アラウーノの便座だけ交換できる?
アラウーノには、便器と便座が別になっている「分離型」と便器と便座が一体となっている「一体型」の2種類あります。
「分離型」のNewアラウーノVやアラウーノVは自分で便座を交換することができ、同じメーカーのPanasonic製品はもちろん、他社製品の温水洗浄便座への交換も可能です。
しかし、「一体型」のアラウーノL150シリーズとアラウーノS160シリーズは便座と便器が一体になっているため、市販の温水洗浄便座への交換ができず、同じ仕様の温水洗浄便座の部品交換での出張修理対応になります。
また、便座の交換の際、分離型とは違い機器の分解を伴いますのでDIYに慣れている人でも作業は困難だと考えられます。
そのため、ご自身での交換は控え専門業者へ依頼することをおすすめします。
交換できる便座の種類
NewアラウーノV・アラウーノVは、市販されているさまざまなPanasonic製温水洗浄便座と交換することができ、大きく分けて以下の温水洗浄便座と取り替えることができます。
- DLから始まる温水洗浄便座
- CHから始まる温水洗浄便座
上記の温水洗浄便座はアラウーノ専用の便座ではないものの、問題なく交換することができます。
しかし、一部のDLから始まる品番の温水洗浄便座には、給水部分の接続にパッキンセット(NewアラウーノV用パッキンセット部品品番 : DL502S-S6CS0)550円(税込)が必要となります。
NewアラウーノV専用の便座
NewアラウーノVでは「V専用トワレ」と呼ばれる、NewアラウーノVのための温水洗浄便座があり、以下のようなシリーズがあります。
- 機能を重視するSシリーズ
- 価格を重視するSNシリーズ
シリーズのなかでも複数のグレードに分かれており、機能やデザイン、費用面で違いがありますので必要に応じて最適なものを選ぶことが出来ます。
機能を重視するSシリーズ
機能を重視するSシリーズには以下のようなグレードがあります。
- S3:快適機能をフル装備
- S4:脱臭機能付きシンプルモデル
- S5:標準機能のみの基本モデル
価格を重視するSNシリーズ
価格を重視するSNシリーズには以下のようなグレードがあります。
- SN4:脱臭機能付きモデル
- SN5:基本機能のみのモデル
またPanasonic製品以外にも、TOTOのウォシュレット「TSF」や「TCF」から始まる品番の温水洗浄便座やLIXILのシャワートイレ「CW」から始まる品番の温水洗浄便座も取り付け可能です。
便座の交換は取り付ける便座と便器のサイズを合わせることが重要で、便座と便器のメーカーが違っても問題ありません。詳しくは、さまざまなメーカーの商品を取り扱っている水道業者に確認してください。
アラウーノの便座交換手順
アラウーノの便座を交換する際には以下の手順で行います。
- 電源プラグとアースを抜き、止水栓を閉める
- 便座を取り外す
- ブラケットを取り外す
- 便座の取り付け
- コンセントをプラグに差し込み止水栓を緩める
ここではNewアラウーノVの便座交換の手順を解説していきます。日ごろDIYを行っていない方には困難な場合がありますので、作業を行う前にあらかじめ作業手順をしっかり把握しておいてください。
それでも自分で交換することが困難な場合は、トラブルの予防にもつながりますので、メーカーや専門業者に依頼してください。
必要な道具
アラウーノの便座を自分で交換する際には以下のような道具が必要になります。
- モンキーレンチ
- プラス、マイナスドライバー
- バケツ
- 雑巾やビニール袋
必要な道具はご家庭にあるものがほとんどですが、モンキーレンチは聞き慣れない方もおられるでしょう。
モンキーレンチは、給水ホースなどのつなぎ目のナットを閉めたり緩めたりするときに使用します。ナットの大きさに合わせて使用できるので、とても便利です。
ホームセンターやネット販売やダイソーなどで購入でき、価格は販売しているお店によって異なります。
手順1.電源プラグとアースを抜き、止水栓を閉める
便座を交換するうえでまず最初の手順は、電源プラグとアースを抜き止水栓を閉めることです。電気が通っていると感電の恐れがありますので、作業に入る前に必ず電源プラグとアースは抜き取ってください。
また、止水栓が開いていると給水ホースを取り除いた際水漏れしますので、閉め忘れないよう注意しましょう。
手順2.便座を取り外す
2番目の手順は、便座を取り外します。
本体右側にある本体脱着ボタン(グレー色)を押したまま本体を手前に引き本体を滑らせると、簡単に取り外すことができます。
