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トイレに手洗いタンクは必要?メリットやデメリット、衛生面などについて解説
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トイレタンクの手洗いは使わない?メリット・デメリットや衛生面を解説

2024.12.20
2022.07.12
トイレに手洗いタンクは必要?メリットやデメリット、衛生面などについて解説
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引越しやトイレのリフォームを行う際、手洗い場は必要かどうか、どのようなものを選んだら良いのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。また、手洗い場の水は衛生面において安心できるのかどうか気になる、という方も少なくありません。

手洗い場付きトイレと一口にしても、トイレタンクと一体化しているものや洗面台として手洗い場が独立しているものなど、種類があります。

本記事では、主に手洗いタンク付きのトイレについて紹介し、メリットやデメリット、起こりうるトラブルに対する対処法、手洗い場を綺麗に保つ方法などについて解説していきます。

手洗い場付きトイレの導入を検討している方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
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伊藤 直樹
監修者

水道設備業者 トイレ・洗面・キッチン設備主任

伊藤 直樹 (株式会社プログレス)

株式会社プログレス 入社平成24年3月  暮らしの中で必要なレスキューサービスを提供する株式会社プログレスにてトイレ・洗面・キッチン周りの設備主任を担当。水回り業務に8年従事し、累計3000件のトイレ・洗面・キッチン関連のトラブルを解決。多くのお客様に信頼される「トイレ・洗面・キッチン」のスペシャリスト。

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トイレタンクの手洗いは必要?

さっそくですが、トイレタンクの手洗いは必要なのでしょうか。

手洗い場の用途はその名の通り手を洗うことですが、トイレの手洗い場にはいくつか種類が存在します。

まずは手洗い場付きトイレの種類について確認したのち、本記事で主に紹介している手洗い付きトイレのメリットやデメリットについて見ていきましょう。

手洗い場付きタンクのトイレの種類

トイレの手洗い場は主に2種類に分かれ、以下の通りです。

手洗い場付きタンクのトイレの種類
  • 独立型の手洗い場
  • トイレタンク一体型の手洗い場

独立型の手洗い場とは、トイレとは別の位置に独立している手洗い場のことです。家庭でよく見る手洗い器付きトイレとは異なり、それぞれが別々になっていることが特徴といえます。

イメージとしてはお店にあるトイレのような感じで、トイレとは別に洗面台が置かれているのが独立型の手洗い場です。

独立型の手洗い場は水が跳ねにくく手を洗いやすいことが利点として挙げられますが、一方で設置するための場所が必要になることが懸念されます。

そのため、後に紹介するタンクレストイレにして空間を広く見せたり、小型の手洗い器を設置したりなどの工夫が必要になることもあるでしょう。

続いて、トイレタンク一体型の手洗い場とは、本記事でいう「手洗いタンク付きトイレ」を指し、トイレタンクの上に手洗い器が付いていることが特徴です。

洋式トイレにはタンク付きのタイプとタンクレスのタイプがあり、そのなかでもタンク付きのトイレは「手洗い場がついているもの」と「手洗い場がついていないもの」に分かれます。

ここで紹介しているのは、タンク付きで手洗い場がついているタイプのトイレです。詳しいメリットやデメリットについては、以下で解説します。

手洗い場付きタンクのトイレのメリット

手洗い場付きタンクのトイレのメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

手洗い場付きタンクのトイレのメリット
  • 省スペースで設置できる
  • 停電時でも水が使える
  • トラブル対処がしやすい

まずは、独立型の手洗い器に比べて省スペースで設置できることがポイントです。タンクの上が手洗い場になるためわざわざスペースを開ける必要がなく、トイレの空間を広く使いやすいでしょう。

トイレの個室が狭い家庭であれば、独立型よりも手洗い付きトイレの利用がおすすめといえます。

また、停電時でも水が使えることも魅力の一つです。独立型の手洗い場が設定されているトイレでよく見るタンクレストイレの場合、電気を使って水が流れる仕組みのため、停電時には水が流せなくなってしまうことがあります。

