高いところに手が届かなかったり、四隅に拭き残しが出たり、水垢が残ったり……と、面倒で手間の多い窓拭き掃除。そんな窓の掃除を自動で済ませてくれるのが「窓拭きロボット」です。

今回、ロボット掃除機など家庭用ロボットメーカーとして有名な「エコバックス」の、最新窓拭きロボット「WINBOT W2 OMNI(ウィンボット ダブリューツー オムニ)」をレビューします。これまでにない高い清掃力と、コードレスで掃除できる内蔵バッテリー搭載のステーションが特徴的。実際に使ってみて、はたしてどれくらいキレイにしてくれるのか、使い方は簡単なのか、落下の心配はないのか、気になる点を色々と試してみました。

 

家庭用ロボット掃除機などで有名な安心のエコバックス製

「ECOVACS(エコバックス)」は、2023年3月に25周年を迎えた、研究開発、生産、販売を一体化したサービスロボットの総合メーカーです。

世界初の技術を搭載したロボット掃除機を開発・販売、1,000件を超える特許を保有するなど、人々を掃除から解放するロボティクスカンパニーとして、技術力の高さにも定評のある注目の企業です。
また、世界145以上の国と地域で製品を販売、2,500万人以上に愛用されているグローバルブランドで、お客様満足度は92.2%(※1)と高い評価を得ています。日本でもこれまで数多くの製品を販売しており、購入後のサポートも含め安心して使うことができます。

窓拭きロボットを選ぶポイント

窓拭きロボットは、窓に密着し、上下左右に動いて汚れを拭き取ってくれる家電です。メーカーによって方式や特徴が異なり、さまざまなタイプが存在します。改めて、それぞれのポイントをおさえておきましょう。

・清掃機能

主に掃除をするパットは、円形のモップと四角いクロスに分かれます。モップが回転するタイプ、クロスを移動してキレイにするタイプがあります。円形タイプは回転しながらこするためガンコ汚れには強いのですが、窓の端が拭き取れず、汚れたままになることも。水をスプレー噴射しながら移動し、拭き取るタイプのクロスタイプは汚れがよく落ちるので吹き残しが少ないです。

また、清掃カバー率も重要です。せっかく清浄能力が高くても、汚れは残したくありません。センサーやAIなどを使った効率的な掃除により、隅々まで掃除できる製品がおすすめです。

・給電方法(電源コード式・充電式コードレスタイプ)

電源コード式と充電式コードレスタイプがあります。電源コード式は作業時間の制約がないので長時間使えます。ただし、コンセントの位置によっては延長コードが必要な場合も多く、窓の高さなどによっては使いにくい場合があります。

コードレスタイプは、電源コードが不要なので、場所を選ばず、手軽に掃除できます。一般的な掃き出し窓1~2枚であれば問題なくできるものも多いのですが、一度にたくさん掃除したい場合は、運転時間が長いものを選ぶようにしましょう。

・落下防止機能

多くのモデルでは、吸引したり、吸盤で吸着したりするモデルが多く、窓から落ちにくいので安全です。

コードレスの場合は電池残量が少なくなったら音声で自動的にアナウンスがあったり、ガラスから一定時間落ちずに窓に付いてくれるものなど、安全機能があるものがおすすめです。また、落下を防ぐロープなども付属していると安心です。

ステーション搭載で場所を選ばない!「WINBOT W2 OMNI」をレビュー

「WINBOT W2 OMNI」は、窓に取り付けてボタンを押すだけで、自動で洗剤(または水)をスプレーしながら隅から隅まで移動し、パワフルに水拭きができる窓拭きロボットです。

さらに、本体を格納できる「多機能ステーション」が新たに導入されました。ステーションはバッテリー内蔵で、充電しておけば窓拭きロボット本体に連続給電できます。そのため、コードレスで使用でき、コンセントが届かない屋外にも持ち運びができます。ステーションにはハンドルがついているので、持ち運びも簡単。なお、ステーション搭載型の窓拭きロボット掃除機はエコバックス社史上初とのことです。

