皆さんは子どもの頃、どんなテーマで自由研究をしたか覚えていますか? 筆者は10円玉の汚れを落としてきれいにする実験をした記憶があります!
せっかくなら人と被らないテーマで目立ちたい!ところですが、意外と難しいですよね。 自分が思いつくものはだいたい友だちも思いついていたりするものですから……。
そこでおすすめしたいのがシャープの咀嚼計「bitescan(バイトスキャン)」。なんと、耳にかけることで食べ物を食べたときの噛む回数やテンポを自動で計測してくれるというすごいアイテムなんです!
大人になって自由研究からは縁遠くなってしまった皆さんも、もう一度知的好奇心が満たされるあのワクワク感を取り戻せること間違いなし!今回、筆者が実際にbitescanを使用して、自由研究してみました。食事の内容や食事中の環境の違いで、咀嚼にどのような変化が表れるのか、結果はいかに……。
これが大人の自由研究!bitescanで噛む回数を計測
小さい頃、親に「ちゃんと噛んで食べなさい!」と怒られた経験がある人も少なくないはず。実際、たくさん噛むことで脳の活性化や病気の予防などにも役立ち、体に良いとされていますが、一方で日本人の噛む回数はだんだん減っているという話も耳にします。なんでも、戦前には1回の食事の咀嚼回数が1465回 だったのに対し、現代の食事は620回しか噛んでいないというデータもあるんだとか。
そこで、噛むことの大切さをもっと知ってほしい、噛むことで健康になってほしいというシャープの想いから生まれたのが「bitescan」です。bitescanを使用することで自分自身の咀嚼回数を知ることができ、噛むことを意識したりたくさん噛む習慣づけにつながったりするのだといいます。
bitescanの使い方は大きく3ステップ。まずはデバイスの電源を入れて耳にかけます。次にアプリを起動し、食事の写真を撮影します。そして普段通りに食べるだけ。
これだけで噛んだ回数を測定し、アプリ内に記録してくれるのです。
bitescanは耳にかけることさえできれば、お子さんでも使用できます。実際に保育園や小学校などでも導入され、計測に使われているのだとか。計測結果を親御さんと一緒に見ることで、噛み方への理解を深めたり、よりよい咀嚼習慣を身につけるきっかけにもなるそうです。
なんてうらやましい……筆者が子どもの頃にもこんなアイテムがあったらよかったのに!
ともあれ、さっそくbitescanを使ってみましょう! 今回はオトナの自由研究ということで、食材の切り方や調理法、食事環境などをいろいろと変えながら噛み方がどれだけ変わるのかをチェックしてみたいと思います。
・食材の切り方で噛む回数はどう変わる?
まずは食材の切り方による違いです。食材に選んだのはにんじん。いろいろな切り方で料理に使われますし、生だとほどよく固いので、咀嚼回数を検証するのにぴったりだと考えました。今回はにんじんを10gずつはかり、食べる量を揃えて検証してみます。
まずは切り方による咀嚼回数の違いから検証してみましょう。「拍子木切り」と「細切り」にした2種類の生のにんじんを食べてみます。
結果、噛む回数は拍子木切りが146回なのに対して、細切りが126回でした。量が同じとはいえ、20回も差が出ました。
筆者はここである仮説を考えました。それは、「人が飲み込める食べ物の大きさは実は同じなのでは?」というものです。
そう考えると、拍子木切りはより大きく切っているので、飲み込める大きさになるまで、細切りよりも多く噛んでいたのではないでしょうか。
・調理方法が噛む回数に与える影響とは
続いて、調理方法の違いによる比較です。ここでは、細切りを「生」、「1分茹でる」「10分茹でる」という3種類の調理方法で比べてみました。
すると、先ほどの検証の通り、生のにんじんの咀嚼回数は126回だったのに対して、1分茹でたにんじんは109回、10分茹でたにんじんは53回と大きな違いが出たのです。こんなに差が出るとは!
