LGのゲーミングモニター「UltraGear」シリーズに、有機EL(OLED)採用の新モデルが登場した。多彩な画面サイズ、解像度をラインナップしているが、今回注目したいのは44.5型の大型モニター「LG UltraGear™ OLED 45GX950A-B(以下、45GX950A-B)」だ。

  • 44.5型、5K2K解像度、湾曲21:9ウルトラワイドの「LG UltraGear™ OLED 45GX950A-B」。直販価格は329,800円

今年のモデルから新しくなったポイントでもある、5K2K(5,120×2,160ドット)という超高解像度の湾曲21:9ウルトラワイドという映像やゲームで圧倒的な没入感を得られる作りに加え、Dual Modeによって競技性の高いゲームで重要となる見やすさと滑らかな描画も両立できるのが大きな特徴だ。実は2月21日の先行予約では、予想を上回る好評につき、初回入荷分が完売という大反響を得ている。

今回はそんな話題の「45GX950A-B」を借りる機会を得たので、高解像度の湾曲21:9ウルトラワイドの魅力やDual Modeを有効化するとどうなるのかも含め、使い勝手を紹介していきたいと思う。

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45GX950A-Bに採用されている有機ELとは?

まずは有機ELについて解説しておこう。従来の液晶はバックライトを使って表示するため、明るさを均一化するのが難しく、常に光が当たっている状態なので黒の表現が苦手だった。一方で有機ELは、ピクセルのひとつひとつがそれぞれ独立して発光するため、一部分を“光らせない”ことで 深い黒を作り出せるので、ハイレベルな明暗の表現が可能。さらに全体を均一に光らせられるのでより自然な質感を表現できるのが強みだ。その一方で長時間同じ画面を表示すると焼き付きが起きるリスクがあるほか、外光に弱いため、高い画質を味わうには暗めの部屋のほうがよいという面がある。

しかし、45GX950A-Bで採用されているLGの有機ELパネルは、5.9μm(1ピクセルあたり約1000個以上)の目には見えないマイクロレンズアレイ(MLA)を採用することで、より光を効率的に出力できるようになり、従来よりも30%も輝度が向上した。これによって明るい部屋でも有機ELの高画質を堪能しやすくなっている。また同モデルは映像美に加えて、色が切り替わる速さである応答速度も0.03ms(GTG)という液晶では真似のできない強烈な速さを実現しており、モーションブラー(ぼやけ)が発生しないため、ゲーミング用途にも強いのが特徴だ。

  • 有機ELは深い黒の表現が可能なので、明暗が際立つのが一番の強み。暗い場所で光が差し込んだり、明かりが灯るシーンではそれを顕著に感じられる

複数の画面サイズとリフレッシュレートが選べるDual Modeが超便利

45GX950A-Bは、44.5型で解像度が5K2K(5,120×2,160ドット)の大型・高解像度のゲーミングモニターだ。一般的な縦横比16:9よりも30%幅広となる21:9のウルトラワイドかつ湾曲仕様となっている。

湾曲率は数字が小さいほど、曲がりが大きくなるが、本製品は800Rとモニターとしては最大級。800Rは半径80cmとなることを意味しており、モニターから80cm離れたところで見ると、画面の中央と端の距離が同じとなり、視差がなく目のピント調整をしなくていいメリットがある。また、大きく湾曲しているだけに正面に座ると44.5型サイズも相まって、視界全体が画面になる。

  • 800Rという非常に大きな湾曲率を持ち、驚くほど高い臨場感を得られる

最近ではYouTubeにも21:9対応の動画コンテンツが増えているが、実際に再生してみると有機ELの美しさもあって、その場所にいるかのような圧倒的な臨場感を味わえる。ぜひ店頭などで見かけた際は体験してみてほしい。

  • 最近ではゲームでも21:9のウルトラワイド対応が増えている。圧倒的な迫力と没入感を味わうことが可能だ

  • 実際に正面に座ってみると、さすが44.5型という感じでより大きさを体感できた

また、サイズはW992×D342×H546~666mm(スタンド含む)で重量は14kgだ。かなり大きく重いのでセッティングは2人以上でやったほうがよいだろう。デスクへの設置を考えているなら事前に置けるか確認することをオススメする。映像入力は一般的なHDMI×2、最新規格のDisplayPort 2.1×1、さらにノートパソコンとケーブル一本の接続で映像出力もPCへの給電もデータ転送も可能なUSB Type-C×1の4系統だ。USBハブ機能や10W+10Wのスピーカーも内蔵している。

