パソコン工房を運営するユニットコムのPCブランドのうち、ゲーミングに特化したのが「LEVEL∞」だ。そのラインアップのなかでも人気の高いミドルタワーシリーズ「R-Class」がフルモデルチェンジを果たした。従来モデルの先進性やカスタマイズ性の高さは踏襲しつつ、最新のトレンドを取り入れて、よりモダンで洗練されたデザインのケースに生まれ変わっているのが特徴だ。

新モデルは2022年2月17日に販売を開始。同時に製品の細かい仕様や価格なども発表された。今回はその試作機をいち早く試すことができたので、刷新されたケースの外観や内部構造、使い勝手、実際にゲームプレイしたときの動作などをチェックしてみた。

ここでは、そこから見えてきた同社のゲーミングへの“こだわり”を詳しく紹介していこう。

  • フルモデルチェンジしたユニットコムの新しい「LEVEL∞ R-Class」。今回のレビューでは試用機となっているため、実際に発売されるものと細部が異なる場合がある
    ※写真は、LEVEL-R769-LC127K-RBX [Windows 10 Home] 241,980円(税込)~

「LEVEL∞ R-Class」の詳細はコチラ

使い勝手に優れた新デザインのケースを採用!バリエーションも用意

まずは外観をチェックしていこう。

従来のLEVEL∞ R-Classは、ブラックを基調とし、フロント部にLEVEL∞のイメージに合わせて赤のアクセントカラーが入った直線的なフォルムのケースが採用されていた。質感やデザイン性が高く、現在でも古さを感じさせないが、登場から時間が経ち、その間にゲーミングPCを取り巻く環境やユーザーのニーズも変化してきている。

たとえばUSB Type-Cが普及し、高速な外付けSSDをつないで使うユーザーが増えてきた。PCのUSBポートをスマホの充電器代わりに使うことも一般的に。内部パーツは高性能化が進むにつれ発熱が増し、より効率的な冷却性能が求められるようになってきた。今回のケースデザインの刷新は、そうしたトレンドの変化を敏感に汲んだものとなっている。

まずは、その外観から見ていこう。フロントパネルは深みのあるマットブラックを基調とし、サイドに赤いラインが入ったデザインが採用されている。

  • フロントパネルを正面から見たところ。マットブラックの凛とした佇まいが印象的

真正面から見ると黒一色に見えるが、少し斜めから見ると赤いラインが目に入ってくるという心憎い仕掛け。黒にアクセントカラーの赤という配色は前モデルも採用していたが、ユニットコムによれば「ゲーミングの力強さをイメージ」させる意味もあるという。

  • フロントパネルを斜めから見たところ。パネルのサイドに赤いラインが入っているのがわかる

ちなみに、フロントパネルはアドレサブルRGB(ARGB) LEDを搭載したバリエーション「RGB Build専用仕様」も用意されている。そちらは赤いラインは入っていないが、代わりにパネルのサイドを好みの色や明るさに光らせることが可能だ。ゲーミングPCらしいイルミネーション演出や、限定LEDカラーによるeスポーツチーム応援などを考えている場合は、バリエーションモデルを検討してみるといいだろう。

本体天面は目の細かいメッシュ状のダストフィルタが搭載されており、通気性を確保しつつ、ゴミや上に置いた小物が筐体内部に入り込むことがないよう配慮されている。

  • 本体天面。ダストフィルタはシート状で、マグネットで固定されているため簡単に取り外せる

I/Oポートはこの天面に搭載されており、手前から電源ボタン、USB 3.0 Type-A×2、イヤホン出力、マイク入力、USB 3.2 Type-Cという配置。机の下などに本体を設置した場合でも、ケーブルの抜き差しがしやすくなっているのが嬉しい。

  • 天面のI/Oポート。電源ボタン、USB 3.0 Type-A×2、イヤホン出力、マイク入力、USB 3.2 Type-Cが搭載されている

そのうち電源ボタンは六角形を斜めにしたようなデザインになっている。ユニットコムによれば、これは同社のPCブランド「∞」のロゴマークをモチーフとしているとのことで、確かに角度も全体のシルエットもロゴマークに重なる。実際に使ってみると、斜めになっていることで正面や側面からでも押さえやすく、手探りでも電源を入れやすくなっている。実用性もかなり配慮されているようだ。

