私たちの暮らしに大きな変化をもたらした新型コロナウィルス感染症。それを機に、以前より自身の健康状態を意識するようになったという人は少なくないのでは? かくいう筆者も小まめに体温を測り、運動不足解消のため定期的にジョギングを行うなど、体調に気を配るようになった。
しかし、そのような健康に関するデータを記録して日々の体調管理に役立てるのは意外にめんどう。つい、「もっと気軽に健康状態をチェックできればいいのに……」と思ってしまうところ。そこで注目したいのが、この8月に発売されるファーウェイの『HUAWEI WATCH 3』だ。腕につけているだけで、心拍数や血中酸素レベル、体表面温度など、さまざまなデータを記録して確認できるという。いったいどんな製品なのだろうか。
『HUAWEI WATCH 3』は、1.43型の大型有機ELディスプレイを搭載したスマートウオッチだ。円形の文字盤と回転式クラウン(リュウズ)を備えており、見た目は腕時計そのもの。ベルトの素材に本革レザーを採用した「クラシックモデル」と、フルオラエラストマーの「スポーツモデル」が用意されており、使い方に合わせて選ぶことができる。
いずれのモデルも耐食性に優れるステンレススチールケースと曲面ガラスを採用し、エレガントで高級感のあるデザインになっているのが特徴。カジュアルな服装にもスーツにも違和感なく合わせられるため、日常生活からビジネスシーンまで幅広い場面で使用することができる。
ケースサイズは46mmで、メンズ腕時計としては標準的。しかしながら、デザインは丸みを帯びているため、女性がつけても意外にしっくりきそうだ。ディスプレイはベゼルが細いこともあって表示面積が広く、情報の確認やタッチ操作がしやすい印象。解像度は466×466ピクセル、画素密度は326ppiとなっており、肉眼でひとつひとつの画素が識別できないほど精細だ。
スマートウオッチらしく、文字盤(ウオッチフェイス)はタッチ操作で手軽に好きなデザインに切り替えられる。あらかじめ30種類以上のデザインが用意されているほか、HUAWEI Watch Face Storeで1,000種類以上のなかからダウンロードして使用することもできる。また、自分のスマホで撮影した5~10秒のショートビデオからオリジナルの背景を作れるアニメーションウオッチフェイスも搭載しており、より好みな自分の文字盤にすることが可能だ。
また、それ以外にもピンボールのようなシンプルなゲームで遊べるゲームウオッチフェイスもあり、暇つぶしにもってこいだ。
昨今の状況下から、現在も多くの商業施設や飲食店の入り口で検温が行われているが、それだけ体温は健康状態をチェックする上で重要な指標ということ。体調の変化を知るには定期的な検温が役に立つのだ。
そんななか、『HUAWEI WATCH 3』は、スマートウオッチとしてはいち早く体表面温度を測定できる機能を搭載。事前に機能を有効にしておけば、あとは何もしなくても自動的に24時間定期的に検温して記録に残してくれる。もっとも計測できるのは手首の表面の温度だが、脇の下や口腔内のような身体の深部の温度ではないため、一般的にいわれる「体温」と比べると2~3度ほど低めに出るようだ。また本体の装着状態や外気温などによっても計測結果に差が出やすい。そのためあくまでも目安としてになるが、新しい習慣として体表面温度を管理しておくのはよいだろう。
もうひとつコロナ禍で注目を集めている健康指標に、血中酸素レベルがある。『HUAWEI WATCH 3』にはその計測のためのセンサーが搭載されており、血中酸素レベルの変化を定期的に記録することができる。実際に試してみたが、ほぼ正常値(96~100%)の間で推移しており精度は高いようだ。同じような機能を搭載するスマートウオッチはほかにもあるが、機種によってはかなり計測結果に誤差が出て実用性が低いものもある。本製品も医療機器ではないため病状の判断などに使うことはできないが、自覚症状のない体調変化を察知するには十分な性能を持っているといえそうだ。
