テレワークやリモートワークなどの普及により、働き方の多様化は進む一方。同時にAIの急速な進化により、私たちの仕事のあり方も大きく変化しようとしています。資料作成やメール作成、データ分析、文章の要約、翻訳、文字起こし、アイデア出し……。すでに業務でAIを活用して生産性アップに役立てているという人も少なくないでしょう。

こうした状況のなか、ビジネスシーンで必要とされるPCの性能や機能も変わりつつあります。AI処理を高速に実行でき、自宅の限られたスペースにも設置しやすく業務に快適に取り組めるようなPCが求められるようになっているのです。ここでは、そんなAI時代に最適化された製品としてMSIの超小型PC「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」をピックアップ。その特徴とともに、実際に試してわかった使い勝手を紹介していきます。

ビジネスシーンに最適化された
超小型PCとは

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AI専用エンジンを内蔵した高性能な超小型PC

MSIの超小型デスクトップPC「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」

                                                                                                                                                                                                                                                                                                           
項目詳細
本体サイズ119.6(W)×115.2(D)×37.5(H)mm/約0.55kg
OSWindows 11 Pro 64ビット
CPUインテル® Core™ Ultra 5 125H(14コア/18スレッド)
GPUインテル® Arc™ グラフィックス(CPU内蔵)
AI機能インテル® AI Boost NPU(CPU内蔵)
映像出力Thunderbolt 4 ×2、HDMI 2.1 ×2
メモリDDR5 32GB(16GB×2)
ストレージ512GB(M.2 NVMe)
通信機能2.5ギガビットイーサーネット×2、Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.3

「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」はモニター非搭載のセパレート型デスクトップPCで、CPUにインテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125Hを採用しています。画面描画を担うGPUのほか、AI専用エンジン(NPU)を搭載しているのが大きな特徴で、オンデバイスでのAI処理を低消費電力かつ高速に実行することができます。

小型ながら拡張性に優れており、本体にはThunderbolt 4×2、HDMI×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、2.5GbE LAN×2などの充実したインタフェースを搭載。さらに高速で遅延の少ないWi-Fi 6EとBluetooth 5.3にも対応しています。

製品には、120W出力に対応したACアダプターとVESAマウントブラケットに加え、USB接続のキーボードとマウスも付属。外付けモニターさえ用意すれば、ほかに周辺機器を購入しなくてもすぐ使い始められるようになっています。

ビジネスシーンに最適化された
超小型PCとは

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手のひらに乗る超小型サイズに高い処理能力を凝縮

デスクトップPCというとタワー型の大柄な製品を思い浮かべがちですが、「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」は非常にコンパクトで置き場所を選ばないのが魅力的。ここでは、その設置性に加え、業務環境での使い勝手やAI機能で何ができるかなどをポイントに分けて紹介していきましょう。

モニター背面にも設置できる小型軽量設計

手のひらに無理なく収まるコンパクトさが大きな特徴です

本体のフットプリント(占有面積)は、幅が119.6mm、奥行きが115.2mmで、CDケースよりも小さくなっています。まさに手のひらサイズ! 高さも37.5mmしかなく、机の片隅やラックなどにも容易に設置できます。質量は約0.55kgと一般的なノートPCよりも軽く、ACアダプターや電源ケーブルを含めても約1.12kgしかないので、本体ごと持ち運んで会議室のプロジェクターにつないだり、自宅から持ち運んでオフィスのモニターにつなげて使うようなことも可能です。

実際に机の上に置いて使用してみましたが、タワー型のような圧迫感がまったくなく、存在を意識することなく、作業に集中できました。また、紙の資料などを置く際もジャマにならないため、机を広々と使いながら効率よく仕事することが可能でした。

モニターの背面に取り付けて一体型PCのように使うことも可能です

製品にはVESAマウントブラケットと取り付けネジが付属しており、同規格に対応したモニターの背面に取り付けて一体型PCのように使うことも可能です。今回はMSIの27型WQHDモニター「PRO MP273QP E2」と一緒に使ってみましたが、背面に取り付けるとPC本体が完全にモニターに隠れてしまいます。机の上がさらにスッキリするため、より作業に集中しやすくなりました。

ちなみに、本体背面のうち左側のHDMI端子は、PCの電源を対応モニターの電源と連動させられるMSI Power Link機能に対応しています。これを使うとモニターの電源ボタンを押せばPCも一緒にオンになるので、モニターの背面などの手が届きにくい場所にPC本体を設置した場合の使いやすさがグッとアップします。

最大4画面のマルチモニター環境で業務効率向上

実際に業務で使用する際に便利に感じたのが、4つの映像出力端子(HDMI×2およびThunderbolt 4×2)が装備されている点。それぞれ外付けモニターをつなぐことで最大4画面の同時出力が可能です。

実際に仕事で使用しているところ

たとえばふたつモニターをつなげば、片方に仕事の資料を表示して参考にしながら、もう片方で文書を作成するなんてことも実現できます。あるいは、ふたつのモニターに同じ画面を表示し、相手と情報を共有しながら会議や打ち合わせをすることも可能。このようにマルチモニターを構築して活用することで、仕事の効率を大きく向上させることができます。

