に使用されている素材のことを指します。
従来のトイレに比べて、水垢が表面に固着するのを防ぐ構造であり、日頃の掃除で水垢を簡単に落とせるためキレイな状態を維持しやすいです。さらに傷がつきにくい材質のため、傷の隙間に汚れが付着しにくいという特徴があります。
お掃除リフトアップとは、トイレの機能を指します。便座が真上に上がる機能であり、便座と便器に手が入る隙間ができることで、気になる隙間汚れを簡単に掃除することができます。
そもそもプラズマクラスターって名前は聞いたことがあるけれど、何なのか説明できる人は少ないと思います。
プラズマクラスターとはSHARPが開発した技術であり、自然界にある水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンをプラズマ放電により空気中に放出する技術のことを指します。プラズマクラスターにより発生したイオンが、トイレのにおいの元となる「ニオイ原因菌」を除菌することで、においの発生を抑える効果があります。
一般的なトイレにはノズルは1つしかありませんが、LIXILのトイレにはおしり専用、ビデ専用の2つ備え付けられています。 デリケートゾーンの洗浄の際には、おしり洗浄時の汚物がつく心配がなく、女性に優しい仕様となっています。
デリケート部分の洗浄を考慮し、優しい洗い心地が特徴です。多数の小さな穴から空気を含んだ柔らかい泡沫水を出すことで、ビデ専用ノズルならではの優しい洗浄が可能なのがメリットです。
LIXIL製のおすすめトイレ
人気のある代表的な製品は次の3つです。
- アメージュシリーズ
- サティスシリーズ
- リフォレシリーズ
引用:LIXIL
アメージュシリーズは用途に応じて便座と便器の組み合わせを自由に選ぶことができ、好みに合わせてカスタマイズができる点に特徴があります。また、地球環境に配慮した超節水トイレを採用しており、省エネで水道代を抑えられ、家計にも優しいです。
アメージュ便器の価格帯:217,140円〜(税込)
※CW-KB31(便座)と組み合わせた場合
※表示価格は商品のみのメーカー希望小売価格です。取付工事費は別途かかります。
引用:LIXIL
便器の奥にタンクがない、タンクレストイレであり、インテリアに調和したスタイリッシュなデザイン、ゆったりと落ち着く座り心地が特徴です。タンクを無くした無駄のない内装にこだわる人は必見です。
費用:358,600円〜(税込)
※表示価格は商品のみのメーカー希望小売価格です。取付工事費は別途かかります。
引用:LIXIL
タンク横にキャビネットが付いており、トイレットペーパーや掃除道具を収納ができるのが特徴です。また、タンク横の使い辛い隙間のお掃除がしやすく、日頃のお手入れも簡単にできます。
費用:282,700円〜(税込)
※表示価格は商品のみのメーカー希望小売価格です。取付工事費は別途かかります。
トイレリフォームの施工内容
ここではトイレリフォームの際の施工内容について解説をします。施工内容はメーカーを問わず基本的には同じ内容です。
- ①養生
- ②既存のトイレを撤去
- ③壁、床の下地処理(施工する場合)
- ④クロス、床材の張替えまたは上張り(施工する場合)
- ⑤新しいトイレの設置・配管接続
- ⑥アクセサリー、手すりの設置
資材や製品搬出入の際に床や壁に傷がついたり、汚れが付着することを防ぐためにシートを使用して養生を行います。
トイレ内の養生完了後、タンク、便器などを取り外します。狭い空間のため、慎重に作業する必要があります。
内装工事を同時に行う場合は下地処理も必要です。
古い壁や床は歪みやひび割れで凹凸ができているケースがありますし、手すりを設置する場合は補強が必要です。
クロス張替えの際には厚さのあるリフォーム用の壁紙がおすすめです。多少の下地の悪さを隠してくれる役割があります。
また、一面をアクセントクロスにして雰囲気をガラッと変えるというのも悪くありません。
内装材施工後には新しいトイレを設置し、給排水の配管に接続します。この作業が完了すればトイレとして機能するようになります。
トイレの設置後は、キャビネットやペーパーホルダー、手すりなどを取り付けます。小さなアクセサリーですが、設置位置、高さは使用勝手に影響するので、注意する必要があります。
トイレを広く使いたいという悩みは多いですが、間取り変更には多額のリフォーム費用がかかります。家の構造的にできない工事もあるので本項では狭いトイレをリフォームして快適に変える方法を解説します。
