ダイナミックなデザインと先進的なテクノロジーを融合させたカシオ計算機のメタルウォッチブランドEDIFICE。先日行われたF1レース、イタリアGPを制覇したスクーデリア・アルファタウリのオフィシャルパートナーでもあるEDIFICEから、初のコラボレーションモデルが発売されることになった。

アルファタウリへの改名後、初のコラボとなった今回のモデルでは、チームカラーとなる白と紺を基調に洗練されたデザインでプロダクトされ、秒単位の時刻の正確性はもちろん、分刻みのスケジュールをサポートするスケジュールタイマーを搭載しているモデルもあるなど、充実した機能も備えている。

  • EDIFICEとスクーデリア・アルファタウリのコラボモデル「EDIFICE Scuderia Alpha Tauri Limited Edition」

オフィシャルパートナーとして、アルファタウリはEDIFICEをどのように捉えているのか、話を聞いた。

日本人スタッフから見たアルファタウリとEDIFICE

まず話を聞いたのは、スクーデリア・アルファタウリのスポンサーキーアカウントマネージャーを務めている本村由希さん。日本人スタッフとして、EDFICEをどのように見ているのだろうか。

  • アルファタウリ スポンサーキーアカウントマネージャー 本村由希さん。
    チームの本拠地であるイタリアで勤務しているため、今回はオンラインにて取材に応じていただいた

――スクーデリア・アルファタウリについて教えてください。

正式名称は、スクーデリア・アルファタウリ・フォーミュラワン・チームと言います。もともとはイタリアのミナルディというチームをレッドブル・グループが買収して、スクーデリア・トロロッソとなり、今シーズンからアルファタウリとして新しくリブランドされました。レッドブルファミリーの一員として、F1に参加しています。アルファタウリはレッドブル・グループが所有しているアパレルブランドで、それがメインスポンサーになった形です。また、エンジンのサプライヤーはホンダで日本とも関わりの深いチームとなっています。

――本村さんから見て、アルファタウリはどのような特徴があるチームですか?

改名前のトロロッソ時代は、カラーとして若くフレッシュなチームでしたが、現在はアルファタウリとしてラグジュアリーブランドに変わりました。とはいえ、中にいる人たちは明るく楽しく陽気な、とてもイタリアらしいチームだと思います。若いイメージがあるとは思いますが、年齢層も幅広く、国籍もバラエティ豊かなところも特徴的だと思います。

  • 車体にもEDIFICEロゴが

――ピエール・ガスリー氏がイタリアGPを制覇して、現在のチームの雰囲気はいかがでしょうか

チーム名が新しくなって意気込みは大きかったんですが、新型コロナウイルスの影響でその意気込みを封印しなければならない状況が続いて、少し大変でした。なので、シーズンが始まっても最初はみんなちょっと苦労していたんです。それでも信じて頑張ろうとしていたのですが、まさかイタリアGPで勝つとは思いませんでした。予想外だったので、みんなどうしていいかわからないような感じで(笑)

――1分1秒がとても貴重なのですね。トロロッソ時代の2016年からEDIFICEとはパートナーシップを結んでいます。パートナーになってからの変化はありますか?

チームのみんなが持っているカシオへの印象がとてもいいんですよ。特にチームに帯同するスタッフはとっても気に入っていて、新しいモデルが出るたびに楽しみにしています。機能についても、どの機能がどのように使えるのか、とても気にして詳しく調べていますね。特に代表のフランツ(・トスト)は、元ドライバーでもあるので時間の正確さや機械としてのテクノロジーにとても興味を持っています。すごく細かいところまで時計をじっと見ながら新しいファンクションは何なのか、毎回研究や勉強をしています。やはり時計がないと仕事にならないですから。

――だからこそ、信頼できるアイテムを選びたいということですね。

フランツはメディア取材もチームのマネジメント、機械関係のこととすべてのことを見ているので、分刻みのスケジュールなんです。それでなくても、私たちは旅人なんですよ(笑)。最近は少し減ってしまいましたが、年間200日は出張という形になっていますから。ヨーロッパからシンガポールに飛んで、その後ロシア…と、自分たちがどこで何をしていて、今何時なのかがさっぱりわからなくなる。なので、本当に時計や時間の管理は大事です。

――チームメンバーからのEDIFICEの印象はいかがでしょうか。

みんな、本当に信頼していますね。私たちは会社からスマートフォンを支給されているので、アプリの『EDIFICE Connected』をインストールして活用していますよ。飛行機がランディングしたら、みんなスマホを取り出してアプリを起動して、ボーディングブリッジを渡ったらみんなで時刻合わせをしています。その作業が恒例になっていますね(笑)

  • スマホアプリ「EDIFICE Connected」と連携すればすぐに現地の時間に合わせることが可能(画像はイメージです)

本当に便利ですよね。私自身、最初は男性モデルの時計をつけたことが無かったので大きすぎるかも、と思ったのですが、実際につけてみるとそんなこともなく。薄いからか腕にフィットして、大きさも目立ちにくいです。女性スタッフも違和感なく、みんな身に着けています。もちろん多機能なのですが、見た目はシンプルなのでプライベートでも使っています。甘い女性的なファッションにミックスして合わせるときのアクセントとしてもいいんですよね。

――今回のコラボモデルの印象は?