  • 高さ327mm、横312mm、奥行き215mmの四角い大きさで、ハンドルがついており、持ち運びが簡単。

  • 前面のカバーを開くと、本体ロボットが収納されています。

  • ワイプパッド2枚、専用の洗浄液が付属しています。ステーションに格納しておけるので、使いたいときにサッと出せて便利です。

  • ほかにも、専用洗剤やワイプパッド、安全ロープなどをステーションにまとめておけるので便利です。

準備もカンタン、充電式だから場所を選ばない

使用前にステーションの充電を行っておきます。約2.5時間で満充電となりました。バッテリーのインジケーター(状態や状況を示す目印や信号のこと)があるので、充電の状況を確認できるのも便利です。

  • インジケーターで充電の状態が一目でわかります。

フリップを開き、本体を取り出して水タンクに専用の洗浄液(または水)を入れます。ワイプパッドを濡らしてから絞り、WINBOT本体のマジックテープの上に平らに置きます。

  • WINBOT本体をステーションから出します。

  • 本体に専用洗浄液を入れます。

  • ワイプパッドを水で濡らし、よく絞ります。

  • 向きを間違えないようにWINBOT本体の裏側に貼ります。

規則正しく無駄なく動いて拭き残しナシ

準備も完了したので、さっそく2年ほど窓拭きをしていない汚れた窓で試してみることに。ステーションの内臓バッテリーのおかげで「WINBOT W2 OMNI」は電源コードをつなぐ必要がなく、置けるスペースがあれば、どこにでも置くことができます。延長コードも不要で、すぐに始められるのはとてもラクでした。ステーションには安全ロープがあり、カラビナを取り付けることで落下を防ぐことができます。

  • 掃き出し窓の外側。ちゃんと落ちるのでしょうか……。

  • ステーション裏側に安全ロープがあります。電源コードと一緒にしまっておけます。

本体のモード切り替えボタンで清掃モードを変えることができます。しっかり掃除する外側の窓向きの「コンボ(完全)」、サッと掃除する内側の窓向きの「高速」、窓の端を回る「窓端」モードから状況に合わせて選びます。

  • 赤枠で囲ったボタンでモード変更ができます。

次に、掃除をする窓に本体の開始ボタンを2秒間長押ししてファンを起動します。ワイプパッドがあるほうを窓に当てると自動で窓に吸着しました。最初はきちんと窓につくのかどうか不安で様子を見ていましたが、すぐにピタッと窓につき、スムーズに動き出したので驚きました。

動いている最中も危なっかしいことはなく、スイスイ動いています。これは、重力感知センサーを搭載していることで、走行中の変動や傾きなどの不安定な状況に迅速に反応し、安全で安定した動作を維持してくれるためだそうです。

「WINBOT W2 OMNI」は最新のロボットナビゲーション「WIN-SLAM 4.0」を搭載しています。WIN-SLAM 4.0と光学センサーを組み合わせ、賢く清掃経路を計画し、すき間を作らずに規則正しく動いていきます。本体の四角い形が活きており、窓枠ギリギリまで接近できるので隅々までしっかり拭き取っていました。途中で止まることもなく、動きに無駄がありません。

  • 四隅もしっかり、確実に汚れを落としながら進んでいきます。

動画で見ると、みるみる汚れが落ちる様子がわかります。

ノズルが2カ所にあり、動きながら定期的に水が噴射されています。これは独自の3ノズルワイドアングルスプレーテクノロジーで、事前に汚れを溶かすことができ、水が滴らずに均等に3方向へ噴霧します。

進行方向の前方向にスプレーし、移動しながら拭き取る仕組みで、1回走行しただけでもかなりきれいになっていました。水タンクは60mlと大容量なので給水の回数は少なくてすみます。

  • ノズルから専用洗浄液(または水)を噴射することができます。

規則正しく左右に動いてスプレーしながら拭き取っていることがわかります。
  • 部屋側からは、WINBOT本体の裏側を見ることができます。効率よくスムーズに動いていました。

