アラウーノの水が止まらない原因と対処法
アラウーノの水が止まらない場合、以下のような原因があります。
- 一時的な誤作動
- 一部の機能の働き
- リモコンのフタが閉まっていない
アラウーノの水が止まらないといったトラブルは、必ずしも故障が原因とは限りません。そのため、当項目では故障ではない場合でのアラウーノの水が止まらなくなってしまう原因と、それに対して自分で行える対処法をご紹介します。
一方で、当項目で紹介した対処法を行った上でも水が止まらない場合は故障している可能性が高いため、修理や交換の必要性が考えられます。
一時的な誤作動
アラウーノの水が止まらない原因の一つに、一時的な誤動作があります。このようなケースは電子系統のその場限りの異常であることが多く、電源プラグを抜いて30秒ほど置いてから差し直すことで解決する可能性があります。
また、この他にリモコンの電池切れも考えられます。電源プラグの抜き差しで解決しなかった場合はリモコンの電池交換を行った上で操作を実施し、それでも解決しないようであれば、フラッシュバルブ等の本体部品やリモコンのセンサー異常などを疑ってみましょう。
なお、アラウーノのCH100のみ、着座センサーが汚れていた際に誤作動で水が止まらなくなってしまうケースがあります。そのような場合は、着座センサーの汚れを軽く水に濡らした綿棒で拭き取った後、水ジミができないよう乾いた布で拭き取ってから様子を見てみましょう。
一部の機能の働き
以下の機能が正しく働いているとき、水が止まらないという現象が起こることがあります。
- 定期便器洗浄機能
- 小便ハネ抑制機能
- 便器水位ボタン
これらは故障ではなく、アラウーノに元から備わっている機能で、下記のような働きを持つものとなります。各機能はリモコンを操作することで設定・確認が可能です。
下記でも設定・確認の方法を記載しますが、分かりづらいと感じた際は図解の施された取扱説明書やパナソニック公式HPのサポートページも参考にしてみましょう。
定期便器洗浄機能
定期的便器洗浄機能とは、アラウーノを長時間使用しない際に、24時間または6時間ごとに便器の自動洗浄を行う機能です。アラウーノのCH130では定期便器洗浄、CH120とCH110では自動お掃除機能といった呼称となっています。いずれも設定時間を6時間から24時間、24時間から6時間と切り替えることが可能です。
CH130の場合は温水ボタンとパワー脱臭ボタンを同時に2秒押すごとで、切→24時間→6時間と設定の切り替えが可能で、ボタンを押して一度目のブザー音はピッ、二度目のブザー音はピー、三度目のブザー音はピピッと鳴ります。
CH120とCH110の場合は、強ボタンと自動便器洗浄ボタンを同時に2秒押すことで、24時間から6時間、6時間から24時間に設定を切り替えることが可能です。24時間から6時間に切り替える際のブザー音はピッピッ、6時間から24時間に切り替える際のブザー音はピッと鳴ります。
小便ハネ抑制機能
小便ハネ抑制機能は、便座を上げることで水面が下がり、その上で便器内部を泡で覆うことで、男性が立って用を足す際の小便ハネを抑制する機能です。そのまま放置していたとしても、自動で約20分後に大洗浄を行った後、通常の水位に戻すことも行ってくれます。
リモコン内部に搭載されたハネ抑制ボタンを押すごとで泡の投入条件が、毎回→3時間→5時間→切と設定できます。ボタンを押して一度目のブザー音はピピッ、二度目のブザー音はピピピッ、三度目のブザー音はピーと鳴ります。
便器水位ボタン
便器水位ボタンは、アラウーノのL150シリーズ・S160シリーズ等に搭載された、ボタンひとつで簡単に水位が調節できる機能です。
約3センチ水位が下げられることにより、水際部分のお掃除も楽に行えるといった便利機能となります。また、水位を下げた際に、何もせずとも約20分後に自動で大洗浄を行った後、通常の水位に戻すことも行ってくれます。
便器の水位を下げる際は便器水位ボタンのみを、水位を戻す際は大ボタン・小ボタン・便器水位ボタンのいずれかを押しましょう。
リモコンのフタが閉まっていない
アラウーノのリモコンには表面ボタンと、フタの内部に搭載されたサブボタンがあります。表面ボタンはフタが閉まりきっていない状態では操作が効かず、誤ってサブボタンの方が作動してしまうケースがあります。
そのため、水が止まらない等のトラブルが発生した際に、リモコンのフタが浮いているようであれば、カチッと音が鳴るまでしっかり閉めた上で様子を見てみましょう。
アラウーノ以外の場合は下記の記事を参考にしてみてください。
アラウーノの修理に対応している業者
アラウーノの修理を業者へ依頼する場合は、メーカー正規の修理依頼を承っているパナソニック・テクノサービス株式会社か、民間の水道業者のいずれかを選択する流れとなります。そのため、当項目では各業者への依頼方法や、それぞれに依頼するメリットをご紹介します。業者選びを行う際の比較点として、参考にしてみましょう。
メーカー
メーカーへの正規の修理依頼は、パナソニック・テクノサービス株式会社が承っています。パナソニックの規定する保証期間内であれば、基本的に無料で対応してもらえます。メーカーへ依頼する場合は、製品について知り尽くした専門のスタッフが対応してくれる安心感や、アフターケア等についても詳細に話を聞けるといったメリットがあります。
修理依頼は電話(0120-872-150)やインターネットから受け付けており、インターネットからの場合は24時間365日、年中無休での申し込みが可能です。電話からの場合は月曜日~土曜日が9時~19時まで、日曜日・祝日・年末年始が9時~18時までの受付となりますが、こちらも基本的に年中無休での対応が可能です。