これはおそらく、にんじんの食物繊維の一部が茹でられることで、熱で分解されて柔らかくなり、生のにんじんの時よりも飲み込める大きさにするまでの咀嚼回数が減ったのではないでしょうか。
実際に食べていても、10分茹でたにんじんは、スッと歯が通るほど柔らかかったですし、すぐに飲み込めました。
ここまで実験してみて、食べ物の切り方や調理方法を工夫すると、噛み方に変化があることが分かりました。調理方法を工夫することで噛む回数をすぐに増やすことができるかもしれませんね!
音楽や部屋の明るさで噛み方も変わる!?咀嚼を繰り返して気付いた真実
ここまでは食材の切り方や調理方法で噛む回数の変化をチェックしてきましたが、最後に「環境」が与える影響についても検証してみたいと思います。
ここでは、「部屋の電気を暗くして食事をした場合」、「テレビを見ながら食事をした場合」、「ジャンルの違う音楽を聴いて食事をした場合」の3パターンを検証。自分で書いておきながら「本当に変わるのか……?」と半信半疑ですが、結果はどうなったでしょうか。
今回はチーズおかきを用意。どれもほぼ同じサイズのスナックなので、検証の条件を簡単にそろえられました。
まずは基準として、普通に1個食べてみることに。結果は33回の咀嚼で咀嚼テンポは76回/分、食事時間は34秒でした。
・部屋の電気を暗くして食事をした場合
次に部屋の電気を暗くして食べてみます。結果は29回の咀嚼で、咀嚼テンポは62回/分。
暗い部屋であることで気持ちが落ち着き、咀嚼テンポが落ちたのではないでしょうか。
・テレビを見ながら食事をした場合
テレビを見ながら食べてみたところ、咀嚼回数は33回と基準に対して変わりませんでしたが、咀嚼テンポが55回/分に減りました。そこで食事時間に着目すると、44秒と長くなっていました。
推測ですが、テレビの内容に少し気を取られたことで食事時間が長くなったのではないでしょうか。
・ジャンルの違う音楽を聴いて食事をした場合
最後に音楽をかけながら食事をしてみました。せっかくなので、ジャンルのまったく違う2曲で違いをチェックしてみます。
まず、優雅で落ち着いた雰囲気のクラシックを聴きながら咀嚼してみたところ、咀嚼回数は26回、咀嚼テンポは54回/分でした。
クラシックを聴いたことで穏やかな気持ちになり、普通に食べるよりも咀嚼テンポが落ちたのではないかと思います。部屋を暗くした時と理由が似ているかもしれませんね。
一方、ハードロックをかけながら食べてみると、咀嚼回数は20回で咀嚼テンポは60回/分という結果に。
これも自分のことながら推測になりますが、ハードロックを聞きテンションが上がり、クラシックの時よりも噛むテンポが速くなったのではないでしょうか。
実験するまでは「本当に違いが出るのかな」と疑問を持っていたのですが、いざやってみると、食べる環境の変化によって食事時間や咀嚼テンポに違いがみられ、興味深い検証となりました。
自由研究のテーマに迷ったら、シャープのbitescanがおすすめ!
「噛む」ことに着目するというユニークな発想で注目を集めるbitescan。8月3日(土)、4日(日)にシャープと新潟大学が共同して開催したイベントでは、多くの人が参加してbitescanを体験し、次のようなコメントが寄せられました。
<参加者のコメント>
・普段から早食いだと思っていたが、結果を見ると自分が思っていた以上に噛む回数が少なくて驚いた。
・子供たちの咀嚼行動が数値化されることによって、食事の際の声掛けがより具体的にできそう。
・bitescanがあると、継続的に噛むことを意識できそうだと思った。
自由研究にぴったりのシャープ「bitescan」。家族や友人と結果を比べて楽しむのもありですね。現在はレンタルも可能!この機会にぜひ一度試してみてください。
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