パソコン工房はLEVELθ(レベル シータ)ブランドから「Ryzen 5 4500」と「GeForce RTX 4060」を採用したミニタワー型ゲーミングデスクトップPC「LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE [Windows 11 Home]」を新発売した。

  • パソコン工房「LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE [Windows 11 Home]」119,700円

LEVELθはコスパを追求した新ゲーミングPCブランド。採用するPCパーツを限定することで、手の届きやすい価格を実現している。それでいてインテリアにも馴染みやすいボディーカラー、LEDも魅力だ。

今回はパソコン工房より本製品の実機を借用したので、詳細スペック、外観、拡張性・メンテナンス性、パフォーマンスなどについてレビューしていこう。

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カスタマイズを限定、変更できるのはOS・グリス・クーラー・メモリ・ストレージ

LEVEL-R45-RLX-WHITEはOSに「Windows 11 Home」、CPUに「AMD Ryzen 5 4500」(6コア、12スレッド、最大4.1GHz、65W)、グラフィックボードに「NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB GDDR6)」を採用。メモリは16GB DDR4-3200 DIMM(8GB×2、最大128GB)、ストレージは500GB(NVMe接続)を搭載している。

  • 本製品のケースはホワイトだが、ブラックケースのモデルも用意されている。ラインナップはこちら

  • 背面には、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×1、USB 3.0×4、USB 2.0×2、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)×1、HDMI×1、Display Port×3を用意

カスタマイズ項目は絞られており、変更できるのはOS(Home/Pro)、CPU冷却グリス(標準グリス/シルバーグリス/ナノダイヤモンドグリス)、CPUクーラー(静音CPUクーラー/240mm水冷クーラー)、メモリ(16GB/32GB/64GB/128GB ※国産高耐久メモリも用意)、1stストレージ(500GB/1TB)のみだ。

  • 左側面はガラスパネルで、中身のパーツが透けて見える

  • 右側面

  • 天面には、USB 3.0×1、USB 2.0×2、マイク入力×1、ヘッドフォン端子×1、電源ボタン、リセットボタンを配置。またマグネット式ダストフィルターが採用され、手軽に清掃できる

  • 底面には冷却口を用意。マグネット式ではないが、ダストフィルターは工具なしに取り外し可能だ

インタフェースは、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×1、USB 3.0×5、USB 2.0×4、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×2、ヘッドフォン端子×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)×1、HDMI×1、Display Port×3を用意。ワイヤレス通信機能は省略されている。本体サイズは220×411×441mm、重量は実測約8.1kgだ。

コスパを追求したLEVELθブランドだが、PCケースはシンプルながら質感が高い。青色LEDケースファンが採用された本モデルは、ゲーミングPCならではのデザイン性を備わっている。119,700円という価格を考えれば、お買い得感の高いシステム構成だ。

  • パッケージには本体、電源ケーブル、説明書が同梱。また貸出機には「デジタル時計」も含まれていた

  • 電源ケーブルの長さは実測150cm

  • 説明書には、電源ユニット、ケース、グラフィックボードなどのマニュアルも含まれている

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工具なしにメンテナンス可能、ストレージの増設も容易だ

本製品のメンテナンス性は非常に高い。左側のガラスサイドパネルはマグネットで固定されており、扉のように工具なしで開けられる。ケースのサイズは前述のとおり220×411×441mmを大きめなので、なかのパーツに簡単にアクセス可能だ。

  • ガラスサイドパネルは軽い力でいつでも開けられる。そして磁力で吸着されているので、意図せず開いてしまうこともない

  • マザーボード表面にはケーブル類は最低限しか存在していないので、各パーツにはアクセスしやすい。エアフローもよさそうだ

今回の貸出機には、マザーボードは「ASRock B550M Pro4」、メモリはKingston製「CBD32D4U2S1MF-8」、ストレージはPCIe Gen3 x4接続SSD「SOLIDIGM SSDPFKNU512GZ」、グラフィックボードは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 8GB SOLO」が搭載されていた。ただし出荷時期によって異なるパーツが採用される可能性がある点には留意してほしい。

  • マザーボードは「ASRock B550M Pro4」を搭載

  • 貸出機には静音CPUクーラーが装着されていた

内部的には、M.2(M.2 Type 2280、1stストレージが使用済み)×1、M.2(M.2 Type 2280、ソケット使用時にSATA5_6ポートは使用不可)×1、SATA 6Gbps×6、3.5/2.5インチ兼用内蔵ベイ×2、2.5インチ内蔵ベイ×2などが用意。ストレージの増設は容易だ。ただし1stストレージのSSDを換装する際にはグラフィックボードをいったんはずす必要がある。

  • メモリはKingston製「CBD32D4U2S1MF-8」が2枚装着。2スロット空いているので、メモリの増設が可能。標準搭載のメモリも無駄にならない

  • PCIe Gen3 x4接続SSD「SOLIDIGM SSDPFKNU512GZ」はグラフィックボード下のM.2(M.2 Type 2280)スロットに装着されている

