PCではハイパフォーマンスを追求するより難しいのが、オールラウンダー向けのスペック配分だ。スペックにこだわりすぎれば高額になるし、スペックが低すぎれば操作にストレスを感じてしまう。

その各メーカーの難題に対する解答のひとつとして「スタンダードモデル」というものがある。今回は数多くあるスタンダードモデルの中でも特に秀逸なモデル、マウスコンピューターの「m-Book F537SD-M2S2」を紹介しよう。

  • m-Book F537SD-M2S2

    m-Book F537SD-M2S2

PCを使って何がしたいのかを考える

PCの能力は、搭載しているパーツ類のグレードによって決まる。CPUであれば、処理能力が高いほどいいに決まっているし、メモリもたくさん積めばそれだけ快適になる。ストレージも容量が多く速度も速いほうがいいし、画面も広いほうがいい。

だが、これらを突き詰めすぎると、べらぼうに高額なマシンになってしまう。もちろん、高度な計算をさせたり、負荷の高い動画編集、あるいは最先端ゲームでトーナメントを勝ち抜くといったヘビーな使い方をするなら、そのための投資として十分な見返りがあるので問題はない。

ただし、日常でのメールやWebサイトの閲覧、あるいは動画投稿サイトへアクセスしてお気に入りの作品を見る、といったライトな使い方がメインであれば、最上位のパーツで構成されたマシンは、明らかにオーバースペック。つまり、せっかくのスペックをいかす機会もなく、投資も無駄になってしまう可能性が高いのだ。

簡単な話、PCを使って何がしたいのかを考えれば、おのずと必要なスペックが見えてくる。PCユーザーで一番多いのは、インターネットで情報を集めたり、動画を視聴したり、仕事や学業でExcelやWordを使ってドキュメントを作成するといった作業がメインの人だ。

つまり、ハイエンドのパーツ構成は必要ないがある程度の作業がこなせる上、コストが抑えられればベストである。そんなユーザー向けに用意されたのが「スタンダードモデル」だ。

今回紹介する「m-Book F537SD-M2S2」は、まさにスタンダードモデルのど真ん中といえる製品。ライトからミディアムユーザーまで、長期間にわたって使用できるスペックが魅力のノートPCだ。それでは、その詳細を紹介していこう。