PCで多いカラーはブラックかグレー。単体で見ればクールなカラーだが、自宅やオフィスのインテリアによっては、色が合わないと感じる人も少なくないのでは? そんなときにオススメなのが「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX」。カラーバリエーションがブラックとホワイトの2色から選択可能で、スリムでスマートなボディを実現しているため、机の上などにでもコンパクトに設置できる。

今回はそのホワイトカラーモデル「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」の実機を借用したので、詳細スペック、メンテナンス性、拡張性、そしてパフォーマンスにいたるまで詳細レビューをお届けしよう。

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  • 「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」63,800円

スリム、スマートなデザインだけでなく、手頃な価格も本製品の魅力

「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」はOSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに「Intel Celeron プロセッサー G6900」(2コア、2スレッド、最大3.40GHz、46W)を採用。メモリは8GB(DDR5-4800、8GB×1)、ストレージは500GB(M.2 PCIe Gen4 x4接続)を搭載している。

インタフェースはUSB 3.2 Type-C(背面×1)、USB 3.0 Type-A(前面×2、背面×2)、USB 2.0(前面×2、背面×2)、HDMI(背面×1)、DisplayPort(背面×1)、ヘッドフォン出力(前面×1)、マイク入力(前面×1)、ライン出力(背面×1)、ライン入力(背面×1)、マイク入力(背面×1)を用意。Wi-Fi、Bluetoothは非搭載だが、無線LAN子機/親機を本体と同時に購入可能だ。

本体サイズは約95×283×326mm、重量は実測約4,325g。電源は定格出力300Wのユニットを採用している。

なお今回借用したモデルはCeleron G6900/メモリ8GB/SSD500GBという構成で63,800円。また、プラス5,000円で16GBメモリ搭載モデルもラインナップされており、このモデルは最大64GBまでカスタマイズが可能だ。スリム、スマートなデザインだけでなく、手頃な価格も本製品の魅力だろう。

  • 本体サイズは約95×283×326mm。デスク上にもコンパクトに設置できる

  • 本体背面。ネジ2本をはずしてレバーを引けば、サイドパネルを開けられる

  • 左側面には型番やシリアルナンバーなどが記載

  • 右側面、上面、下面にはゴム足を貼り付けるための凹みが設けられている。横置きも可能だ

  • 前面にはUSB 2.0×2、USB 3.0 Type-A×2、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×1を用意

  • 背面にはDisplayPort×1、HDMI×1、USB 2.0×2、USB 3.2 Type-C×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、ライン出力、ライン入力、マイク入力を配置

  • パッケージには本体、電源ケーブル、各種マニュアル、保証書が同梱

  • 電源ケーブルの長さは実測180cm

  • ストレージを装着するためのネジやステーも同梱されている

  • ファーストステップガイド、サポートマニュアル、サポート総合診断受付書など説明書は充実している

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メンテナンス性、拡張性はスリムタイプのデスクトップPCとしては標準的

本製品の分解にはプラスドライバーが必要。背面のプラスネジ2本をはずしてから、レバーを引けば、左側面のパネルを開けられる。通常のメンテナンスであればここまで分解して、内部にたまっているホコリなどをエアダスターで吹き飛ばせば十分だ。

メモリを増設、換装する際にはもう一段階の分解が必要。左側面のプラスネジ2本を取り外し、ケーブルに力がかからないように前面パネルを引き出してから、ストレージベイを取り外す。これでメモリスロットや空冷CPUクーラーにアクセスできる。

ストレージの装着については、M.2スロット、ストレージベイを利用できる。ただしストレージベイに光学ドライブ、SSD/HDDを装着する際には別途SATAケーブルが必要となる点には留意してほしい。

また、本製品はメモリスロットが1基空けられているので、装着済みのメモリを無駄にすることなく増量できるのが良い点。しかしスリムボディのため、メモリスロットにアクセスするには一手間かかる。また装着できる拡張カードはロープロファイル仕様となるので選択肢が限られている。とはいえ、基本的にはドライバー1本で基本部分の分解は可能なので、メンテナンス性、拡張性はスリムタイプのデスクトップPCとしては標準的といえるだろう。

  • 左側のサイドパネルをはずすと内部にアクセスできる

  • メモリを脱着するためには、上部のストレージベイをはずす必要がある

  • マザーボードはB760チップセットを採用

  • CPUクーラーは空冷タイプ。CPU冷却グリスは標準グリスだけでなく、シルバーグリス(9W/m・K)、ナノダイヤモンドグリス(16W/m・K)も選択可能

  • メモリスロットはDIMMスロットが2基用意。貸出機には「Micron MTC4C10163S1UC48BA1」が装着されていた

  • M.2スロット(PCIe Gen4 x4対応)は2基用意。ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SOLIDIGM SSDPFKNU512GZ」を搭載