しかし、手洗い付きトイレの場合は電気を使わず水を流せるため、停電時でも水を流すことが可能です。

最後に、温水洗浄便座がついているトイレが故障した場合は、タンク付きであれば便座部分の交換のみで対処できますが、タンクレスの場合はトイレ全体の交換が必要になります。そのため、トラブル時に対処しやすいことも利点の一つです。

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手洗い場付きタンクのトイレのデメリット

一方で、手洗い場付きタンクのトイレのデメリットとしては以下のようなものがあります。

手洗い付きトイレのデメリット
  • 掃除がやや面倒である
  • 水が飛び散りやすく、子どもが使いづらい
  • タンクレストイレよりも水道代がかかる

まずは、タンクと手洗い場がセットになっているため、タンク内の掃除がやや面倒であることが挙げられます。タンクの蓋を開けて定期的に掃除しなければならないため、お手入れの負担が増えてしまうでしょう。

また、手洗い場が浅い造りになっているものが多いため、水が飛び散りやすく床や壁を汚してしまう原因となりかねません。

さらに、手洗い場はタンクの上と高い位置にあり、子どもが使いづらいこともデメリットの一つです。

そして、トイレタンクに手洗いがついているトイレはタンクレスタイプのトイレよりも一度に使う水の量が多く、水道代がかかる傾向にあります。

タンクレストイレであればタンクの容量は4Lほどですが、節水機能のない従来型のトイレであれば13Lほどタンクに入るため、一度の使用で大量の水が必要になることが分かります。

トイレタンクの手洗いから流れる水は綺麗?

手洗い場付きタンクのトイレの導入を考えている方にとって、「トイレタンクの手洗い場から流れる水は綺麗なのか?安全なのか?」という疑問は大きいのではないでしょうか。

結論としては、手洗い場で流れる水は綺麗ですが、タンク内の水は不衛生です。

まず、手洗い場に流れる水は飲用として使用できる上水であるため、安心して使うことができます。とはいえ、トイレの手洗い場で水を飲む方は少ないかと思いますが、家庭によっては飲用ではない中水が流れることもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、タンク内の水は飲用の上水であっても長期間タンク内に溜まっていた水であるため、衛生とは言えません。

水は放置すると雑菌が発生することがあるため、タンク内の水は調理や飲用に使用することは避け、災害時の水として使用する際には口に入らない使い方をすることがおすすめです。

どうしてもタンク内の水を飲まなければならないという場合には、沸騰させて消毒すると良いでしょう。

手洗い場付きタンクのトイレで起こりやすいトラブル

手洗い場付きタンクのトイレを使用していると、以下のようなトラブルが起こることがあります。

手洗い場付きタンクのトイレで起こりやすいトラブル
  • 手洗い管から水が出ない
  • 手洗い管からの水漏れ
  • トイレタンクのカビ

原因や対処法について以下で解説しますので、それぞれ確認していきましょう。

手洗い管から水が出ない原因と対処法

手洗い管から水が出ない原因としては、以下の5つが挙げられます。

手洗い管から水が出ない原因
  • 止水栓が開いていない
  • 浮き玉やボールタップの故障
  • じゃばら管の故障
  • ダイヤフラムの故障
  • 手洗い管のフィルターのつまり

水の流れを止める止水栓が開いていない場合、マイナスドライバーで止水栓を反時計回りに回すと開くことができます。

また、トイレの手洗い管から出る水は、タンク内部品であり水位を調節する機能を持つボールタップから給水され、ボールタップと手洗い管をつなぐじゃばら管を通って水が出るようになっています。

ボールタップの先には浮き玉と呼ばれる球体がついており、浮き玉が上下することでボールタップからの給水量を調整しています。

そのため、ボールタップや浮き玉、じゃばら管などタンク内の部品が故障している場合は手洗い管から水が出ない原因となってしまうため、交換が必要です

さらに、ボールタップ内に取り付けられた圧力を調整するためのダイヤフラムが故障していることも考えられます。ダイヤフラムはゴムでできており使用していくうちに劣化してしまうため、定期的な交換が必要です