ただし、インターネットから申し込みを行った際は、後日に電話で訪問日時を調整する必要性があるため、急ぎで手配して欲しい場合はできる限り電話での申し込みを行うようにしましょう。また、トイレ部品の保有期間を超している場合は、修理が不可能となってしまうケースもあるため注意が必要です。
水道業者
民間の水道業者への修理依頼は後述する通り、保証が切れてしまった場合のメーカーの有料修理と比較すると、修理費用が安く済むことが多いです。また、パナソニック製のトイレ修理に対応できる業者が大多数のため、修理不可な製品であると断られてしまう心配も少ないです。
修理依頼の方法は業者ごとで異なりますが、基本的に電話・業者のHP・メール・LINEから受け付けているパターンがほとんどです。47都道府県での対応が可能なクラシアンの場合は、24時間365日で、電話とメールにて受け付けています。最短で即日取付も行なってくれるため、急を要する際に大変心強いです。
トイレのトラブルに強いイースマイルや、個人向けで安価に水まわりの修理を承ってくれるハウスラボホームの場合も、24時間365日で電話にて受け付けています。全国各地に速やかに駆けつけてくれる上、その日のうちの修理完了も可能なため、クラシアン同様に急を要する際に最適です。
アラウーノの修理にかかる費用相場
アラウーノの修理にかかる費用相場は、メーカーか、民間の水道業者かで変動します。当項目ではメーカーと、民間の水道業者に依頼した際の費用相場をご紹介します
メーカー
パナソニック・テクノサービス株式会社の場合、保証期間を過ぎた有料修理を依頼すると技術料・出張料・部品代が発生します。洗浄水が止まらない場合の技術料・出張料・部品代の総額最低目安は14,000円~32,000円となります。
また、キャンセルや修理の必要性がないと判断されたケースでも、出張料3,500円は必ず発生しますので、相見積もりや軽度の修理が必要かなと思ったときは、メーカーを利用しない方がよいでしょう。
水道業者
民間の水道業者の場合は、見積もり費用や出張費がかからないため、メーカーに有料修理を依頼するよりも比較的安価になります。軽度の水漏れ程度であれば5,000円〜、給水管の交換が必要な際は13,000円〜が相場となります。
前述したクラシアンの場合も見積もり費用や出張費は不要で、トイレの水漏れ修理の相場は8,800円〜となります。部分的な修理だけでなく、後述する通り本体交換も承ってくれます。
一方のイースマイルやハウスラボホームの場合も、見積もり費用や出張費は不要となり、水が止まらない際の作業料金は部品代別途でイースマイルが8,800円〜、ハウスラボホームが6,600円〜となります。また、いずれも、クラシアン同様に本体交換も受け付けています。
アラウーノの交換にかかる費用相場
メーカーと民間の水道業者のいずれも、アラウーノの交換に対応してくれます。修理費用同様、交換費用もメーカーと民間の水道業者で変動するため、当項目ではそれぞれに交換を依頼した際の費用相場をご紹介します。
メーカー
メーカーへの交換依頼は、パナソニックのリフォームショップ紹介サービスより承っています。経験豊富なコンシェルジュのもとで、希望に応じた最適なリフォーム会社選びを行ってくれます。
費用相場は紹介されるリフォーム会社で変動しますが、一番多い価格帯は21万円~40万円ほどで、トイレ交換と同時に内壁や床、照明等のリフォームを実施しなければ比較的安価に抑えることができます。
水道業者
民間の水道業者へ交換依頼する場合は、洋式から洋式への交換であれば、本体費用と工事費用を合わせた全体の相場は8万円〜30万円ほどとなります。この金額幅は、交換するトイレのタイプで大きく変動します。
クラシアンの場合は工事費と旧便器の処分費用を込みとして70,000円台から承っており、本体費用を含めた際はアラウーノ(本体+配管セット)で最低17万円台〜となります。
一方のイースマイルやハウスラボホームの場合も、各業者の公式HPの施工事例を参考に見てみると、メーカへ直接依頼するよりも多少お得な相場となっています。
トイレ交換を希望してアラウーノを設置した事例では、イースマイルは便器交換のみで総額16万円ほど、床材と合わせての交換で総額20万円ほど、ハウスラボホームは便器交換のみで20万円ほど、床・壁・手洗いセットの交換も合わせて36万円ほどとなっています。
細かな金額差はアラウーノのシリーズによっても変動するため、より詳細な情報は業者へ直接問い合わせてみましょう。
修理・交換を判断するポイント
アラウーノの便器部分は、一般的な陶器製の便器よりも耐久性に優れていますが、使用されている電子部品は消耗品となるため、長く使い続けることで故障が起こりやすくなります。
一般的に電子部品の寿命は10年程度とされているため、アラウーノを10年近くお使いの際は本体自体の交換がおすすめです。
故障がわかったらすぐに業者に相談!
止まらない水をそのまま放置してしまうのは、水道代の高騰や他部品の破損や別箇所からの水漏れ等にもつながってしまう危険な行為です。
普段とは明らかにアラウーノの様子が異なる際は早めに業者へ連絡を行い、まずは点検を依頼しましょう。
そこで異常が見つかった際は、業者としっかりと相談を行った上で、修理と交換のどちらで対処するのかを判断するようにしましょう。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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