マウスコンピューターはハイエンドデスクトップPC「G-Tune HP-Z」の販売を2021年7月7日に開始した。本製品は「Core i9-11900K」と「GeForce RTX 3080 Ti」を組み合わせたハイパフォーマンスデスクトップPC。最新3Dゲームやクリエイティブ系アプリを軽々動作させられる最高クラスのパフォーマンスを備えている。

また大型シャーシを採用しているので、購入後にメモリ、ストレージを増設するなどパーツのアップグレードやメンテナンスも比較的容易だろう。今回本製品の実機をマウスコンピューターより借用できたので、拡張性やパフォーマンスにスポットを当ててレビューしていこう。

  • マウスコンピューター「G-Tune HP-Z」483,780円(税込)~

  • CPUに「Core i9-11900K」、グラフィックスカードに「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載したハイエンドモデルだ

  • パッケージには、本体以外に、電源ケーブル、説明書類が同梱。DSP版Windows 10のインストールメディアが含まれているので、OSの再インストールも問題なし

CPUは第11世代(Rocket Lake)の「Core i9-11900K」を採用

G-Tune HP-Z」はOSに「Windows 10 Home 64ビット」、CPUに「Intel Core i9-11900Kプロセッサー」(8コア16スレッド、3.50~5.30GHz)、グラフィックスカードに「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti(GDDR6X 12GB)」を採用。メモリは32GB(DDR4-3200 DIMM、16GB×2)、ストレージは1TB SSD(PCIe 3.0 x4)と4TB HDDを搭載。標準でスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。

さらに本製品は購入時に主要パーツをカスタマイズ可能だ。OSはWindows 10 Home/Pro、メモリは32GB/64GB、M.2 SSDは1TB(PCIe 3.0 x4)/2TB(PCIe 3.0 x4)/2TB(PCIe 4.0 x4)、HDDは4TB/8TBなどから選択できるほか、CPUに塗布するグリスも4グレードから選べる。あとから自分で増設、換装は容易そうだが、その場合はマウスコンピューターの保証対象外となってしまうため、要求スペックが確定しているなら最初からアップグレードしておいたほうがいい。

インタフェースは、USB 3.2 Type-C(背面×1)、USB 3.0 Type-A(前面×2、背面×5)、USB 2.0(前面×2、背面×2)、DisplayPort(背面×3)、HDMI(背面×1)、マイク入力/モノラル(前面×1、背面×1)、ヘッドフォン出力(前面×1)、ラインイン(背面×1)、ラインアウト(背面×1)、リアスピーカー(背面×1)、センター・サブウーファー(背面×1)、S/PDIF/オプティカル/角型(背面×1)、有線LAN(背面×1、2.5GBASE-T)と豊富に用意されている。

本製品の注意点としてはワイヤレス通信機能が内蔵されていないこと。USBアダプタータイプの無線LAN子機「Archer T3U」を同時購入可能だが、Bluetooth機能が必要なら別途準備しておこう。

本体サイズは約W215×D490×H481mm、重量は約18.6kg。ケースはノーマル仕様、ライトスモーク強化ガラス仕様(プラス18,700円/税込)、ライトスモーク強化ガラス/LEDファン仕様(プラス29,700円/税込)の3種類が用意されている。ライトスモーク強化ガラス仕様は、内部のパーツを魅せるというデザイン性だけでなく、サイドパネルをワンプッシュで開けるのでメンテナンス性も向上する。購入後の変更はできないのでじっくり選んでおきたい。

  • 本体前面。ダーククロム強化ガラスの黒と、ヘアライン処理アルミパネルの赤が互いに引き立てているデザインだ

  • 本体背面。サイドパネルを止めるネジは左右側面にあるので、スッキリした印象。ほぼフラットなので掃除も楽そうだ

  • 本体右側面。型番やシリアルナンバーは右下に記載。ゲームプラットフォーム「Steam」のクライアントがプリインストールされているので、IDとパスワードを入力すれば、すぐにゲームをインストール、プレイできる

  • 本体左側面。左右サイドパネルは、上部2つのネジで止められている

  • 左右上部には3つまたの吸気口が大きく空けられている。目が大きいのでエアダスターなどを使えばホコリなどは簡単に除去可能だ

  • 前面上部には、電源ボタン、電源インジケーター、アクセスインジケーター、USB 3.0 Type-A×2、マイク入力/モノラル、ヘッドフォン出力、USB 2.0×2を配置。高い位置にあるので床に設置していても無理なく抜き差しできる

  • 前面下部にはスロットイン方式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵。光学メディアを差し込むだけで吸い込まれて、利用可能となる

  • 本体背面には、USB 3.2 Type-C ×1、USB 3.0 Type-A×5、USB 2.0×2、有線LAN(2.5GBASE-T)、S/PDIF/オプティカル/角型、リアスピーカー、センター・サブウーファー、マイク入力/モノラル、ラインアウト、ラインイン、HDMI×1、DisplayPort×3を配置。端子部右には内部の熱を効率的に排気する120mmの大型ファンが装備されている

  • サイドパネルを開けるとよくわかるが、本体底面にはほぼ全面に大きく穴が空けられている。つまり本ケースのエアフローは、底面から外気を取り込み、背面から排気するように設計されている

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