裏面配線が徹底されているのでスッキリした内部、エアフローも良好

G-Tune HP-Z」のチップセットは「Intel Z590チップセット」。マザーボードの型番は中央部分に「Z590-S01」と記載されている。メーカー名は印刷されていないが、「EZ Debug LED」という文字が記されているので、マザーボードのメーカーはMSIだろう。

内部スロットは、メモリスロット(DIMM)が4基(空き2基)、PCI Express x16が2基(空き1基)、PCI Express x1が3基(空き2基)、M.2スロットが2基(空き1基)用意されている。ただし、PCI Express x16の空き1基は、スペース的にも冷却効率的にも「GeForce RTX 3080 Ti」を装着したままで使うのは難しそうだ。

一方、M.2スロットが1基空いており、2.5インチストレージを装着できるマウンターも2つ用意されているのでストレージは増設しやすい。3.5インチストレージは増やせないが、SSDを追加するなら困ることはなさそうだ。

本製品には360mm長の大型ラジエーターを接続した水冷CPUクーラーが採用されており、裏面配線が徹底されているのでエアフローも良好。高性能なCPUとグラフィックスカードを組み合わせていても、安定してパフォーマンスを発揮できる。

  • 右側面内部。裏面配線が徹底されており、スムーズなエアフローを期待できる

  • マザーボードのメーカー名は記載されていないが、今回借りた実機はMSI製と思われる

  • 効率的に冷却するため、水冷CPUクーラーを採用

  • メモリは16GB(DDR4-3200 DIMM)を2枚装着済み。2基空きスロットがあるので、追加で16GBを2枚装着すれば最大容量の64GBを実現できる。8GBが4枚でないところにメーカーの配慮が感じられる

  • グラフィックスカードは「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti(GDDR6X 12GB)」。かなり重めなので、右側を支える「GPUブレースサポート」を取り付けたいところ

  • スペック表に記載はないが、M.2スロットが1基空いている

  • マザーボード右側に、2.5インチストレージを装着できるマウンターを2つ用意

  • 360mm長の大型ラジエーターは冷却効率だけでなく、静音性においても有利だ

  • 左側面内部。CPUクーラーのバックプレートを脱着しやすいように、大きく穴が空けられている

  • 上が4TB HDD、下がDVDスーパーマルチドライブ

  • 試用機には電源としてFSP製「1200A-SBG1」(80PLUS GOLD)が搭載されていた。内部電源ケーブルは着脱式だ。ただし、出荷時期によってパーツが異なる可能性がある

  • 電源ユニットに装着可能なケーブルは、すべて取り付けられている。2.5インチストレージなどを増設する際には、この中のケーブルを利用すればいい。ただしSATAケーブルは付属していないので、別途入手することを忘れずに