まずはお互いの実力を見てみる

エントリーモデル「G-Tune P5-144」

ではまずエントリー向けのモデル「G-Tune P5-144 (第10世代CPU / 16GB)」(以降、G-Tune P5-144)でCODBOCWをプレイしてみよう。キャンペーンでのプレイではデフォルトセッティングで、フレームレートは時折50フレーム前後にまで落ちるので、さすがに厳しい印象。少し設定を変更して負荷を減らすと、70前後まで改善された。どうやらこのあたりが、このゲームをこのマシンで遊ぶには妥当なラインとなりそうだ。

  • 60フレームを安定して超えていれば、ひとまず快適にゲームは楽しめる

  • もうちょっとゲームを軽くしたいという場合は、例えばこんなパラメータを使って効果を抑えていく(値を低くしていく)

もともとエントリーモデルなので、CODBOCWのような負荷が高めなFPSを専門的にやるスペックではない。カジュアルゲーム向きの機種なので、むしろFPSがスムーズに遊べる60フレームを超えられるあたりに、トータルバランスの良さが感じられるくらいだ。もちろんゲームタイトルによっては、144フレーム張り付きセッティングも可能なので、そのあたりのゲームチョイスもポイントになってくるだろう。

また注意したいのは、搭載されているグラフィックス、GeForce GTX 1650 Tiが、レイトレーシングテクノロジーに対応していないこと。ゲームレビューや友人の話を聞いてみれば試してみたくなるだろうが、グラフィックスチップにそもそも機能が搭載されていないので、CODBOCWの場合はメニューに表示されない。どうしても試してみたい場合は、同じGeForceでもRTXシリーズ搭載モデルを選択しなくてはならないので、購入時には気をつけよう。

ただ、G-Tune P5-144は15.6型サイズでありながら、キーボードのサイズが一般的なデスクトップパソコン用キーボードと同等の約19mm確保されており、バックライトキーボードも採用。重量は約 2.01kgだが、本体厚さが22.8mmとこのサイズ感としては薄型に収められている。バッテリー駆動時間も約8.5時間程度となっているので、友人宅などに集まって一緒にプレイをしたり、外出先に持っていくということも可能だ。

  • G-Tune P5-144

G-Tune P5-144 (第10世代CPU /16GB)の標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 G-Tune P5-144 (第10世代CPU /16GB)
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(LEDバックライト)/ 1,920×1,080、144Hz
CPU Intel Core i7-10750H
メモリ 16GB DDR4-2666 SO-DIMM
M.2 SSD 512GB(SATA)
チップセット モバイル Intel HM470
光学ドライブ
グラフィックス GeForce GTX 1650 Ti/Intel UHD グラフィックス
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、
Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN
インタフェース USB Type-C 3.1(右側面×1)、
USB Type-A 3.0×2(右側面×1、左側面×1)、USB 2.0(左側面×1)・カードリーダー (右側面×1) [対応メディア:SDメモリーカード(SDXC,SDHC 含む)]・映像出力:HDMI/ 背面×1、Mini DisplayPort/ 背面×1)
サイズ W359.5×D238×H22.8mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約2.01kg
バッテリー
駆動時間
約8.5時間
価格 159,280円(税込)~

ハイエンドモデル「G-Tune H5-H」

次にハイエンドモデルの「G-Tune H5(第11世代CPU/32GBメモリ)」(以下、G-Tune H5)でCODBOCWをプレイしてみた。こちらはデフォルトでも160フレーム程度でサクサク動いており、ゲームパフォーマンスはほとんどフルに発揮できている。実際にプレイしてみると、デフォルトセッティングの全体レベルが高めになるため、 G-Tune P5-144と比較してエフェクトが派手になり、陰影もリアルであることがわかる。

それに移動する敵や車両、あるいは自分が乗っているビークルの動きが滑らかでブラーは感じない。このマシンのディスプレイの上限は240フレームなので、160フレームという高速描画も余すことなく再現されている。このクオリティはさすがの一言だ。

  • 比較的軽いマルチプレイなら160フレーム前後がアベレージになりそうだ

  • エフェクトもオブジェクトも多いキャンペーン中のシーンでも、100フレーム前後は出ている

レイトレーシングをオンにすると、若干フレームレートは下がり、効果なしの場合と比較して30~50フレームは落ちる感じだが、特に遅延は感じない。この状態だとセッティングを詰めるか非常に悩むが、おそらくほとんどのプレイヤーは、このままで十分満足できるレベルであることは間違いないだろう。

  • CODBOCWのリアルタイムレイトレーシング設定項目はこの3つ。各自の好みでどれぐらいの効果が良さそうかセッティングを詰めていこう

G-Tune P5-144と比較して、描画クオリティの差は費用対効果という点からも違っていて当然。CODBOCWはFPSのなかでもリアルなビジュアルで定評のあるタイトルだけに、そのパフォーマンスを存分に引き出すことができる、G-Tune H5の性能の高さを実感した。

現時点でデフォルトセッティングのまま、このクオリティが出ているので、向こう3年、いや5年はトップエンドの状態で新作ゲームが楽しめるはず。逆にいうと、最新ゲームを追い続ける、あるいは競技志向でシビアなフレームレートを追求するといった趣旨であれば、このレベルのマシンがないと厳しいともいえる。いずれにしても、最新ゲームを何も考えずに“サクサク”と遊びたいなら、やはりハイエンドモデルのほうが向いているのは確かだ。

なお、G-Tune H5はノートPCながらメカニカルキーボードを採用していたり、Thunderbolt 4標準搭載している点も好印象。キーボードが約2mmのストロークと適度な押下感があり、全キー同時押し対応などの機能も備えているため、正確なゲームプレイをサポートしてくれるだろう。ちなみに本体厚さは26.6mmで重量は2.23kg。 G-Tune P5-144よりも性能が高い分、ノートPCとしては重量感があるが、デスクトップよりもスペースを取らないし、いざというとき持ち運べるというのは利点となる場合もあるはず。

  • G-Tune H5

G-Tune H5(第11世代CPU/32GBメモリ)の標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 G-Tune H5(第11世代CPU/32GBメモリ)
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(LEDバックライト)/ 1,920×1,080、240Hz
CPU Intel Core i7-11800H
メモリ 32GB DDR4-3200 SO-DIMM
M.2 SSD 1TB(NVMe対応)
チップセット モバイル Intel HM570
光学ドライブ
グラフィックス GeForce RTX 3070 Laptop GPU/Intel UHD グラフィックス
OS Windows 11 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000/2.5G)LAN、
Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+
Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN、カードリーダー(UHS-I対応 右側面×1) [対応メディア:SDメモリーカード(SDXC,SDHC 含む)]、映像出力(HDMI/ 背面×1、Mini DisplayPort/ 背面×1)
インタフェース USB Type-A 3.1(左側面×1)、USB Type-A 3.0×2(右側面×2)
サイズ W360.2×D243.5×H26.6mm(折り畳み時/突起部含まず)
重量 約2.23kg
バッテリー
駆動時間
約10.0時間
価格 285,780円(税込)~