  • 電源ボタンはユニットコムのPCブランド「∞」のロゴマークがモチーフ。どの角度からでも押さえやすく、実用性に配慮されたデザインになっている

本体側面は両サイドともシンプルなメタルパネルが装備されている。いずれも上部のネジで簡単に脱着でき、内部にアクセスすることができる。なお、RGB Build専用仕様ではこのサイドパネルはガラス製で、グラフィックカードやCPUクーラーなどのLEDイルミネーションを楽しめるようになっているとのこと。

  • 本体左側面。シンプルなブラックのメタル製パネルが搭載されている

  • 本体右側面。こちらもシンプルなブラックのメタル製パネルが搭載されている

本体背面には、各種I/Oポートや排気口などが設けられている。電源は下置きで、ケースの設置安定性が高く、内部のメンテナンスもしやすい構造だ。

  • 本体背面には、I/Oポートや排気口などが設けられている。電源ユニットは下置きになっている

  • 試用機には搭載されていなかったが、フロントにはオプションで光学ドライブを内蔵することも可能だ

「LEVEL∞ R-Class」の詳細はコチラ

余裕のある熱設計でハイエンドな構成にもカスタマイズしやすい

続いて筐体内部もチェックしていこう。

フロントパネルは樹脂製だが、背面に金属プレートが取り付けられており剛性が高くなっている。パネルを取り外す際にうっかり力を入れすぎてしまった場合でも、たわんだりすることなく安心感がある。このフロントパネルのサイドの隙間が吸気口を兼ねているが、ホコリなどを吸い込んでも筐体の内部に入り込まないよう、ダストフィルタが取り付けられている。フィルタはツールレスで簡単に取り外すことができ、清掃も容易だ。

  • フロントパネルの背面。金属製のプレートで補強されている

ちなみにダストフィルタは底面にも取り付けられており、吸排気の際に床のホコリなどを吸い込みにくくなっている。底面のダストフィルタも横にスライドするだけで簡単に取り外して清掃できる。効率的な排熱とメンテナンス性の高さは、本製品の大きな特徴だ。

  • フロントパネルを取り外したところ。メッシュ状のダストフィルタが取り付けられている

  • ダストフィルタはツールレスで簡単に取り外せる

  • 底面のダストフィルタ。横方向にスライドさせるだけで容易に取り外すことができる

サイドパネルは左右両方とも取り外すことができる。ケース内部のパーツ配置は非常に整然としておりムダが感じられない。電源ユニットは金属製のカバーで覆われており、他のパーツとはっきり区分けされている。そのためパーツの交換や増設などを行う際も作業しやすい。

  • 本体内部はスペースに余裕があり、整然としたレイアウトになっている

  • 逆サイドから内部を見たところ。試用機はケーブル類もブラックで統一されていた

冷却ファンは、120mmサイズのものなら前面に3基、天面に2基、背面に1基の合計6基搭載可能。水冷クーラーは、前面に最大360mmまで、天面に最大240mmまでのパーツを取り付けられる。ハイエンド向けの高性能・高発熱なCPUやグラフィックカードでも余裕を持って冷却できる熱設計になっており、重量級ゲームも安定したプレイが期待できそうだ。

  • 冷却ファンは合計6基まで搭載可能で、熱設計にはかなり余裕がある印象

試用機にはグラフィックカードとしてボード長235mmのMSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OCが搭載されていたが、スペースにはかなり余裕があった。大型カードを使いたいヘビーゲーマーには嬉しい設計だ。

  • 大型のグラフィックカードも余裕で取り付けられる

ドライブベイはスリムODDベイと、3.5/2.5インチベイ×2、2.5インチベイ×2を搭載する。後から増設することも容易で、拡張性も十分といえるだろう。

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ベンチマークでも熱設計の優秀さがわかる結果に

今回試用したマシンの主な仕様は次の表の通り。CPUに第12世代Intel Core i7-12700Kを、グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載しており、ゲーミングPCとしてはミドルクラスに位置付けられるスペックだ。実際の製品では仕様が異なる可能性があるため、今回はゲームプレイ時などの高い負荷がかかったときの冷却性能を中心にベンチマーク結果を見ていくことにする。