  • 右側面内部。背面配線が徹底され、またそれぞれのケーブルもタイラップで丁寧にまとめられている

  • 大容量ストレージ用に、3.5/2.5インチ兼用内蔵ベイ×2、2.5インチ内蔵ベイ×2などが用意

  • グラフィックボードは「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4060 8GB SOLO」を搭載

  • 電源はFSP製「HEXA 85+ 650W HA650」を搭載

  • ケースファンは天面と背面に装備。ホワイトモデルには青色、ブラックモデルには赤色のLEDケースファンが使用されている

  • グラフィックボード下のPCI Express3.0[x16](※x4動作)スロットは、グラフィックボードを装着したままでも利用可能だ

天面、底面のダストフィルターは工具なしにはずして清掃でき、左側のガラスサイドパネルはいつでも開けられる。ホコリやチリの除去などの日常的なメンテナンスは容易だ。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9080 ptsを記録

最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回はCPUベンチマーク「CINEBENCH R23.000」、3Dベンチマーク「3DMark v2.28.8213」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」、総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2662」を実施している。下記が検証機の仕様と、その結果だ。

iiyama LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE
CPU Ryzen 5 4500
GPU GeForce RTX 4060
メモリ 16GB(DDR4-3200)
ストレージ 500GB SSD(NVMe接続)
CINEBENCH R23.000
CPU(Multi Core) 9080 pts
CPU(Single Core) 1227 pts
3DMark v2.28.8213
Time Spy 9898
Fire Strike 22860
Wild Life 61820
Port Royal 6116
CrystalDiskMark 8.0.4
1M Q8T1 シーケンシャルリード 3521.306 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1654.531 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 2212.910 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1654.838 MB/s
4K Q32T1 ランダムリード 460.486 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 234.713 MB/s
4K Q1T1 ランダムリード 75.663 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 179.119 MB/s
PCMark 10 v2.1.2662
総合 5843
Essentials 8923
Productivity 6919
Digital Content Creation 8770

まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は9080 pts、CPU(Single Core)は1227 ptsを記録した。6コア、12スレッド、最大4.1GHz動作の「AMD Ryzen 5 4500」搭載機としては、順当な結果だ。

3Dグラフィックス性能については、「3DMark v2.28.8213」のTime Spyで9898、Fire Strikeで22860、Wild Lifeで61820、Port Royalで6116となった。なお、3DMarkの推定ゲームパフォーマンス(Estimated game performance)では「Apex Legends」(1440p Ultra)が115~120fps以上で動作すると表示された。

ストレージ速度は、「CrystalDiskMark 8.0.4」の1M Q8T1 シーケンシャルリードで3521.306 MB/s、1M Q8T1 シーケンシャルライトで1654.531 MB/sを記録。実用上十分なパフォーマンスだ。

総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2662」の総合スコアは5843、Essentialsは8923、Productivityは6919、Digital Content Creationは8770を記録。PCMark 10の指標のひとつ「Gaming PC(2023)」の総合スコアが9483。LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITEはその約62%相当のスコアだ。

  • 解像度とフレームレートのバランスを考えると、WQHD(2,560×1,440ドット)がベストな設定だ

なお実際のゲームにおけるフレームレートを「Apex Legends」で計測したところ、フルHD(1,920×1,080ドット) では平均143.7fps、WQHD(2,560×1,440ドット)では142.1fps、4K(3,840×2,160ドット)では平均92.6fpsを記録した。LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITEは「Apex Legends」クラスのゲームであれば、4K(3,840×2,160ドット)でも実用的なフレームレートでゲームをプレイできるわけだ。

  • 4K(3,840×2,160ドット)でも一般的なプレーヤーであれば実用上十分なフレームレートを発揮してくれる

安価でも、満足度の高いゲーミングデスクトップPCだ

「LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE [Windows 11 Home]」はエントリー向けのCPUとグラフィックボードを採用することで、119,700円という手頃な価格を実現。それでいてケースはゲーミングPCにふさわしいクールなデザインで、メンテナンス性も高い。

購入時にカスタマイズできるパーツは限られているが、メモリやストレージなら自己責任で増設可能だ。できるだけ安価に、そして満足度の高いゲーミングデスクトップPCを求めているのなら、本製品はもってこいの1台と言えよう。

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メーカー パソコン工房
ブランド iiyama PC
製品名 iiyama LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE[Windows 11 Home]
ディスプレイ
CPU AMD Ryzen 5 4500(6コア、12スレッド、最大4.1GHz、65W)
メモリ 16GB DDR4-3200 DIMM(8GB×2、最大128GB)
SSD 500GB(NVMe接続)
HDD 非搭載
チップセット AMD B550
光学ドライブ 非搭載
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB GDDR6)
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)
WWAN
無線 オプション
インタフェース USB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×1、USB 3.0×5、USB 2.0×4、ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×2、ヘッドフォン端子×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)×1、HDMI×1、Display Port×3
セキュリティ
サイズ 220×411×441mm
重量 実測約8.1kg

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