手順3.ブラケットを取り外す
3番目の手順は、ブラケットを取り外します。
ブラケットとは、便座をトイレに固定するための取付金具のことを指します。
取り外し方は、本体着脱ボタンを奥までしっかり押し込みながらブラケットを取り外します。新しい温水洗浄便座にブラケットを取り付けます。その際便座の種類によってはNewアラウーノV用パッキンセットが必要な場合がありますので、ご確認ください。
ちなみに、パッキンの剥離紙を剥がし溝に合わせて貼り付けしっかり押さえることで、ブラケットに取り付けることができます。
手順4.便座の取り付け
4番目の手順は、便座をブラケットに固定し給水ホースを接続し本体に取り付けます。
手順5.コンセントをプラグに差し込み止水栓を緩める
5番目の手順は、便座を本体に固定し、給水ホースを取り付けた後、水漏れがないかチェックします。
交換作業時の注意点
便座を交換する際は以下のようなポイントに注意してください。
- 便座が装着可能なタイプなのかを確認する
- 便座本体のサイズを確認する
まず、便座を交換するにあたって今使っている機種が便座交換可能かどうかの確認が必要です。アラウーノL150シリーズとアラウーノS160シリーズは交換ができませんのでご注意ください。
それから、便器に合ったサイズの便座を選ぶことです。便器には2種類のサイズがあります。正確なサイズを把握していなければ、交換できない可能性もあります。
便座が装着可能なタイプなのかを確認する
Panasonicアラウーノには、便座の交換ができる機種とできない機種がありますので、既存のトイレがどのタイプなのか確認する必要があります。
交換できない場合は修理扱いになりますので、メーカーにお問い合わせください。
また、Panasonic以外でTOTOやLIXILXの商品も取り付け可能な便座がありますので、前述の「交換できる便座の種類」を参考にどの種類が取り付け可能か確認してください。
その他にも、メーカーや多数の商品を取り扱う水道業者に相談したり、ホームページに施工事例やお客様からのコメントが記載されていますので、そちらから確認もできます。
便座本体のサイズを確認する
便器には「レギュラーサイズ」と「エロンゲートサイズ」の2種類があります。
アラウーノは大型の「エロンゲートサイズ」になりますので、「レギュラーサイズ」の便座ですと取り付けができません。
間違いを防ぐためにも、事前に既存の便器のサイズを確認する必要があります。
ちなみに「レギュラーサイズ」と「エロンゲートサイズ」の大きさは以下の通りです。
- レギュラーサイズ:便座取付穴から便器先端が440mm、便器の内側同士の長さが320mm~350mm
- エロンゲートサイズ:便座取付穴から便器先端が470mm.便器の内側同士の長さが355mm~380mm
便座交換の際に起こりやすいトラブル
便座交換の際に起こりやすいトラブルには以下のようなものがあります。
- 水漏れ
- 感電
便座交換は不慣れな作業をトイレの狭い空間で行うため、トラブルが起こることも少なくありません。
下記に起こりやすいトラブルの事例を記述いたしますので、作業の手順をしっかり把握しトラブルのないよう注意して作業を行ってください。
水漏れ
便座交換作業中に起こりやすいトラブルに水漏れがあります。
その要因として、まず止水栓や元栓を閉め忘れた状態で給水管や給水ホースを外してしまうというケースがあります。交換作業を始める前は、止水栓と元栓をしっかりと閉めてから行ってください。
また、水漏れ予防として、給水管や給水ホースの下にバケツなどを置くことをおすすめします。
次に、止水栓と給水ホースなどのつなぎ目の緩みです。接続したときにしっかり閉めておかないと水漏れする場合があります。
接続の際、パッキンの入れ忘れや劣化したパッキンを使用することでも水漏れの原因になりますので、ご注意ください。
便座購入時に付属でついてくるパッキンを使用するか新たに購入することをおすすめします。
もしつなぎ目から水漏れしていたら、その個所を確認し止水栓を閉めてからナットをしっかり閉めると解決します。
感電
便座交換作業中に起こりやすいトラブルに、感電があります。温水洗浄便座は家電製品のため、電源プラグを差したまま、濡れた手で作業すると感電する恐れがあります。
その他にも外した電源プラグに水滴がついたまま、差し込むときも感電の恐れがあります。
感電すると、やけどを負う等の被害が発生しますので、外したプラグは遠くに置いておくかビニール袋などで覆って濡れないよう注意が必要です。