  • ストレージベイには光学ドライブ、SSD/HDDを装着可能。なお、光学ドライブはブラックモデルのみカスタマイズで選択可能だ

  • 拡張スロットは、PCI Express4.0[x16]、PCI Express4.0[x1]、PCI Express4.0[x16](※x4動作)を用意

  • 電源ユニットは80PLUS Bronze認証、定格出力300Wの「IP-S300EF7-2」を搭載

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ブラウジング、動画視聴、オフィスアプリなどであれば実用的な速度で動作

最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回の貸出機はCeleron G6900/メモリ8GB/SSD500GBという構成だ。

定番ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は2402 pts、CPU(Single Core)は1245 pts、総合ベンチマーク「PCMark 10」の総合は3422、Essentialsは6682、Productivityは5923、Digital Content Creationは2750、3Dグラフィックベンチマーク「3DMark」のTime Spyは393、Fire Strikeは1173、Wild Lifeは3106、Night Raidは5109、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8」の1M Q8T1シーケンシャルリードは3516.449 MB/s、1M Q8T1シーケンシャルライトは1639.237 MB/sとなった。

PCMark 10の指標のひとつ「Office laptop(2023)」の総合が5848なので、本製品はその約59%相当のスコアを記録したことになる。性能の目安としては、ブラウジング、動画視聴、オフィスアプリなどであれば実用的な速度で動作する。しかしクリエイティブ系アプリを利用するなら、「スリムパソコンSTYLE∞ S-Class」シリーズのなかでも、Core i5搭載モデルなどの購入をオススメする。

  • 「HWiNFO 64 Pro」で取得したシステム概要

CINEBENCH R23
CPU(Multi Core) 2402 pts
CPU(Single Core) 1245 pts
PCMark 10
総合 3422
Essentials 6682
Productivity 5923
Digital Content Creation 2750
3DMark
Time Spy 393
Fire Strike 1173
Wild Life 3106
Night Raid 5109
CrystalDiskMark 8(単位:MB/s)
1M Q8T1 シーケンシャルリード 3516.449 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1639.237 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 2096.246 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1632.923 MB/s
4K Q32T1 ランダムリード 461.477 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 335.471 MB/s
4K Q1T1 ランダムリード 78.713 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 245.411 MB/s

設置しやすさや、手頃な価格を重視するなら魅力的な1台だ

今回の「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」は、スペックは抑えめなものの、63,800円と手頃な価格と省スペースが可能なスリムボディが魅力。また、プラスドライバー1本で基本的な分解も可能。メモリスロットには空きがあるので、元のメモリを無駄にせず増量できる。気になるパフォーマンスについても、ブラウジング、動画視聴、オフィスアプリなどの一般的な用途であれば実用的な速度だ。

設置しやすさや、手頃な価格を重視する人にとって、「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」は魅力的な1台といえよう。また、黒のカラーがお好みの方は「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-BLACK」も選択可能なので、詳しくは特集ページをチェックしてみよう。

「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」
の詳細はコチラ

ブラックカラーのモデルが気になる方はコチラ

「iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE」の主なスペック

メーカー名 パソコン工房
製品名 iiyama PC STYLE-S17M-C69-UHX-WHITE
型番 IStDEi-S17M-AC690-UHCXB-WH
CPU Intel Celeron プロセッサー G6900(2コア、2スレッド、最大3.40GHz、46W)
メモリ 8GB DDR5-4800(8GB×1、DIMM×2、最大64GB)※メモリ増設は16GBモデルが選択可能
SSD 500GB(M.2 PCIe Gen4 x4接続)
HDD 非搭載
チップセット Intel B760
光学ドライブ 非搭載
グラフィックス Intel UHD Graphics 710
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN 有線LAN(背面×1、1000BASE-T)
無線 非搭載 ※オプションでUSB無線LAN子機が選択可能
インタフェース USB 3.2 Type-C(背面×1)、USB 3.0 Type-A(前面×2、背面×2)、USB 2.0(前面×2、背面×2)、HDMI(背面×1)、DisplayPort(背面×1)、ヘッドフォン出力(前面×1)、マイク入力(前面×1)、ライン出力(背面×1)、ライン入力(背面×1)、マイク入力(背面×1)
サイズ 約95×283×326mm
重量 実測約4,325g

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