2018年にブラザーから発売された「ファーストタンク」モデルのインクジェット複合機。ファーストタンクは「インク交換の頻度が多い」「ランニングコストが高い」というプリンターユーザーの悩みを解決する人気モデルだ。そんな同シリーズに、初の電話機付きモデルが登場した。本稿ではブラザーが得意とするファクス・電話機付きインクジェット複合機の新機種「MFC-J1605DN」のレビューをお届けしたい。

  • ファクス・電話機付インクジェット複合機「MFC-J1605DN」

    ファクス・電話機付インクジェット複合機「MFC-J1605DN」

「ファーストタンク」にオールインワン登場

「MFC-J1605DN」はプリント、コピー、スキャン、ファクスに加え、電波干渉に強いDECT方式のコードレス電話機も利用できるオールインワンプリンターだ。さらに大容量インクカートリッジ搭載の「ファーストタンク」モデルということもあり、魅力的な製品に仕上がっている。その特徴について順を追って説明したい。

  • MFC-J1605DNのコードレス電話機

    睡眠時などに着信音を鳴らさず留守番対応ができるおやすみモードや、迷惑電話番号指定などを搭載したコードレス電話機を合計4台まで登録可能※1

  • 残量が一目でわかるインクカートリッジ

    透明で残量が一目でわかるインクカートリッジは、ブラックインクなら標準モデル※2約16本分、カラーインクは約10本分の大容量となっている※3

※1 製品に同梱されているコードレス電話機は1台です。
※2 MFC-J998DN/DWN,MFC-738DN/DWN、その他の機種につきましては各製品ページをご覧ください。
※3 LC3135BK/C/M/Yの場合。同梱インクはLC3133BK/C/M/Yのスターターインクカートリッジです。

交換の手間を軽減しつつ低コスト

「MFC-J1605DN」の最大の魅力は、なんといっても大容量インクカートリッジ。A4モノクロ文書で約6,000枚、A4カラー文書で約5,000枚の印刷が可能だ。A4カラー文書を1ヶ月に300枚印刷しても、1年以上インクを替える必要がなく、インク交換にかかる手間を大幅に軽減できる※1

もちろん「ファーストタンク」モデルは、ランニングコストも大きくカットしている。1枚あたりのインクコストは、A4モノクロ文書で約0.7円、A4カラー文書なら約3.7円。仮にA4カラー文書を月に500枚印刷する場合、約1年で本体価格とインク代のトータルコストが標準モデルMFC-J998DNと逆転し、5年間で約12万円もおトクになる。通常モデルとのイニシャルコストの差もあっという間に埋まるのだ。

※1 LC3135BK/C/M/Yの場合。同梱インクはLC3133BK/C/M/Yのスターターインクカートリッジです。
※2 印刷コスト・印刷枚数算出に使用したインクカートリッジはLC3135BK/C/M/Yです。測定データ及び測定条件につきましては、ブラザーホームページをご覧ください。
※3 本体価格とインクカートリッジの価格はオンラインショップ「ブラザーダイレクトクラブ」の2019年1月時点における各色単体価格(税込)から税抜価格を算出したものを使用しました。MFC-J1605DNはLC3135を使用した場合で算出しました。ファーストタンクモデルの同梱インクはLC3133 BK/C/M/Yのスターターインクカートリッジです。測定データ及び測定条件についてはPRIVIO総合カタログをご確認ください。

1枚目の印刷が速い

MFC-J1605DN」は速度に関しても妥協がない。1枚当たりの印刷速度は、A4モノクロ文書で約12枚/分、A4カラー文書で約10枚/分※1。ブラザーは待機状態から1枚目の印刷にかかる"ファーストプリント"の速度を重視しており、A4モノクロ文書で約8.0秒/枚、A4カラー文書で約8.5秒/枚を実現している※2。「急ぎで1枚だけ印刷したい」というビジネスシーンで、特に重宝するだろう。

※1測定データ及び測定条件についてはブラザーホームページをご覧ください。
※2解像度:普通、環境:常温常湿、片面印刷時、印字パターン:ISO/IEC 17629準拠。ブラザー社内環境においての計測結果に基づきます。PC上で印刷ボタンをクリックしてから1枚目の用紙排出が完了するまでの時間。印刷データによってパフォーマンスが変わることがあります。