  • 映像入力はHDMI×2、DisplayPort 2.1×1、USB Type-C×1の4系統。ヘッドホン端子も用意されている

そして、ゲーミングにも強い有機ELパネルだが、45GX950A-Bではそれを活かす多彩な機能が備わっている。それを代表するのが「Dual Mode」だ。本機は標準だと解像度は5K2K(5,120×2,160ドット)でリフレッシュレートは最大165Hzとなっている。これだけでも十分ゲーミングモニターとして優秀だが、FPS/TPSでは視線を動かさずに画面全体を把握できる24型サイズで滑らかな描画を可能にする超高リフレッシュレートが最適と言われている。eスポーツの大会で24型サイズのモニターを使うことが多いのは、それが大きな理由だ。

それを実現するのがDual Modeとなる。設定メニューから「16:9 24"」を選ぶと、それに合わせて表示サイズは24型の小さなものになり、解像度はフルHDだが、リフレッシュレートは330Hzまで向上できる。プレイするゲームに合わせて画面のサイズとリフレッシュレートを切り換えられるのがDual Mode最大の強みだ。

さらに、画面比率、表示サイズ、リフレッシュレートは豊富だ。画面比率21:9では、標準の44.5型で5K2K/165Hz、39型・34型でUWQHD/330Hzを用意。画面比率16:9では、37型で4K/165Hz、37型/27型/24型でフルHD/330Hzが選択できる。

  • OSDメニューのDual-Modeから設定が可能だ。21:9と16:9の画面比率、44.5/39/37/34/27/24型の画面サイズが選べる

44.5型+湾曲+5K2K解像度+HDR+165Hzのリフレッシュレートという環境でゲームをプレイした経験がある人はほとんどいないはず。サイバーパンク2077やStarfieldのようなオープンワールドゲームでは、視界全体がゲーム画面に高解像度と高リフレッシュレートが加わると歩いているだけで別格の没入感だ。

一人称視点なら自分がその世界で動き回っているような気持ちよさがあり、今までにないゲーム体験を得られる。オープンワールドゲームにそこまで高いリフレッシュレートは必要か? と思うかもしれないが、いざ体験すれば滑らかさは正義だと気づくはずだ。

また、330Hzの超高リフレッシュレートはFPS/TPSならば、遠くにいる敵のわずかな動きも把握しやすくなり、近距離の激しい動きの撃ち合いでも画面がブレないので照準を合わせやすいのが大きなメリット。格闘ゲームは多くが60fpsなので330Hzつまり330fpsの滑らかさは不要と考えるかもしれないが、高リフレッシュレートのほうがPC側の処理から表示までが高速、しかも本機は応答速度も0.03msと速く、相手の動きや攻撃に対して反応しやすくなる。

没入感を優先するのか、画面の見やすさや滑らかさを優先するのか、好みやゲームタイトルに合わせてプレイ環境を選べるのはゲーマーにとって非常に魅力的な機能に映るはずだ。

  • これが標準の44.5型で5K2K/165Hzで画面一杯にゲーム画面が表示される。没入感が非常に高いため、映像やストーリー重視のコンテンツの際におすすめだ

  • 21:9で39型を選んだところ。少し画面サイズは小さくなり、解像度もUWQHDになるがリフレッシュレートは330Hzまで高められる。表示速度と解像度のバランスが取れた設定だ

  • 16:9で24型設定を表示させたところ。解像度はフルHDでリフレッシュレートは330Hzまで選択できる。小さく感じるが画面全体を把握しやすくなるのがポイント

また、冒頭でも触れた通り、有機LGのメリットである深い黒の表現力にくわえて、弱点だった暗さを解消している。そのうえモーションブラー(ぼやけ)が発生せず、暗部諧調(暗い部分のグラデーション)も表現可能なため、よりリアリティかつ高い没入感でゲームに浸ることができる。