また、感電を予防するには「アース」の取り付けましょう。
水を扱う電化製品には「アース」がついており、漏電が発生した場合でも電気は人体よりアースを通るため、感電のリスクが抑えられますので必ず取り付けてください。
専門業者に依頼した場合にかかる費用
アラウーノの便座交換は以下のような業者に依頼することができます。
- メーカー
- 水道業者
自分で便座交換をすることに不安を感じる人や急を要する人は、メーカーや水道業者に依頼することをおすすめします。
自分で作業するより費用は高くなりますが、迅速に対応してくれ、トラブルもなくスムーズに便座の交換ができるメリットがあります。便座交換に自信のない人は、お問い合わせください。
メーカー
パナソニックのトイレ修理の正規の依頼先はパナソニックテクノサービス株式会社です。
電話での受付は、0120-872-150(月曜~土曜:9~19時、日曜・祝日・年末年始:9~18時)となり、インターネットからは24時間365日修理の依頼は承っています。
ただし、訪問対応までに時間がかかる恐れがありますので、早急な対応希望の場合は電話でご相談してください。
メーカー依頼の便座交換工賃の相場は、10,000円~43,000円で、便座の本体価格や工賃の他に保証のオプションもあり、オプションによって交換費用は変動します。また、修理の有無に関わらず出張料3,500円もかかってきます。
参考までに、便座本体のグレード別の価格は下記の通りです。
- NewアラウーノV専用トワレS3:希望小売価格10万8,900円~(税抜き価格99,000円~)
- NewアラウーノV専用トワレS4:希望小売価格97,900円~(税抜き価格89,000円~)
- NewアラウーノV専用トワレS5:希望小売価格86,900円~(税抜き価格79,000円~)
- NewアラウーノV専用トワレSN4:希望小売価格80,300円~(税抜き価格73,000円~)
- NewアラウーノV専用トワレSN5:希望小売価格69,300円~(税抜価格63,000円~)
水道業者
クラシアンとイースマイルに便座の交換を依頼した際にかかる費用についてそれぞれ解説していきます。
クラシアン
クラシアンの場合、作業料金8,800円~+事務手数料が基本となり、ただいまキャンペーンとして直近1年以内にご成約になると2回目以降10%OFFになります。
施工費用相場は商品代・工事費・処分費を含んだ費用となり、トイレの種類や便座機能のグレードによって費用が変わってきますが、便座のみ施工費用は30,000円~18万円(税抜)で約2時間以内で作業は終了します。詳細は現地を視察した際に作成したお見積りでご確認ください。
お問い合わせは、24時間365日受付の電話0120-511-511とメールで対応しております。
イースマイル
イースマイルの場合、ウォシュレット取付は21,000円(税込23,100円)で約40分程で作業は終了します。
既存の便座、ウォシュレット取外し工賃を含みますが、電気コンセント新設工事の場合、別途料金がかかります。
ただし、以下の場合は別途料金がかかります。
- 廃材引き取り料として3,000円~10,000万円程度
- 修理箇所の劣化具合や使用する商品や部品の価格の違い
お問い合わせは、電話0120-091-026で24時間365日受け付けており、「見積もり」「出張料」「深夜・早朝料金」「キャンセル料」は一切かからず、作業料金は8,800円(税込)ですがWEBからの申し込みで、3,000円の割引があり実質5,500円(税込)になります。
水道業者の選び方については下記の記事を参考にしてみてください。
DIYでの交換は安上がりだがトラブルもある
分離型のNewアラウーノVやアラウーノVは、DIYでの交換が可能なため、専門業者に依頼するよりも費用は安く抑えられます。DIYに自信がある方は、手順通りに作業を行うと比較的簡単に交換できます。
しかし、狭い空間での慣れない作業のためトラブルが起こりやすく、部品や道具などの不足が生じる場合もあります。
今回ご紹介した内容は、作業の手順から取り付け可能な便座の種類や費用まで幅広く情報を網羅していますので、DIYでの交換の際はぜひ参考にしてください。
また、DIYに慣れていても便座交換作業に不安がある方は、素早く確実に取り付けをしてくれる専門業者に依頼することをおすすめします。
まずは無料相談!全国対応&水道局指定のおすすめ業者
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