社内のネットワークに対し、仮想的なプライベートネットワーク経由で社外から安全にアクセスすることができるVPN(Virtual Private Network)。VPNはセキュアなネットワーク環境を実現してくれる半面、専用設備にコストがかかったり、管理を行ううえでネットワークに関する知識が必要だったりと、どうしても中小企業には使いづらいイメージが強かった。そんな従来の常識を覆し、低価格・簡単・スピーディーにVPN環境を構築できるのが、テリロジーサービスウェア社(旧アイ・ティー・エックスICTビジネスグループ)の「MORA VPN Zero-Con」だ。今回、テリロジーサービスウェア ネットワーク事業部マネージャーの鈴木 宙史氏、そして事業部長の飯田 道弘氏に、MORA VPN Zero-Conの特徴や実際の利用シーンなどを伺った。

低価格・簡単・スピーディーにVPN環境を構築できる「MORA VPN Zero-Con」

テリロジーサービスウェア 
ネットワーク事業部 事業部長 
飯田 道弘氏

MORA VPN Zero-Conは、インターネットイニシアティブ(IIJ)のITサービス「LaIT」やネットワークマネジメントサービス「SACM」をベースに、テリロジーサービスウェアが独自の付加価値をつけて提供しているマネージドVPNパッケージサービスだ。最大の特徴は、なんといっても月額3500円(税抜き)から利用できるという圧倒的なコストメリットである。高価なハードウェアやソフトウェアを別途購入することなく、初期費用の1万円、月額3500円(専用ルータのレンタル費用を含む) から利用できるため予算的な制約が多い中小企業やSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)でも、手軽にVPN環境を構築することができる。

また、導入の手軽さもポイントのひとつだ。導入用のヒアリングシートに拠点住所やIP情報などの必要事項を記入すると、テリロジーサービスウェア側で専用ルータの設定を実施。あとは拠点に届いた専用ルータを接続するだけで、VPN環境が利用可能になる。中小企業やSOHOの場合、ネットワークに詳しいシステム管理者がいないことも多いが、これなら誰もが安心して利用できるだろう。さらに、申し込みから最短5営業日で導入可能というスピードや、24時間365日対応の障害窓口なども大きな魅力といえる。

累計5000拠点を超える導入実績が示す使いやすさ

テリロジーサービスウェア 
ネットワーク事業部 マネージャー 
鈴木 宙史氏

「実際にお客様から『本当に月額3500円からVPNが使えるんですか?』『ネットワークに関する知識がなくても大丈夫ですか?』といった問い合わせが非常に多いんです。このことからも分かるように、多くの皆さんはVPNに"高くて難しい"というイメージを持たれていると思います。こうしたイメージを払拭し、企業の規模や業種を問わず幅広くご利用いただけるようにしたのがMORA VPN Zero-Conです。もちろん安いだけでなく、フレッツIPv6網を用いた高速かつ安定したクローズドネットワーク、脆弱性を回避するファームウェアの自動更新、Wi-Fi機能を使ったマルチデバイス対応など、サービス品質にも自信があります」と、鈴木氏はMORA VPN Zero-Conの特徴について語る。こうした利便性により、これまで累計5000を超える拠点での導入実績があるそうだ。

「MORA VPN Zero-Conでは、お客様がWebブラウザ経由で設定情報の確認とレポート閲覧を行えるようになっています。ただし、設定画面は公開しておらず、設定変更が必要な場合は弊社がリモートで作業を実施するという仕様です。このリモートによるマネジメントは、ネットワークに関する専門知識がないお客様でも安心してご利用いただけることに加えて、設定画面の誤操作によるトラブルの防止、さらには障害発生時における迅速な原因の究明にも役立ちます」と、飯田氏は運用面でのポイントについて解説をした。

企業の規模や業種を問わず幅広く利用可能

それではここで、実際にMORA VPN Zero-Conがどのようなシーンで利用されているのか、そのユースケースを見てみよう。

  • 医療事務代行

医療事務の代行事業を手がけている企業では、医療機関と社内ネットワークをMORA VPN Zero-Conで接続。セキュアな環境でのデータ共有を実現している。また、従来のVPNでネックとなっていた、医療機関側で負担するVPNの初期導入コストも約10分の1にまで圧縮できた。

  • 法律事務所

全国に約20の支店を持つ法律事務所では、社内システム連携のために本支店間をMORA VPN Zero-Conで接続。各支店に専門知識を有するスタッフがいない状況下でも、トラブルなく簡単にVPN環境を構築することができた。これにより、支店から本社のサーバへアクセスし、データの閲覧・書き込み・実行が可能になった。

  • クラウド電話

クラウド電話サービスを提供する企業では、VPNが必要な顧客にVPNルータを一括提供していたが、MORA VPN Zero-Conへ変更することで大幅なコストダウンを実現。ルータを接続するだけなので構築時の負担が軽減されたほか、顧客に対してもさらなるコスト削減と短期導入というメリットが生まれた。

  • 生産管理システム

製造業向けに生産管理システムを提供する企業では、これまで顧客の本社と工場間で行われていた紙の作業指示書によるやりとりを、MORA VPN Zero-Conの導入でセキュアにデジタル化。導入後、紙の作業指示書をメール便で都度郵送するコストと手間が大幅に削減できた。

  • シニアライフ支援

シニアライフの支援サービスを提供する企業では、これまで本社とサービス拠点をつなぐ社内ネットワークにソフトウェアVPNを使用していたが、利用ID数に応じた課金体系でランニングコストが増加したことに加え、通信速度の遅さに不満を感じてMORA VPN Zero-Conを採用。コスト削減と同時に、NGNによる高速通信を実現した。

このようにMORA VPN Zero-Conは、幅広い企業規模、様々な業界で活用することができる。料金プランは、目的や用途に応じて選べる「エントリープラン SA-W2」「ミドルプラン SEIL/X1」「ハイエンドプラン SEIL/BPV4」の3種類が用意されており、一拠点から数百拠点まで対応が可能だそうだ。 これまで敷居の高さからVPNの導入を見送っていた企業はもちろん、コストや通信品質などの面で現在のVPN環境に不満を抱えている企業も、ぜひ一度MORA VPN Zero-Conの導入を検討してみてはいかがだろうか。

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