そのほか、手洗い管にフィルターがついている場合は、フィルターのつまりによって水が出なくなることがあります。この際は、手洗い管のフィルターの掃除を行い、つまっているゴミがあれば取り除くようにしましょう。

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手洗い管から水漏れが発生する原因と対処法

手洗い管から水漏れしている場合は、タンク内の水を流したり止めたりするゴムフロートがうまく作動していないことが考えられます。

ゴムフロートが浮いたままになることでタンクに水が溜まらず、タンクと手洗い管へ給水され続けます。その原因としては以下の3つが挙げられます。

手洗い管から水漏れが発生する原因
  • ゴムフロートとレバーを繋げる鎖が他の部品に引っかかっている
  • ゴムフロートと排水弁との間に隙間がある
  • オーバーフロー管に不具合がある

ゴムフロートとレバーを繋げる鎖が短すぎたり他の部品に引っかかっていたりすると、ゴムフロートが浮いたままの状態になり、水が流れ続けるという症状が発生してしまうでしょう。この場合は、鎖の交換や長さの調整が必要です

また、ゴムフロートと排水弁との間に隙間がある場合も、水が流れ続けてしまいます。ゴムフロートがずれていないか、ゴミや異物が挟まっていないか、ゴムフロート自体が劣化していないかを確認し、調整や修理をする必要があります。

タンク内の水が溢れてしまうのを防ぐための部品である、オーバーフロー管に不具合がある場合も、給水が止まらず手洗い管から水が流れ続けてしまうことがあります。

オーバーフロー管の修理や交換が必要になりますが、作業が複雑なため業者へ依頼することがおすすめです。

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トイレタンクにカビが発生する原因と対処法

トイレタンクにカビが発生する原因としては、手洗い器の汚れがタンク内まで広がってしまい、さらに湿気によってカビ菌が繁殖してしまうことが挙げられます。

タンク内に黒ずみやカビがある場合は、トイレ用の洗剤を使ってブラシでこすり、タンクの掃除を行いましょう。

トイレタンクの手洗い部分をキレイに保つための掃除方法

トイレタンクの手洗い場におけるトラブルを防ぐためには、定期的に掃除を行いキレイに保つことが欠かせません。

手洗い場を掃除することでタンク内へ汚れが広がることを防げるため、掃除方法について押さえておきましょう。

トイレタンクの手洗い場にはアルカリ成分である水垢が溜まりやすいため、サンポールなどの酸性洗剤を使用することで汚れを落とせます。

掃除方法は簡単であり、以下の手順で行えます。

掃除方法
  1. サンポールを水垢のある部分に付けて時間をおく
  2. スポンジでこすり、水垢汚れを除去する

これだけでOKですので、日々のトイレ掃除で一緒に手洗い場もキレイにしておくとトラブルを防げるでしょう。

酸性洗剤は塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生してしまうため、必ず単体で使用するようにしてください。

手洗い場付きタンクのトイレでトラブルが起こったら?

手洗い場付きタンクのトイレでトラブルが起こった場合、タンク内部品の交換が必要であれば交換し、汚れを取り除くことで解消できる場合には掃除が必要です。

とはいえ、部品の交換など素人では難しい作業を要する場合、自己判断で処置を行うと部品を壊してしまったり元の状態に戻せなかったりと、さらなるトラブルを引き起こしてしまいかねません。そのため、不安を感じた場合は業者へ相談することがおすすめです。

また、普段からトラブルを発生させないためにこまめに掃除することも忘れずにしましょう。

まとめ

今回は、手洗いタンク付きのトイレについて、メリットやデメリット、起こりうるトラブルとその対処法、トラブルを防ぐ方法などを解説しました。

手洗いタンク付きトイレはメリットが多い反面、お手入れの手間が生じたり手洗いタンク付きトイレ特有のトラブルが発生してしまったりすることがあります。

そのような点を十分に理解したうえで、導入を検討してみてください。

また、万が一トラブルが発生した場合は自分で直すことも可能ですが、自己判断で作業を行うリスクもあるため、業者へ相談することで安心してトイレを使っていけるでしょう。

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