本体背面には映像出力端子が4系統(HDMI×2およびThunderbolt 4×2)、2.5ギガビットイーサーネットが2系統搭載されています

ちなみに、映像出力端子のうちThunderbolt 4は最大40Gbpsのデータ転送が可能なため、同規格に対応した外付けストレージをつなげば、動画のような容量の大きなデータも素早く転送することが可能。また、ドッキングステーションをつないで拡張性を高めることもできます。

ユーティリティソフト「MSI Center」の画面。CPUやNPUの使用率を視覚的にわかりやすく表示できます

「MSI Center」には、特定のアプリのネットワーク優先度を設定できる「AI LANマネージャー」という機能も搭載されています

「MSI Center」には、ワンクリックで動作モードをパフォーマンス優先や静音性優先に変更できる機能も搭載されています

個人的に使ってみて気に入ったのが、プリインストールされている「MSI Center」。これは、CPUやファン、ネットワーク、電力など、PCのハードウェアを一元管理できるユーティリティソフトです。たとえばCPUやNPUの使用率を視覚的に表示したり、ワンクリックで動作モードをパフォーマンス優先や静音性優先などに変更したりすることができます。また、「AI LANマネージャー」という機能では、特定のアプリのネットワーク優先度を上げて速度低下や遅延を抑えることも可能。オンライン会議やゲーム、動画ストリーミングなどのように安定した接続が求められるアプリの優先度を上げておけば、これらをより快適に利用することができます。このほかにも、ディスクのクリーンアップやメモリ解放、内蔵SSDの健康状態表示、消費電力のグラフ表示などの機能があり、システム管理を直感的に行うことが可能です。

NPUの搭載でAIを高速に処理することが可能

「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」の特徴のひとつに、AI専用エンジン(NPU)を搭載していることが挙げられます。従来のPCは、端末内でAI処理を行うのにCPUやGPUなどを利用してきました。NPUはその処理に特化して開発されたプロセッサー。NPUに対応したアプリや機能なら、これまでより格段に少ない消費電力で高速に処理を行うことが可能です。現時点ではNPUを利用するアプリや機能はまだまだ少ないのですが、徐々に環境が整い、対応を表明しているアプリも増えてきているので、今後より身近に活用できるようになることが期待できます。

「インテル® AI プレイグラウンド」の画面。テキストを入力するだけで、その内容にもとづいた画像を生成してくれます

ちなみに現時点でNPUに対応していなくても、GPUやクラウドを利用してAI処理を行うアプリは数多くあります。たとえば、インテルが無償で提供している「インテル® AI プレイグラウンド」。これは、GPUを利用してPC端末内で画像や動画を生成したり、写真を高画質化したりできるアプリ。チャット形式でAIに質問して回答を得ることもできます。実際に試してみましたが、テキストを入力するだけで写真のような画像を生成できるのがとても便利。仕事の資料に使うイメージビジュアルなどの作成にも役立ちそうです。

付属のUSBキーボード。Copilotキーが搭載されており、MicrosoftのAIアシスタントサービス、Copilotを手軽に利用することが可能です

Copilotを使うと、資料作成や文章要約などが簡単にでき、業務効率をアップすることが可能です

同様の機能としてWindowsに搭載されているAIアシスタントサービスのCopilotもありますが、もちろん本製品でも利用できます。付属のUSBキーボードにはCopilotをワンタッチで呼び出せる専用キー(Copilotキー)が搭載されているので、必要なときに押せばすぐ利用できてとても便利。文書の要約や、プレゼン資料の作成、アイデア出し、画像生成など、さまざまな用途に活用できます。AIを手軽に活用して業務効率アップを図りたい人には魅力的なポイントと言えそうです。

強力なセキュリティ機能を標準で搭載

ビジネスシーンで使うには、セキュリティや本体の堅牢性なども気になる部分。本製品はOSに強力なセキュリティ機能を標準で搭載したWindows 11 Proを採用しています。また、暗号化やデジタル署名の生成・検証などの機能をハードウェアレベルで提供するTPM 2.0も搭載。端末内に保存された機密データやパスワードなどを安全に保護することができます。

本体側面にはKensington Lock Slotも搭載されています

本体側面にはKensington Lock Slotも搭載されており、ワイヤーで机などに固定して盗難を防止することも可能。筐体の剛性が高いうえ、発熱が少なく長時間稼働でも安定して動作するので、長期にわたって安心して使えそうなところにも好印象を抱きました。

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AI時代に最適化された高性能な超小型PC

AI時代に最適化された高性能な超小型PC「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」

手のひらサイズの本体に、高性能なCPUやGPU、AI処理に特化したNPUなどを搭載した「Cubi NUC AI 1UMG-031JP」。コンパクトながら拡張性が高く、セキュリティ機能も充実しており、自宅やオフィスの据え置き端末としてだけでなく、サイネージや公共サービス、受付端末などの特定用途向けなどでも活用することが可能です。

筐体の一部に再生プラスチックを使用したり、梱包材に木材パルプを原料とした素材を採用するなど、環境にも十分配慮された設計になっており、サステナビリティを意識する企業にとっても安心して導入できる製品。AIで業務効率を上げたいと考えている人や、できるだけコンパクトで性能の高いPCを探している人には、ぜひ注目してほしい製品です。

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