安全な交通社会にとってなくてはならない安全な道路運用に必須の信号機。その交通信号機の設置・改良、標識の設置、管制施設整備など、交通に関する設備を幅広く手掛けている株式会社トラスト(以降、トラスト)。そんなトラストのITへの取り組みと同社の業務をサポートするユニットコム(パソコン工房)の活躍について、話を伺ってきたので紹介しよう。
ユニットコム(パソコン工房)との出会い
平成10年に設立し、今年度で20周年を迎えるトラスト。交通信号機の設置をはじめ、数多くの交通安全設備の設計・整備を手掛けてきた実績を持ち、多くの人々が安心して暮らせる社会を創り上げてきた企業だ。
「大阪、東京に支店を持ち、地域の交通インフラ基盤を支えるための業務をおこなっている会社です」と語るのは乙宗絵里子氏(以降、乙宗氏)だ。
日本の信号機のコンサルタントとして、交通インフラの基盤を支え続けてきた同社において、ITシステムは欠かせないものとなっている。
「東京支店の事務所移転に伴い、ITにかける予算配分が少ない年度にWindows サーバーのサポート切れによるシステム更新が発生しました。既存業者に更新を相談したところ非常に高額な見積もりが出てきたため、これをきっかけにITに対するコストを改めて見直すことになり、幅広く業者にお声がけをしました。そのなかで一番理想に近いお答えをいただいたのがユニットコム(パソコン工房)だったのです」と乙宗氏。
ユニットコム(パソコン工房)が提案したのはWindowsサーバーからNASへの移行だった。同社が利用環境を調査したところ、ライセンス管理とファイル保存にのみ使用されており、クライアント端末の数から必ずしもサーバーを必要としないことがわかった。
「オンプレミスのファイルサーバーを持っていたのですが、弊社で使っているCADソフトのライセンス管理を兼用するためにWindowsサーバーを導入した、というのが実情です」と乙宗氏。
ユニットコム(パソコン工房)がCADソフトのメーカーに確認すると、ライセンス管理にWindowsサーバーは必須ではないことが判明した。
そこでユニットコム(パソコン工房)はファイルサーバーをNASに置き換え、ライセンス管理は管理者の端末へ移行することで、導入費用と保守費用を最適化することを提案。無事にシステム移行を果たした。
「運用も楽になりましたし、保守費用も最小化できたと思います」と乙宗氏はその効果について語る。
「ユニットコム(パソコン工房)と知り合うことで、コストの最適化ができる確信が生まれましたね」
効率的なサーバー移行が叶ったことから、IT予算を適正に配分をすることで、より幅広い業務効率化が目指せることに気がついたという。これをきっかけに、同社はユニットコム(パソコン工房)との二人三脚によるIT投資の適正化に取り組むことになった。
次に取り掛かったのは、トラストにとっても重要度の高いセキュリティの効率化だ。
「取引先が警察庁関連ということもあり、守秘義務があるデータがとても多いのです。特にクライアント端末のセキュリティには気を使っていました」と乙宗氏。
それまでは某社のアンチウイルスソフトを導入していたが、同社の規模ではライセンス費用が高額になるため主要な端末への適用にとどめ、残りの端末は別のサービスを利用していたという。そのため端末の増減や入替えによる管理が煩雑になっていた。
「そこで提案してもらったのがキヤノンのESETへの移行でした。各端末の設定やライセンスの一括管理が可能で、運用コストも下がるという点が気に入りましたね」と語る。
また、以前の製品は比較的リソースを消費するため、PCのパフォーマンスが落ちる傾向にあった。しかしESETの場合、動作が軽いのも特徴でユーザーからの評判も良いという。
「社内からは軽くなったという声が多く挙がりました。現在は順次入れ替え中ですが、移行が終わると運用も楽になると思います」と乙宗氏は導入の手応えを語ってくれた。
生産性の向上と端末のコストダウンに成功
同社の見直しは続く。
「以前は、大手メーカーのワークステーションを導入しておけば安心できるという風潮があって、開発用の端末は比較的高額なマシンを選んでいました。しかし、その点においても見直しが図れるのではないかと思い、ユニットコム(パソコン工房)に相談してみました」と語る乙宗氏。
一般的なPCと比較して高価になるワークステーションだが、ユニットコム(パソコン工房)が調べたところ、同社が使用しているCADソフトの要件に対して、過去に導入された端末はオーバースペック気味であった。
「それが分かったので、適正スペックのPCを提案してもらいました」と乙宗氏。
結果的に開発用端末の約半数が入れ替わり、コストを抑えつつ生産性を向上させることに成功した。これだけではない。
「残っている端末にも、動作が遅いという声が挙がっており、こちらも見てもらいました。その結果、ストレージを交換するだけで改善できる端末が多いことが分かりました」と当時を振り返る乙宗氏。
ユニットコム(パソコン工房)はHDDからSSDへの換装とデータ移行を実施。
「コストは最少ですが、利用者にとっては体感速度が大幅に改善し、効果絶大でした」と笑顔で語る。
同社で扱うCADデータはサイズが大きかったため、SSD化のメリットが発揮された格好だ。
「また、社内に関連会社があり、業務拡大に伴って増加した電話回線の管理や外線電話の取次も課題になっていました。これも相談してみるとビジネスフォンの導入を提案してもらい、通信環境を一括管理することができました。
現在は東京支社の入替えを行っており、ユニットコム(パソコン工房)にはITインフラ全般を手伝ってもらっていますね」と語る。
現在もトラストの要望に対して、ユニットコム(パソコン工房)は最適解の提案を続けている。
「ユニットコム(パソコン工房)は提案内容もコストも適正なので、いつでも安心して相談できるのがうれしいですね。またちょっとした内容でも、すぐに課題を探してくれます。一般的な業者だと数日あるいは数週間後に回答が来たり、その提案内容が過剰だったりするのも珍しくありませんでしたが、営業の方の技術力が高いのも信頼できる理由だと思っています」と乙宗氏。
今後はWeb会議を含む、拠点間の情報共有システム構築をはじめ、総務、経理系の基幹システムまで、ITシステムに対する見直しや新規導入を進めたいというトラスト。
「ユニットコム(パソコン工房)とお付き合いするようになって、ITシステム導入に対してもっと視野を広げていかないといけないことが分かりました。そういう意味では、今年度はトラストのIT元年だと思っています。今後も業務効率化と投資対効果の高いITシステムの構築に向けて真剣に取り組んでいきたいですね」と乙宗氏は語ってくれた。
CADオペレーターのクラウドソーシングや、5G基地局設置業務への参入など、ビジネスの施策面でも先進的な取り組みをしていくことが予定されているトラスト。ユニットコム(パソコン工房)は同社の活動を支えるべく、これからも全力のサポートを続けていく。
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