このほか、画面のズレやモタつきを防ぐ可変リフレッシュレート(VRR)に対応しているのをはじめ、暗部を見やすくして視認性を高める「ブラックスタビライザー」、画面の中央に狙いをアシストする照準を表示させる「クロスヘア」など、ゲーミングモニターとして定番機能もキッチリ揃えている。

  • VRR、ブラックスタビライザー、クロスヘアといったゲーミングモニターの定番機能も備えている

  • OSDメニューの操作は背面のスティックで行える

また、デジタルシネマ向けの色空間「DCI-P3」のカバー率は98.5%、ハイレベルな黒の表現力が求められるDisplayHDR True Black 400認証も取得と映像表現の豊かさも確かなもの。ゲームだけではなく、映像コンテンツの視聴のも向いている。

仕事やクリエイティブワークにも強さを発揮する画面の広さと解像度

21:9の画面比率で5K2K(5,120×2,160ドット)という高解像度はオフィスワークやクリエイティブワークでも有用だ。WordやExcel、画像や動画編集といった複数のアプリを同時に起動してもウィンドウを重ねずに余裕を持って配置できるので、作業効率が間違いなく向上する。「DCI-P3」のカバー率は98.5%という広色域なのもクリエイティブワーク向きだ。

  • 広色域を求める「DCI-P3」のカバー率は98.5%と色の表現力に優れているのでクリエイティブワークもこなしやすい

Web会議をしながら、PowerPointの資料やメモアプリを開いて、Webブラウザで調べ物をするというのは仕事ならありがちなシチュエーションだろう。

  • 高解像度&ウルトラワイドによって複数のアプリやウィンドウを重ねずに表示しやすいので、作業効率を高められるのもポイント

それを……写真の通り、ウィンドウを重ねずに進められるのは、1画面での圧倒的情報量は言わずもがな。いちいち画面切替が必要ないというのは時間効率だけでなく、ストレスの軽減にもつながるというもの。クリエイティブな作業はもちろん、細かい数字の作業が多い方や、マルチタスクが必要な職種の方にも、一度使用すれば魅力を体感できるだろう。プライベートはもちろん、仕事でも大活躍するモニターだ。

また、これだけ画面が大きいと作業時の姿勢なども気になるが……もちろんスタンドも高機能。スイベル、チルト、高さ調整が備わっており、自分にとって見やすい位置に調整しやすくなっている。これは仕事でもプライベートでも重要なポイントだろう。

  • 120mmの範囲で高さ調節が可能だ

  • 下方向に10度、上方向に15度のチルト機能も備える

  • 左右10度のスイベルも行える

  • 有機ELは焼き付きが気になる人もいるが、LG UltraGear OLED 45GX950A-Bはそれを防ぐケア機能も充実している

  • 背面はゲーミングモニターらしく光る仕様になっている

お得に購入するなら、最長5年間の保証がつくLG.comで

このほか、保証が長期間なのも安心のポイントだ。通常2年保証だが、直販サイトであるLG.comの会員なら最長5年間の保証が付与される。また、そのほかの販売店で購入しても、LG公式ホームページで製品登録をすると保証期間が2年間プラスされる「最長4年保証キャンペーン」を2025年6月30(月)日まで実施中だ。それなりの価格帯になる有機ELモニターだからこそ、長期保証がつくのは安心できる。こちらもLGで購入する魅力の1つだろう。

※どちらもLG会員への登録が必要となります

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充実のラインナップを揃えるLGの有機ELゲーミングモニター

LGの有機ELを採用する最新のUltraGearシリーズでは、ここまで紹介してきた45GX950A-Bのほか、LG独自のwebOSを搭載し、PCなどの外部機器が不要でさまざまな動画配信サービスの視聴が可能なモデルも用意。

解像度3,400×1,440ドット、画面比率は21:9のウルトラワイド仕様である点は共通しており、画面サイズが44.5型でボディカラーがブラックの「45GX90SA-B」、39型でボディカラーがホワイトの「39GX90SA-W」、34型で同じくホワイトの「34GX90SA-W」の3種類がある。設置スペースや求める機能にあわせて選択が可能だ。気になる人は、ぜひとも一緒にチェックしてみてほしい。

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