このほか転倒検知機能も装備されており、転倒して頭を打つなどして助けを呼べない状態でも緊急連絡先に通報することが可能。こちらはどちらかというと年配のユーザー向けの機能のためか、デフォルトでは機能がオフになっているが、万一に備えたい人は有効にしておくといいだろう。緊急連絡先は無料の公式アプリ「HUAWEI Health」で設定することができる。
なお、後日のアップデートでの対応になるが、内蔵センサーを利用して手洗いしているかどうかを検知し、20秒経つと振動がする手洗い検知機能も搭載される予定(※)。手洗いは感染対策の基本中の基本だが、意外とおろそかになりがちなため、正しい手洗い時間を通知してくれるのはありがたい。
※2021年8月19日現在
テレワークなどによって自宅で過ごす時間が増え、運動不足やストレスで悩んでいる人も少なくないと思うが、『HUAWEI WATCH 3』にはその解消に役立つ機能も多数搭載されている。
ひとつがワークアウト機能。ランニングや水泳、登山、トライアスロンなど100以上のモードが用意されており、目的にあったモードを選ぶことで距離や速度、心拍数などをトラッキングして運動の強度などをデータとして蓄積してくれるのだ。心拍数の計測センサーは従来からアップグレードされて、より高精度かつ低消費電力になっている。
従来モデルにもあったストレスチェック機能や睡眠トラッキング機能も引き続き搭載。ストレスが高めの状態や睡眠の質などがグラフでわかりやすく表示され、改善のためのアドバイスも提案してくれる。ぜひ活用して、ストレスや睡眠負債が溜まる前に早めの対策につなげたいところだ。
従来モデルで新しくアプリをウオッチに導入したい場合には、連動しているスマホ側でアプリをインストールする必要があったが、『HUAWEI WATCH 3』ではアプリストア「AppGallery」が用意されたため、ウオッチ単体でアプリをダウンロードできるようになった。目的のアプリを探すための検索機能はもちろん、おすすめアプリの提案や、インストール済みアプリの一覧、アプリのアップデートなどの機能も搭載されており、手軽に多彩なアプリを楽しめる。
対応アプリのなかには、自転車専用ナビゲーションアプリ「自転車NAVITIME」やバイク用アプリ「ツーリングサポーター」など、国内向けのサービスが利用できるものも。今回は「自転車NAVITIME」を試してみたが、スマホでルートを検索してナビを実行すると、『HUAWEI WATCH 3』上に交差点までの距離や曲がる方向を表示してくれる。うっかり違う道に入ってしまった場合も推奨ルートまでの道を検索して表示してくれるのが便利だった。
ところで、アプリの使用で心配なのがバッテリーの持ち。しかし、『HUAWEI WATCH 3』は使用状況に合わせ電力を節約できるデュアルチップセットを搭載しており、一般的な使用で3日間の駆動が可能 (スマートモード時。長時バッテリー持続モード有効時は最大14日間)。一般的な使用というのは、常時AndroidスマホとBluetooth接続して心拍数モニターや睡眠ログ、メッセージ通知などの機能を有効にし、毎週一定時間、アプリや通話、音楽再生、ワークアウトなどを行った場合なので、もちろん使用状況によってはこれより長持ちする場合もある。実際、アプリをガンガン使っていても思った以上にバッテリーが減らない。これなら安心して道案内を頼めそうだ。
昨今の社会情勢の影響で健康への意識が高まりつつあるが、一方で運動や健康管理を始めたものの三日坊主で終わってしまったという人も多いはず。その大きな理由が「めんどくささ」だろう。
『HUAWEI WATCH 3』は、身につけているだけで心拍数や血中酸素レベル、体表面温度などをモニタリングして体調の改善につなげられるのが大きなメリット。これから健康管理を始めようとしている人も、三日坊主に終わってしまったという人も、ぜひ注目してほしい製品だ。
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