- コンパクトなトイレに交換する
- 色やデザインで工夫する
- 拡張工事を行う
コンパクトなトイレに交換する
トイレの個室の中で便器が占める割合が多いためトイレをコンパクトなものに交換するだけでも広々使用できます。最近では流すときに使用する水量を抑えた節水トイレの需要が高く、その中でも特に節水効果の高いタンクレストイレはタンクが背面にないことでコンパクトなつくりとなっています。
タンクレストイレはトイレの中でも高性能な商品が多く、交換費用は20万円~60万円ほどかかります。快適さだけでなく節水効果によって年間1万円以上の節約が見込めるため、初期費用こそかかりますが、長い目で見た場合にお得なケースも多いです。以下ではトイレの主要3メーカーのトイレを紹介します。
TOTOは国内でもシェア率トップのトイレメーカーであり、その中でもネオレストシリーズはびっくリーン技術が搭載されたハイクラスモデルです。きれい除菌水によって使用するたびに便器をきれいに保てる工夫がされていたり、汚れのつきにくい素材や洗浄方法、掃除のしやすいフチなし形状など使用時だけでなく日頃のお手入れまで含めて快適に使用できる工夫がされています。
LIXILのタンクレストイレはサティスシリーズの人気が高いです。便器の素材にはアクアセラミックを採用することで汚れが付着しにくく、洗浄時の水流で落ちやすいように設計されています。繰り返し使用しても剥がれにくいコーティング技術によって長く使えるトイレでもあります。トイレは白いものといったイメージがありますが、サティスはカラーバリエーションも豊富なため内装に合わせて選択も可能です。
Panasonicは住宅設備のメーカーとして幅広く展開しており、タンクレストイレではアラウーノシリーズを販売しています。アラウーノシリーズはタンクレストイレの中でも比較的安価なためハードルが低く、凹凸が少なく汚れの洗浄機能が高いのが特徴です。便器には有機ガラスを採用することで汚れがつきにくいため、スキマレスな形状と合わせて掃除の楽さが売りです。
色やデザインで工夫する
ここまではトイレを交換することで物理的に広さを確保する方法を紹介しましたが、色やデザインによる感じ方で快適に過ごせる工夫も可能です。ここではトイレ交換を行うよりも手頃にできる方法を紹介します。
トイレ内の収納や手洗いスペースを工夫することでも広いトイレ空間作りは可能です。トイレの背面に収納があるタイプや吊戸棚のような収納であれば体に干渉することがないためスペースを有効活用できます。一部のトイレではタンク部分を収納棚に隠すことでタンクレストイレのように見えるトイレもあり、デザイン性も高いです。
手洗いスペースはタンクレストイレを使用している家では必須の設備ですが洗面ボウルのあるタイプではなくカウンターと一体となったものや薄型のものであればスペースを取らないため採用することで広く使用することができるでしょう。
トイレの壁紙を工夫する方法ではアクセントクロスや腰壁が有名です。アクセントクロスとは壁面のいずれか一面を異なる色で仕上げる方法で、左右どちらか一面もしくは背面に濃い色のクロスを使用することで奥行き感を演出できます。
腰壁は腰ほどの高さの位置までパネルなどを貼ることで印象を変えたものを指します。特にトイレの下部は水がはねるなど汚れがつきやすい部分でもあるので掃除のしやすい素材を用いてデザインだけでなく掃除を楽にすることも狙えます。
トイレの入口に使用する扉も開き戸にすると開閉に必要なスペースが生まれるため内外で空けておかなければいけない空間が必要です。特に内開きの場合は室内の狭さが際立つため、スペースを取らない引き戸に変えてしまうのもおすすめです。引き戸のの中でも吊戸にすることで敷居を不要とし、段差を解消することも狙えます。
スペースがあれば拡張工事や新設も可能
最後に紹介するのは物理的にスペースを広げる方法です。特に戸建ての家であれば費用こそかかりますが移設や間取り変更もしやすく拡張工事も視野に入ります。特に介護リフォームを目的としたトイレリフォームで行われる工事ではありますが、二世帯同居や老後のことを考えてリフォームを行うのであれば検討してもよいでしょう。
工事を行う際には実際に工事が可能であるかも合わせて担当と相談をしてアドバイスを貰ってすすめるようにしましょう。