落下防止の安全ロープなど、万が一の場合も安心!隅々までピカピカ、大満足の仕上がりに

掃除が終了すると、始めた場所に戻り、「清掃が完了しました」と教えてくれます。開始ボタンを2秒間長押ししてファンを長押しすると、「まもなく吸着を解除しますからWINBOTをしっかり持ってください」とアナウンスがあり、吸引が解除されて取り外すことができます。電池残量が30%以下になると、音声でのお知らせがあり、充電がなくなっても最大30分間はガラスに吸着し続けるので安心です。

汚れがひどい窓の外側もピカピカに! 掃除していない部分と比較すると、その差は歴然です。二度拭きも必要なく、隅まで泥汚れが落ちていました。手が届かないような高い場所まできれいにしてくれるのはうれしいですね。

  • 左が水拭き前の窓、右が水拭き後の窓。1回の掃除でこんなに違うのです!

  • ガラスがピカピカに!

感激したのは、必ず最初の位置に戻ってきてくれること。窓は手が届かない高い場所もあるので、ランダムで止まると取り外しも面倒ですが、正確に戻ってきてくれます。

お掃除終了後、本体をステーションに戻し、ワンタッチするだけで、約5.5mのケーブルが自動で収納されます。またお手入れはワイプパッドを取り外して、水洗いするだけ。汚れは落ちやすく、こすり洗いですぐキレイになりました。洗って繰り返し利用できるため、ランニングコストを抑えることができます。

  • 掃除後のワイプパッド。黒く汚れていましたが、汚れはすぐに落ちました。

なお、フル充電で約110分使用できるので、4枚の掃き出し窓(外側は完全清掃、内側は高速清掃)を一度に拭いてもバッテリー残量は余裕でした。

また、出窓にも使用してみましたが、しっかりと清掃してくれました。フレームのない窓、小さい窓など窓のタイプや住居形態に関わらず、幅広い窓の清掃にも対応してくれるところも、この製品の特徴です。

  • コードレスなので外でも気軽に使えます。

  • 室内でも、コンセントの位置を気にする必要がありません。

  • 出窓の窓拭きもおまかせです!

エコバックスのアプリ「ECOVACS HOME」で操作もカンタン

本製品はアプリでも操作や設定ができます。アプリでは「完全」「念入り」「高速」「窓端」から汚れの状況に合わせて選ぶことができます。直感的でわかりやすく、すぐに操作することができました。

また、アプリでは動作中かどうかの確認もできます。他に家事などをしていても、アプリで終了時もわかるので便利でした。音声の大きさなど、設定変更もできます。

  • アプリの指示通りにすれば、すぐに接続できます。

  • 清掃中かどうか、一目でわかります。

  • 掃除終了のお知らせ。次にやるべき操作についても表示してあるのでわかりやすい!

  • 本体の水がなくなったときも、このようにお知らせしてくれます。

なお、アプリからはリモコンのように自由自在に操作できる「リモートコントロール」、一部を念入りに掃除する「スポット」の掃除も可能です。

  • 部分的な汚れが気になったときに便利です。

「本物のロボット掃除機」という表現に偽りなし、 一度使うと手放せなくなりそうな賢い窓拭きロボット

予想以上に「WINBOT W2 OMNI」は窓をピカピカにしてくれたので驚きました。手が届かない場所まですき間なく自動で拭いてくれるので助かります。

ステーションに充電できるのも便利でした。コンセントの位置を気にしたり、延長コードを用意したり……といった面倒な準備がないので、とてもラク。これなら思い立ったときに窓拭きができます。

現在発売されている窓拭きロボット掃除機の中でも、トップクラスの性能であることを実感できました。一年中、常にクリアな窓で気持ちよく過ごせそうですね。筆者も今回の検証ですっかり気に入ってしまいました。一度使ったら、手放せなくなる優秀な窓拭きロボット掃除機です。

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エコバックスジャパン公式HP

※1「OMNIモデルの満足度調査」
調査主体:エコバックスジャパン株式会社
調査対象:エコバックスジャパン公式X(旧Twitter)・Instagramアカウントのフォロワー90名
調査期間:2023年10年13日(金)~10年14日(土)

[PR]提供:エコバックスジャパン