●試用機の主な仕様

OS Windows 11 Home 64bit
CPU Intel Core i7-12700K
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3060
メモリ 16GB(デュアルチャネル)
ストレージ 1TB SSD(NVMe)

まず、PCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10」を実行してみた。

PCMARK 10 ベンチマーク結果
総合 8187
Essentials 11068
Productivity 10583
Digital Content Creation 12714

快適に動作する目安は、
・基本性能を示すEssentialsが4100、
・ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500、
・クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450
となっているが、本製品はいずれも大きく超えている。

ベンチマーク実行時のCPU温度とGPU温度は、3Dレンダリングなどのパフォーマンスを示すRendering and Visualizationのときが最高で、それぞれ瞬間的に75℃と65℃を記録した。それ以外では、Webブラウジング(Web Browsing)のときのCPU温度が最高54℃、GPU温度が最高55℃、動画編集(Video Editing)でもCPU温度が最高52℃、GPU温度が最高55℃となっており、ほとんどのシーンでは30℃台後半から40℃台で安定して動作していた。

  • PCMARK 10 実行時のCPU温度の推移

  • PCMARK 10 実行時のGPU温度の推移

次に、グラフィック性能をテストする「3DMark」も試してみた。それぞれ、総合スコアとCPU温度、GPU温度は次の通り。

3DMARKベンチマーク結果
テスト名 スコア CPU温度(最高) GPU温度(最高)
Time Spy Extreme 4423 63℃ 66℃
Time Spy 9207 51℃ 66℃
Fire Strike Ultra 5378 51℃ 64℃
Fire Strike Extreme 10529 54℃ 66℃
Fire Strike 21039 52℃ 65℃
Port Royal 5202 49℃ 66℃
Night Raid 61276 59℃ 67℃

DirectX 12世代の高負荷テスト「Time Spy Extreme」でもCPU温度は最高で63℃、GPU温度は66℃となっている。ほかのテストもおおむね65℃前後に収まっており、負荷の高いゲームでも安定してプレイできることが期待できる。

  • Time Spy Extreme 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Time Spy 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Fire Strike Ultra 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Fire Strike Extreme 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Fire Strike 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Port Royal 実行時のCPU温度とGPU温度

  • Night Raid 実行時のCPU温度とGPU温度

そこで実際に人気バトルゲームをプレイして、その温度を調べることに。今回は、「Apex Legends」でビデオ設定を最高、解像度をフルHDに設定し、トレーニングモードを一通りプレイしてみた。フレームレートは最低値が142fps、平均値が181.89fpsで、NVIDIA GeForce RTX 3060の性能の高さがわかる結果になった。また、CPU温度とGPU温度は、それぞれ次の表の通りになった。

Apex Legendsプレイ時のCPU温度
最低値 平均値 最高値
30.0℃ 36.0℃ 62.8℃
Apex Legendsプレイ時のGPU温度
最低値 平均値 最高値
40.0℃ 63.5℃ 66.8℃

結果を見ると、CPUもGPUも70℃以内に収まっているのがわかる。

  • Apex Legendsのプレイ画面。
    © 2022 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

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ここまで見てきたように、新しいLEVEL∞ R-Classは従来モデルの長所を受け継ぎながら、最新のトレンドを取り入れて使い勝手などを高めたミドルタワー型のゲーミングPCだ。筐体内部のスペースや熱設計に余裕があり、必要に応じてエントリーからハイエンドまでスペックをカスタマイズしやすいのも大きな特徴になっている。

メンテナンス性や拡張性が高いので、ゲームの沼にハマった場合でも、徐々にスペックアップして長く付き合えるのも魅力的なポイント。これからゲームを始めるという初心者からヘビーゲーマーまで、幅広いユーザーにおすすめできる製品だ。

なお、気になった方はパソコン工房Web通販サイトおよび全国のパソコン工房店舗で購入できる。

また、現在「パソコン工房 大阪日本橋店」、「パソコン工房 秋葉原イイヤマストア」、「パソコン工房 グッドウィル 名古屋大須店」の3店舗にて「LEVEL∞ R-Class 新モデル」の店頭展示も行っているそうなので、「製品を実際に見てから購入したい」という方はそちらに足を運んでみるといいだろう。

「LEVEL∞ R-Class」の詳細はコチラ

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[PR]提供:ユニットコム