数多くのペンタブレット・液晶タブレットを取り扱ってきたXPPen。そんなリーディングブランドである同社から、この度世界初の3-in-1カラーノートパッド『Magic Note Pad』が登場しました。
今までの製品とは別格の使い心地で、紙のような視覚体験にこだわって作られた本製品。イラスト制作はもちろん、メモやノートをとる作業もぐんとはかどります。
今回、エディター・イラストレーターとしても活動している筆者が『Magic Note Pad』をお試しさせていただけることに! この記事では、様々なシーンで使ってみて感じたことを正直にレビューしていきます。
『Magic Note Pad』は、本物の紙のようなカラーディスプレイ技術、進化したX3 Pro Pencil 2 スタイラス、効率的な仕事を叶える専用ノートアプリ『XPPen Notes』を1台に統合した製品。従来のデジタルノートパッドとは一線を画すリアルな書き心地と、ビジネスシーンでの生産性アップを叶えてくれます。
まず初めに画期的だと思ったのは、3つのカラーモードを簡単に切り替えられること。『Magic Note Pad』にはインクペーパー・ライトカラー・ネイチャーカラーと3つのカラーモードがあり、見るものに合わせて最適な画面表示ができます。
1つ1つのモードについて使用感を解説していきます!インクペーパーは、クラシックな白黒表示のモード。従来のディスプレイと比較して、テキストが鮮明で読みやすいとのことです。目が疲れにくいとのことなので、このモードで電子書籍を読んでみました。
2時間半ほど読書しましたが、確かに目に優しい印象。私は集中すると目が疲れやすく、途中目薬をさして休憩しながらP C作業をすることも多いですが、今回の読書では目薬なしで問題ありませんでした。
終盤は夕方の少し薄暗い時間になりましたが、画面の明るさが環境に応じて適切に変化してくれるのでストレスフリーに読書を楽しめました! 正直、普段使っているタブレットではもう読書したくないと思ってしまったほどです(笑)。
ライトカラーは、彩度を落とした目に優しい表示モード。カラー表示をしながら、目の負担を軽減したいときに使えます。
私は、Webサイト上に記事を公開する前のチェックをこのモードで行いました。文字を細かく見るなど目が疲れる作業を長時間行いましたが、目が疲れにくかったように感じます。
また、寝る前のネットサーフィンなど、リラックスタイムにもぴったり。画面の明るさだけでなく鮮やかさを落としているので、スマホ画面の明るさを暗くした状態と比べてみても圧倒的に『Magic Note Pad』のライトカラーの方が目に優しいと感じました。
1,670万色の表示が可能で、とにかく鮮やかなのがネイチャーカラー。写真やイラストの表示、クリエイティブ制作にもってこいです。
グラデーションの微妙な色変化もきっちり表現してくれるので、イラストを描くときに助かりました。細部のこだわりが画面でしっかり確認できるのは嬉しいですね!
動画を観るのにも使いましたが、これだけ鮮やかだと迫力や臨場感も満点! 世界観に引き込まれるような美しいディスプレイに、思わず「おお〜!」と声が出ました。
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ちなみに、モード切り替え時の変化もかっこいいんです。単にパッと変わるだけかと思っていたら、じわじわと変化するアニメーションが現れてびっくり! この動きが見たくて何度もモードを行ったり来たりしてしまいました(笑)。
『Magic Note Pad』は、1秒に90回表示画像を更新する技術を採用しています。これは一般的なディスプレイよりもかなり高い頻度で画面を書き換えているということ。 これだけ聞くと「へえ〜」くらいにしか思いませんが、使ってみると差が歴然! 画面のスワイプ・スクロールや、アプリを起動した時の単純なアニメーションですら、滑らかすぎて見入ってしまうほど。スルスル〜っと滑るような動きがやみつきになります。
特にびっくりしたのはペンで書いた時の挙動。
書いた線が遅れて表示されるようなことは、私が使用した限りでは1度も無く、急いでメモやスケッチを書いてもカクカクしませんでした。意図通りの滑らかな線が映し出されて、本当に紙に書いているよう。
これだけの性能なので、映像を見ても動きが圧倒的に滑らか。言葉でなかなか伝えきれないので、皆さんにも一度見てみてほしいです……!
付属されているX3 Pro Pencil 2は、タブレット上にマグネットで吸着できるので無くす心配いらずで安心。持ち運びにも便利です。
また、充電やBluetoothペアリングが不要ですぐに使えるところが、筆者のようなズボラにもとってもありがたかったです。
何より特筆すべきは、他とは一線を画す“紙のような書き心地”。画面上でツルツル滑ることもなく、引っ掛かりが気になることもなく滑らかに書けました。筆者は、普段使っているタブレットの書き心地が気に入らず画面フィルムを何度か張り替えたりしてきたのですが、この筆記感ならフィルム無しでそのまま使い続けたい……。
また、筆圧の感知能力もアップデートされ、16K超高感度筆圧レベルを実現しているとのこと。ペン先にかかる圧力の微妙な変化を、従来のデジタルペンよりはるかに細かく再現してくれます。
『Magic Note Pad』ユーザーには、Jnotesと共同開発された「XPPenノートアプリ」の永久メンバーシップが提供されます。XPPenノートアプリとは、Magic Note Padのためにカスタム設計されたノートテイクツールのこと。
このアプリを使った感想は、「これひとつで何でもできちゃうな!」です。単にメモを取れるだけでなく、書いた文字をテキスト化したり、PDFをインポートしてマークやコメント追加をしたり、レコーダーとして録音したり……と役に立つ機能が目白押し。とにかく便利で効率的だと感じました。
打ち合わせ時のメモに使いましたが、すぐにテキスト化してくれるので、少し整えれば議事録として共有することもできました。走り書きのような汚い文字でもテキスト化できていてびっくり。50以上の言語にも対応しているのだそう!
また、目を保護するための表示モードを変更したり、クラウドストレージと連携できたりと至れり尽くせり。オンでもオフでも、強力な味方になってくれます!
この記事を執筆するにあたってイラストを制作しましたが、感想を一言で言うと「ストレスが少なくて、楽しい!」です。
まず画面サイズについて、端末自体が軽くて薄くてコンパクトなので、初めは小さすぎるかと思いましたが、ほぼ余白がなく10.95インチの作業スペースがあるため見た目より広く感じました。Web用イラストの制作であればサイズとしては十分だと思います。
そして、ここまででも触れましたが、ペンすべりの滑らかさと筆圧の感知力がかなり快適! 普段のイラスト制作では、集中して描いている中「せっかくいい感じの筆運びができたのに、そうじゃない!」ということがあるとすごくイライラしてしまいますが(笑)、この制作中はそのようなことは一度もありませんでした。 書きたい線、出したい色を出すことができて、描くのが楽しかったです!
約1週間使ってみた結果、便利さと快適さの恩恵を存分に受け、正直手放したくないと思うほどハマってしまいました。クリエイティブ制作を仕事や趣味にしている人はもちろん、メモやノートをとる機会が多い方、映像や写真を見ることが好きな方など、幅広い人にとって使いやすい製品だと思います。
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「Magic Note Pad」を使えば、今までにないストレスフリーな作業や、もっと快適で楽しいクリエイティブ制作ができるはず! この春、新しくペンタブレットを購入しようと考えている人や、今お使いのデバイスに不満を感じている人には、ぜひ1度手に取ってみてはいかがでしょうか?