すごくかわいいです。今回のデザインは、女性が着けていてもまったく違和感のない印象ですね。以前のモデルもそうでしたが、男女関係なく身に着けられるようなユニセックスなデザインもカシオの良さだと思います。特にレザーバンドの方がユニセックス仕様な感じですよね。

  • 本村さんがイチオシのレザーバンドにもしっかりと「SCUDERIA ALPHATAURI」の刻印が施されている

チームウェアにもバッチリ合いますし、普段にもいい。激しく主張しすぎてなくて、シックですから。女性スタッフの間では『今年のクリスマスギフトは決まったわ』なんて話をしていました。サンプルが届いてみんなで開けた瞬間に、ワーッと声が上がりました。インタビューを受ける際に身に着けていたりしていますし、とっても好評ですよ。

中枢スタッフも絶賛、アルファタウリ・マインドと共鳴するEDIFICEの魅力

次にアルファタウリのコマーシャルダイレクター、マット・ストラッカン氏にも話を聞いた。

  • アルファタウリのコマーシャルダイレクター、マット・ストラッカン氏

――2020年シーズンはイタリアGP制覇と、最高の形での幕開けとなりましたね。まずは勝利の感想をお聞かせください。

信じられないくらいの、驚くべき結果でした。ピエール・ガスリーが波乱だらけのレースを見事に走り切ってくれました。ホームグランプリのモンツァで勝利を飾ることができ、彼を非常に誇りに思います。

彼は前シーズンで非常に困難な時間を過ごしていましたから、喜びもひとしおですよ。困難をはねのけて頂点に立ったピエール以外に、勝利に相応しいドライバーはいると思いますか?とても感動的な瞬間を目にすることができました。

それにこのハイブリッド時代のF1で、ビック3と呼ばれるチーム以外でこの勝利を手にしたチームがほかにあるでしょうか? 誰もが喜ぶ結果になったと思います。イタリアGPは、HONDAとパートナーシップを結んでから50戦目という記念すべきレースでした。そのようなレースで勝利することができ、チームをとても誇りに思っています。

――スクーデリア・アルファタウリはどのようなチームですか?

私たちのチームはイタリアを拠点としていますが、イギリスにも拠点があります。総勢500人ほどで、ドライバーはピエール・ガスリー、ダニール・クビアトなど、若く闘志にあふれたチームです。

――スクーデリア・トロロッソから改名して初めてのシーズンとなります。チームの雰囲気に変化は?

気分を新たにしてチームが新たなスタートを迎えたことに、とてもワクワクしていますよ。チームにとって、新しい歴史の幕開けだし、また表彰台を目指そうという新たな目標もできた。レースでいい結果を残すことができれば、たくさんの方にチームをフォローしていただく機会が増えるし、EDIFICEとのコラボレーションもさらに話題になるはずです。

――さっそく話題に出していただきましたEDIFICEですが、9月にアルファタウリとのコラボウォッチが登場します。第一印象はいかがでしたか?

とても素晴らしかったですね。機能もさることながら、アルファタウリの車体がうまく表現されていますね。特に、色のグラデーションが素晴らしい。発売がとても楽しみですし、ファンの間でも大きな話題を呼びそうですね。EDIFICEには、イノベーション、テクノロジー、スピード、パフォーマンス、スタイリッシュなデザインなど、私たちのチームと共通するものがたくさんある。情熱と躍動感も。

  • マット氏がお気に入りだというのが文字板のグラデーション

――改名前のトロロッソ時代からEDIFICEとはパートナーシップを結んでいます。その頃からEDIFICEの時計をお使いとのことですが、特に気に入っている機能は?

スマートフォンとの連携機能を使うと、簡単に時間を合わせられるところですね。特にシーズン中はとてもタイトなスケジュールで世界中を移動しています。レースのスケジュールに加え、ボスから突然の『今どこだ?』コールから、家族からの『今はどこなの、ディナーは?』コールまで、仕事にプライベートにととても忙しい毎日なんですよ。

そんな時でもEDIFICEを身に着けていれば、ひと目で二都市の時間が分かるうえに、タイムゾーンを越えた移動ではボタンひとつで即座に時間を合わせられる。多くの時計ファンがデザインだけでなく機能にも魅力を感じているはずですよ。もはや、時間を知るためだけに身に着けるものではなく、それ以上の機能をもったマシンといった存在ですね。今はEQB-1000を使っているんだけど、スリムでスタイリッシュなデザインなので、普段使いにも重宝しています。オンオフ選ばずに使えるモデルだと思いますね。

――EDIFICEとのパートナーシップで、これからどんなことに期待したい?

まず、EDIFICEは、素晴らしいのひと言ですね。長きにわたって私たちとパートナーシップを取っており、ずっとご一緒させていただいているので、お互いのことも良く分かっている。パートナーに私たちを選んでくれたことに、とても感謝しています。

F1の世界では”止まる”という概念はありません。常に未来志向で、勝利へのあくなき挑戦を続けなければならない。きっとそれはEDIFICEも同じ。F1マシンの機能やデザインが表現された、この特別な時計を、ユニークで力強いストーリーとともに、アルファタウリを通してみなさんに紹介し続けることができたら、とても光栄です。まだまだ、できることはたくさんありますから、CASIOのビジョンとともにこれからも歩み続けていきたいと思います。

――最後に、日本のファンにメッセージを!

いつも応援ありがとうございます。ぜひ、スクーデリア・アルファタウリ リミテッドエディションをお買い求めいただき、時計を身に着けてチームを応援してください。これからも、どうぞよろしくお願いいたします!