パソコンを使っていて、システム標準の機能では物足りなかったり、必要な機能が提供されていないことでイライラしたことはないだろうか。パラレルスが提供する「Parallels Toolbox」は、システムに欠けている細かな機能を提供してくれる、便利なユーティリティ集だ。本稿では、その便利機能をまとめて紹介していこう。

30以上のツールがMacでもWindowsでも

米国・ワシントン州に本社を置くパラレルスは、mac OS向けOS仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」がトップシェアを誇っているほか、スマートフォンに対応したリモートアクセスソフト「Parallels Access」なども人気を集めているソフトウェアメーカーだ。そんなパラレルスが最近力を入れているのが、30以上の機能をオールインワンにまとめたユーティリティ集「Parallels Toolbox for Mac」「Parallels Toolbox for Windows」だ。

  • Parallels Toolboxはメニュー常駐型のランチャーと、30種以上のミニアプリで構成されたユーティリティ集だ(画面はfor Mac)

Parallels Toolboxでは、大きく分けて①動画や音声、画像といったメディアファイルの取得と編集に関わる機能②ビジネスユースで便利な機能③システムやディスク関連の機能という3つのジャンル向けに、単機能のミニアプリが提供される。また後述するが、購入する際も必要に応じて、特定ジャンルだけを購入することもできる。これらのアプリはすべてメニューからワンタッチで起動できるので、ほかのアプリで作業中でも、いつでもアクセスできる手軽さがポイントだ。

また、この手のユーティリティ集としては珍しく、Mac版とWindows版の両方が用意されている。OSの違いでいくつかのツールが異なるものの、主要な機能や使い方は同じで、Mac版はメニューバーに、Windows版はタスクバーにそれぞれ常駐するかたちだ。プライベートはMac、仕事ではWindowsといったような環境でも、どちらでも使い慣れたツールを使えるのは嬉しい。

  • Parallels ToolboxにはWindows版もしっかり用意されている

それでは各機能を見ていこう。